綾瀬市議・上田博之のあやせタウンWebニュース【ブログ版】

綾瀬市議・上田博之のあやせタウンWebニュース【ブログ版】

神奈川県綾瀬市政の動きを縦軸にしつつ、
横軸は四方八方に広がります。
綾瀬市会議員 上田博之(日本共産党)です。

昨年12月議会での一般質問についてのご報告がされていませんでしたので、遅くなりましたが超要約をアップします。

 

テーマ①:危険なオスプレイの飛行中止について

防衛費の膨張と財政問題
  • 2025年度の軍事費は11兆円(GDP比2%)で、2022年の2倍以上に膨張
  • 財源は主に国債(借金)で賄われており、戦後の「防衛費に赤字国債は使わない」という不文律が破られている
  • 核兵器廃絶平和都市宣言を行う自治体の長として市長に見解を求めたが、「国会での議論に委ねたい」との回答にとどまった
オスプレイの危険性
  • 米議会調査局報告書(2025年7月)によれば、これまでに11回墜落、65名が死亡
  • 2022年以降だけで4件の死亡事故、死者20名・負傷者20名
  • うち少なくとも2件は部品の機械的故障が主因
  • 米国防衛研究所の主任分析官リボロ氏が指摘する6つの重大な構造的欠陥:
    • ① エンジン停止時に安全に着陸できないオートローテーション機能の実質的欠如
    • ② ボルテックスリング状態による制御不能リスク
    • ③ パイロット操作に起因する振動の発生しやすさ
    • ④ 複雑な機械・油圧系統による不具合の起こりやすさ
    • ⑤ 近接飛行時の制御不能リスク
    • ⑥ オスプレイ自体からの吹きおろし、ダウンウォッシュによる制御不能
  • 2022年カリフォルニア州事故(クラッチ不具合)・2023年屋久島沖墜落(ギアボックス破損)ともに根本的解決はなされていない
  • 防衛省の「安全対策で99%低減可能」「安全に運用可能」との説明に対し、私は強く異議
厚木基地の機能強化
  • 9月26日〜10月にかけて8機ものオスプレイが厚木基地に飛来(市民や議員の独自監視で確認)
  • 横田基地のオスプレイが綾瀬市上空を通過し、東富士演習場へ往来していることも確認
  • 厚木基地が訓練の中継地・整備拠点として機能強化されていると指摘
  • 隣接する日本飛行機(日飛)でのオスプレイ整備後のテスト飛行について、木更津(スバル)のような安全に関する覚書(海側の周回経路使用など)の締結を求めるべきと主張
市側の答弁(テーマ①)
  • 「航空機の安全確認は国の責任であり、市が独自に調査研究する立場にない」という姿勢を一貫して維持
  • オスプレイの飛来状況の把握も不十分で、防衛省への確認に終始
  • 私はこの姿勢を「主体性がない」「市民の命を真剣に守ろうとしていない」と強く批判

テーマ②:災害対策の深化とフェイク情報対策

スフィア基準の実現
  • 私は2019年から継続してスフィア基準(災害・紛争被災者への人道支援の国際基準)の実現を市に求めてきた
  • 能登半島地震では当初劣悪な避難所環境が批判を受け、全国からの支援でようやく基準を満たした経緯がある
  • 国の担当大臣が「48時間以内にスフィア基準を満たすよう取り組む」と表明していることを紹介
  • 綾瀬市としてもロードマップ・スケジュールの作成を要求
  • 市は来年度末を目安にスフィア基準と現状のギャップを分析・把握する方針を表明
  • 私は「ようやく本気になってきた」と評価しつつ、速やかな対応を求めた
水の確保
  • 民間の井戸活用に加え、公共施設への新規井戸設置を提案
  • 市は既存井戸の調査結果を踏まえて研究する意向を示した
  • 避難所から遠い在宅避難者への給水について、臨時給水所の設置をもとめたところ、研究する必要があるとの認識を市が示した
  • 私は避難者が水を確保できれば他の支援に人手を回せると意義を強調し、来年度予算への反映を要求
フェイク情報対策
  • AIによって精巧なフェイク画像・動画が容易に作成できる時代になったと問題提起
  • 市民のリテラシー向上だけでなく、市が主体的にフェイク情報を検知・把握し、打ち消す情報を発信する体制整備を要求
  • 災害時に外国籍の方への誹謗中傷が拡散し、関東大震災時の朝鮮人虐殺のような悲劇が繰り返される危険性にも言及
  • 私の要求によって、市はAIを活用した偽情報検知システムも含めた調査研究に取り組む姿勢を示した
  • 公式LINEによる正確な情報発信の周知・登録者増加にも引き続き取り組むとした

全体総括

  • 災害対策については市と私の認識がおおむね一致し、前向きな議論となった
  • オスプレイ問題では市が「防衛省への問い合わせのみで済ませている」という姿勢が終始一貫しており、私は「綾瀬市民の命と財産を真剣に守ろうとしていない」と強く抗議して質問を締めくくった

備忘録です。

 

  • 福祉総務課による庁内調整会議が2023(令和5)年12月に開催される。
    本計画の位置づけ、検討事項、作成方法、スケジュール等の協議。
    各地域での避難行動要支援者名簿の活用状況や災害対策等を把握。
  • 個別避難計画の概要を説明するため、2024(令和6)年1月から3月にかけて、
    作成支援者を主に担う民生委員・児童委員の各地区会長や、自治会、地区社協を対象
    にヒアリングを実施。
  • 地域団体へのヒアリングの中で挙げられた主な意見。
    個別避難計画作成対象者の精査、避難支援者を地域の団体とする場合の優先順位、個人
    情報の管理、避難支援者となった場合、災害時にどこまで支援をしたらよいか。
    地域の団体に対しては初めての説明。これまで各団体が災害時に想定していた動きに加
    えての任務となることへの負担感や不安感から出た意見と市は分析。今後、実際に個別
    避難計画の策定に向けた取組を進める中で、これらが払拭されるよう助言等を行い、相
    談に乗りながら共に取り組んでいく、と議会答弁。
  • 現在、避難行動要支援者名簿には、約1600名が登録。
    このうち「個別避難計画」作成は約160名。
    市は2028年度をめどに約1000名の計画作成をめざす目算か?
    (計画作成が1600でないのは、登録者のなかには自力避難が可能なかたもいるため)

 

登録の対象となる避難行動要支援者の本市の現状

 

 区 分          人 数 
 65歳以上の一人暮らしの人   2,719人
 65歳以上の昼間独居の人       59人
 65歳以上の寝たきり                    1,214人
 65歳以上の認知症の人                2,187人
 視覚障がいのある人(1級・2級)          85人
 聴覚障がいのある人 (1級・2級)         78人
 音声言語障がいのある人 (1級・2級) 27人
 肢体不自由の人 (1級・2級)               492人
 内部障がいのある人 (1級・2級)      597人
 知的障がいのある人 (A1・A2)        243人
 精神障がいのある人 (1級・2級)      502人
                                 (2020年10月1日現在)

 綾瀬市の交通不便地域を運行する綾瀬市のコミュニティバス「かわせみ号」には、乗られていますか?

   → かわせみ号の概要 

 

 かわせみ号の乗車料金は180円ですが、障がい者(中学生以上)は100円、障がい者(小学生以下)は50円、高齢者(65歳以上)は100円に割引されています。

 

 今回、この高齢者の割引でちょっと不便になってしまうことがわかりました。
 どこが不便になるのかというと、割引を受けるときに提示するカードが今後は発行されなくなって、大きな「介護保険被保険者証」を提示しなければならなくなるということです(すでに「高齢者専用乗車カード」をお持ちの方は、今後も使用できます)。

 それは、これまでは65歳以上の方全員に、「介護保険被保険者証」が送付されるときに、「高齢者専用乗車カード」が同封されていて、コミバスに乗るときにはこの小さいカードを提示することで割引されていましたのですが、今後はこの「高齢者専用乗車カード」が発行できなくなったという市の説明です。

 

 なぜ発行できなくなるのか?
 国が地方自治体に強制的に行わせている“地方公共団体情報システムの標準化”のため、カードを発行する機能がなくなるため、というのが市の説明です。

 

 地方公共団体情報システムの標準化は、国による地方自治への侵害でもあるので、私たちは議会でも反対を指摘してきましたが、こういう弊害も発生してしまったわけです。(この標準化によって、綾瀬市のシステムなどの維持経費は、年1億円から3億円に3倍化してしまうという問題も指摘してきました)

   → 日本共産党の国会での論戦

 

 今後65歳になられる方は、大きな「介護保険被保険者証」を携帯していないと割引を受けられなくなるという不便が生じますので、ご意見・ご感想をお寄せください。


 綾瀬市の東名公園(早川:東名高速道路北側脇)の公衆トイレが、ようやくきれいな現代的なトイレに改築されます!!

 現在のトイレは、男女に分かれていなくて、男子の小便の場所は外からも見え、しかもコンクリートの壁に放尿するという前近代的なものです。

 この公園は、近くの保育園が運動会にも利用しているところですが、子どもたちも応援に参観している保護者の方たちも使いづらくて敬遠しています。

 

 私は、このような古~いトイレがこの東名公園と光綾公園の2か所のみとなっていることを指摘し、早期の改修を議会で繰り返し訴えてきました。そして、ようやく今年の3月議会で本年度の事業として予算が計上されたのです。

 

 担当課に確認をしたところ、まもなく工事が始まることがわかりました。今年の保育園の運動会には間に合わなさそうなのが残念ですが、このことによって快適な公園となりますので、地域のみなさんやグラウンドゴルフの練習をされている方たちにも喜んでいただけると思います。

 

 地域の困りごとやご意見など、引き続きお気軽にお寄せください。


「綾瀬市が電子申請において利用する、株式会社トラストバンクの「LoGoフォーム」が不正なアクセスを受け、同社が保有する一部の個人情報が外部に漏えいした可能性があることが判明いたしました。」

 と、議員あてにも情報が提供されました。


 漏えいの可能性のある利用者アカウントは、LoGoフォームに利用者アカウントを登録している利用者のうち399名。この399名は全国で、という人数だということです。
 このうち、綾瀬市に関する登録済み数は、6名とのこと。

 この漏えいの情報を知って、私は即座に綾瀬市情報政策課に確認をしました。
 そこで分かったことは、

①LoGoフォームは、2023年7月から利用。
②このフォームは、電子申請や市民からの要望、アンケートなど100を超える手続きなどに利用されている。
③この手続きなどには、登録しなくても利用できるものもあるが、何度も利用する人などは登録して利用している。
④綾瀬市としては、だれが登録しているのかも、何人が登録しているのかもわからない。(トランスバンクから教えてもらえない)
⑤登録情報を綾瀬市が把握できないのは、ID登録時に交わされる契約(規約)によって登録者情報の管理がトランスバンクのみなっているため。

 とのことでした。

 これはおかしい!!
 綾瀬市民が被害にあっているのに、その実態について綾瀬市が具体的に何も把握できない仕組みになっているなんて!!!

 綾瀬市は、今回のトラブルを受けて、「トランスバンク者に対し、不正アクセス発生時の検知の早期化などセキュリティ対策のさらなる強化を求めてまいります」としていますが、これだけでなく、綾瀬市としてトラブルの全容を把握できるように(たとえば、ID登録時の規約で綾瀬市への情報提供を明文化するなど)して、被害者に直接謝罪できるようにすることも重要ではないでしょうか。市として全容を具体的に把握していないのでは、委託会社等が確実に被害の救済措置を行っているのかさえ、チェックできません。

 現在の無責任な仕組みを、改善する必要があります。

 市の担当者に、そのことを要請させていただきました。

 このことに対する改善策など、ご意見がありましたら、ご教授お願いいたします。

 

   ▼トランスバンク社のお詫び文

 今回の一般質問のテーマは、下記の3テーマです。

 どれも市民の方からご要望をいただいたテーマです。

 議会傍聴、またはネット視聴をお願いいたします

 

(1)危険な化学物質PFAS汚染の発生源と
  市民健康調査
(2)買い物帰りにひと休みできる「まちかど
  ベンチ」設置を
(3)マイナ保険証トラブル回避と資格確認書
  を全加入者に

 

 6月議会で一般質問する議員は、12名だけとなっています。
 私の今回のテーマは、上記の3つですが、どれも市民の方からご要望をいただいたテーマです。
 ぜひとも傍聴にお越しください!


 5月13日に海老名市で目撃された猿は、翌日18時に早川地区で目撃されました。その後、23日までに計13件の目撃情報が寄せられています。
 内8回は目撃された場所が特定されていますので、上の地図に載せました。
 🔴印の上から、北原バス停・おとぎ保育園・西山橋・城山公園・せせらぎ広場・綾西地区・綾西小学校・神崎遺跡公園などの近辺です。場所が特定できない情報では、早川地区が多く、吉岡地区もあります。また、23日午後には、近隣の海老名市の相模国分尼寺跡公園での目撃情報も私のところに寄せられています。

 この海老名での目撃情報のあと、ぱったりと目撃がなくなっています。

 今回の猿の特徴について、綾瀬市からのお知らせでは次のようになっています。

 ここ数週間、本市で「左手のない」が目撃されています。
 このは、多くの理由で集まってからはぐれてしまった、エサを得ることができる人が住む地域を移動していると言われています。
 このは昨年の秋ごろにも、首都圏を移動していたことがございますが、これまで、このが、人体に危険を与えたという報告は確認されておりません。
 見かけても気づかずに刺激をしないでそっと待っていたら襲ってくることはないと言われています。


 今後、再び綾瀬市内に舞い戻ってくることもありますので、猿を見つけた時は、「・近づかない ・エサを与えない ・食事を見せない ・目を合わせない ・大声を上げない(刺激しない)」で、大和警察署(046-261-0110)にご連絡ください。また、不用意に近づかないようにお願いいたします。

❶2025年4月5日(土) 15時30分ごろ
発生場所:寺尾南3丁目 比留川第2公園内
事件概要不審が公園で遊んでいる児童に下半身を露出した。
不審の特徴:白い帽子、紺色の上に着、白いパンツを着用した50代くらいの短髪で一番の男性。

 

❷2025年4月27日(日)18時ごろ
発生場所:大上6丁目 大上保育園付近
事件概要不審が児童に下半身を露出した。
不審の特徴:Tシャツ、ジーパン、野球帽をかぶった30~40代の男性。中肉中背で175cmくらい。


❸2025年4月28日(月) 16時ごろ
発生場所:落合南9丁目 綾南公園内
事案概要不審が、公園で自転車に乗ろうとした児童の足をつかんだ。
不審の特徴:眼鏡をかけ、ジーンズに緑色の長そでシャツを着用。40~50代くらいのひげを生やした小太りの男性。身長170㎝くらい。


❹2025年4月28日(月) 18時ごろ
発生場所:大上6丁目 大上保育園付近
事案概要不審(外国人)が下校途中の生徒2人に声をかけてきた。その後、車に乗った別の不審が、後ろから車でしつこく付いてきた。
不審の特徴:最初に声をかけてきた不審は、30~40代くらいの外国人男性。身長170㎝くらいで、Tシャツに白のズボンを着用。車に乗っていた不審は、体格のよい外国人男性。


 「トランプ恐慌」という用語が使われたのは、もしかするとこれが最初かもしれません。ネット検索しても、一つも引っかからなかったので。

 世界中、とんでもないことになりそうです。

 その中で、日本がとるべき態度、方向は?

 その解は、この小論の中にあるのではないでしょうか。

 

 私が特に注視したところは、次のところです。

 「間違っても農産物での譲歩などしてはなりません。」

 「他方で、破綻した従来型の「自由貿易」主義をトランプ流の利己主義に対置しても、根本的な問題は解決しません。いま必要なのは、各国の経済主権や食料主権を尊重しながら多国間協調を深化させて多国籍企業に民主的規制を課し、「底辺への競争」を終わらせる改革です。世界共通の最低法人税率の強化やディーセントワーク(人間らしい仕事)の保障を通じて全世界の国民生活を底上げし、内需主導の発展を可能にする、新しい民主的な国際経済秩序をめざすときです。」

 

 ぜひ、ご参考にご一読をお勧めいたします。

 

 

今こそ民主的経済秩序めざす時

経済部長 杉本恒如

2025年4月4日【3面】

 トランプ政権が3日に発動した自動車関税と5~9日に発動する相互関税は露骨な世界貿易機関(WTO)協定違反です。日本政府は毅然(きぜん)と抗議し、撤回を求めるべきです。間違っても農産物での譲歩などしてはなりません。

 WTO協定は貿易紛争に際してWTOの紛争解決手続きによらない一方的な措置の発動を禁止しています。またWTO協定の主要原則である最恵国待遇は、加盟国に対して最も有利な待遇を平等に与えるというルールです。トランプ関税はこれらのルールを踏みにじっています。

 トランプ政権は、米国自身が主導して定めた国際ルールに違反する身勝手な関税を一方的に課したうえで、米国に利益をもたらす譲歩を全世界の国々に迫っているのです。もはやディール(取引)と呼べるような代物ではなく、単なる恐喝です。オーストラリアのアルバニージー首相は「友好国の行為ではない」と断じました。軍事同盟国を含む世界各国の反発は必至で、米国の道義的な力は地に落ちます。まさに「アメリカ帝国主義の落日の始まり」です。

 同時にトランプ関税が意味するのは、米国が世界に押し付けた新自由主義的な国際経済秩序の破綻です。貿易障壁の除去を原則とする「自由貿易」システムの主要な目的の一つは、低賃金・低税率地域へ工場や資金を移転して利益率を引き上げる多国籍企業の自由を確保することでした。世界各国は企業と資金を呼び込むために人件費と法人税負担を削減する「底辺への競争」に引きずり込まれ、先進国では製造業の空洞化や中間層の没落、税収の空洞化が進行しました。

 新自由主義的な「自由貿易」システムは、多国籍企業とその大株主に多大な利益をもたらす一方で、各国国民に貧困を広げたのです。この二極分化がもっとも激しく表れたのが米国でした。賃金が10分の1のメキシコへ自動車などの工場を流出させ、米国内の雇用と賃金を破壊した北米自由貿易協定(NAFTA、現USMCA)が象徴的です。NAFTAはメキシコの側でも、隠れ補助金に支えられた安価な米国産トウモロコシの流入を招いて農業を破壊し、短期間に200万戸以上の離農を引き起こして多数の低賃金労働者と米国への移民を生みました。利益を得たのは穀物メジャー(巨大商社)や三大自動車メーカーなどの多国籍企業でした。

 トランプ氏はNAFTAやWTOを批判し、貿易赤字の解消と製造業の復活を掲げ、ラストベルト(さびついた工業地帯)の支持を集めて大統領になった人物です。しかしそのための方策は、「米国第一」の利己的立場で他国に犠牲を強いるものです。他国との協議も踏まえない一方的措置では「貿易戦争」を激化させて世界規模で物価上昇と景気後退の同時進行(スタグフレーション)を引き起こしかねず、意図した雇用拡大も実現しません。日本経済への打撃も深刻です。

 他方で、破綻した従来型の「自由貿易」主義をトランプ流の利己主義に対置しても、根本的な問題は解決しません。いま必要なのは、各国の経済主権や食料主権を尊重しながら多国間協調を深化させて多国籍企業に民主的規制を課し、「底辺への競争」を終わらせる改革です。世界共通の最低法人税率の強化やディーセントワーク(人間らしい仕事)の保障を通じて全世界の国民生活を底上げし、内需主導の発展を可能にする、新しい民主的な国際経済秩序をめざすときです。