【母親が90歳を超える長寿だった女性は、本人も長生きできる可能性が高い】
※米カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)家庭医学・公衆衛生学部のAladdin Shadyab氏らによる研究
「Age and Ageing」8月15日オンライン版に掲載。
Shadyab氏らは、大規模コホート研究である女性健康イニシアチブ(Women's Health Initiative;WHI)に、1993~1998年に参加した2万2,735人の閉経後女性を2017年まで長期にわたり追跡し、両親が健康で長生きすることがその娘である女性の健康や寿命に及ぼす影響について調べた。
その結果、母親が90歳以上まで生きた女性は、そうでない女性に比べて心疾患や脳卒中、糖尿病、がん、大腿骨近位部骨折などの深刻な健康問題を抱えることなく長生きする確率が25%高いことが分かった。
また、両親が二人とも90歳まで生きた女性は、そうでない女性に比べて健康に長生きする確率は38%高かった。
一方で、父親だけが90歳以上まで生きた場合には、こうした関連はみられないことも明らかになった。
また同氏によれば、このように長生きした女性は入浴や歩行、階段の上り下りなどを自立して行うことができ、ゴルフなどの趣味も楽しんでいたという。
しかし、Shadyab氏らは「寿命には親から子へと受け継がれる遺伝子や環境、生活習慣といった複数の要因が複雑に関与すると考えられる」と指摘する。
また、同氏は、こうした結果が得られた背景は不明だとして、「特定の環境要因や行動要因が遺伝要因とどのように相互作用して加齢に影響を及ぼすのかについては、今後、研究を重ねて明らかにする必要がある」と話している。
さらに、今回の研究で、母親が90歳以上まで生きた女性は学歴が高く、結婚相手の収入が高いなど経済的に恵まれていたほか、日常的に運動し、食生活も良好だった傾向がみられた。
これらを踏まえた上で、Shadyab氏は「遺伝子は自分で決めることはできないが、親は子どもに健康的な生活習慣や日々の行動の大切さを伝えることはできる。
こうした生活スタイルの選択が、何世代にもわたって健康な老後を過ごせるかどうかの鍵となる可能性がある」とコメントしている。
[2018年8月15日/HealthDayNews]Copyright (c) 2018 HealthDay. All rights reserved.
