国の始まりは、いずこも朧だし、それの方がいいし、だからといって無視したりするものではない。

狼のお乳で大きくなった・・・
アブラハムの神が約束された・・・
あまの浮舟に乗って天から舞い降りた・・・

信じるものは救われるし、民族として「かくあれかし」って想いを化体した程度のものなんだから、科学的にギリギリとつめてなにが楽しい?

共同幻想を持ち得ない民族は可哀想だし、唯物史観アジテーターの食い物になるだけだ。



生きとし生けるものなんでも映画素材にするハリウッドが映画化しない「タブー」が、ピルグリムファーザーズの物語。
不思議とこの手の直接のお話テーマはないのです。
唯一かもしれない映画があったが、リンク映像が見つからない。
冒険海洋アドヴェンチャーというテイストでしたから、神話以前。
しかし、エンディングあたりの台詞・・・

I’m going to be the first to see land.
Keep me eye peeled, I will.
Then I’ll be the first.
It’ll be like the Garden of Eden and I’m going to be the first to see it”.

これから神話が始まりますよ!って感じが出てますが、肝心の部分は語られない。
合衆国建国神話の知識がないので論理だけで論じれば、

物語は神話的にはほど遠い
捏造すれば嘘がすぐにバレる
史実としてあっても歴史の一コマ程度

だと推測されます。



百名程度の乗客ですが、全員が殉教的非迫害者でもなく、厳しい気象条件の中一年足らずで半数が死亡したらしい。彼等がWASPのルーツだとは、それこそフェイクだろう。
マサチューセッツ辺りだと、末裔と称する没落家系が散見されるそうだが・・・我々だって全員が源平藤橘の末裔ってことになっています(笑)
言っちゃなんですが、移民階級には貴族やエリートは稀で、食い詰めた貧民や凶状持ちも居たかも・・・
豪州のように流刑地ではないから、犯罪者の子孫ばかりとまでは言わない。
移民船は他にもたくさんあったはずだから、理由はともかく、伝説的要素を全て(不都合な事実は別に)
メイフラワー号神話に盛り込んだのでしょう。



我らが「ヤマト」民族のルーツは、、、決まってます。よく分からないネイティブがいて、南方系と北方系の三者が混じり合った。

全てが、伊弉諾と伊邪那美の子孫のはずがない。