今年2018年に開催された「全国栄養士会大会」にて、国立健康・栄養研究所所長の阿部圭一氏が登壇し、「メタボからフレイルのスイッチング―フレイル対策の重要性と栄養―」と題し、フレイルの観点から講演されました。
冒頭で…
「やせることだけが健康的であるという一方的な誤解が生じてしまっている。専門職である管理栄養士・栄養士の皆さんにはまず、人々に体重を維持する必要性を伝えてもらいたい」と話され、
「高齢者においては、フレイル対策こそもっとも重要な健康対策だ」と強調。
「65歳男性で時速6km弱で歩ける人の平均余命は30年程度、一方で時速3km程度でしか歩けない人の余命はその半分。女性だとさらにその差は大きく、最大歩行スピードと寿命は男女ともきれいな相関がみられる」
との研究結果を発表されました。
また、タンパク質不足の現状など、今の国が示す必要摂取量が年齢などで足りていない研究結果も。
「体重を減らそう」、「体重を増やそう」の2つのメッセージについては、「メタボ対策もフレイル対策も、『筋肉量の把握と維持』が統一メッセージである。いずれにおいても、たんぱく質の摂取が重要であり、メタボ指導においては体重だけでなく体脂肪量のコントロールが重要である」とまとめました。


