今なら書けるかなと思って、言葉を綴ります。
長い期間、2年半、夏に向けて戦ってきたけど、一瞬でした。
それはいろんな意味での一瞬。
みんなとの出会いから、今作までの時間はもちろん、希望が絶望に変わる、負け、という瞬間。
全部を通して、一瞬でした。
とはいえスコアボードに2Xがついてからは、体感時間がすごい長かった。
周りの盛り上がりが、耳には届いてるけど、こころが拒絶してた。
静かな空間。
自軍の選手の泣き声だけが、とても鮮明に聞こえてきた。
感覚的に、責任感が勝った瞬間があって、そこで振り絞って出した。
グラウンドには、3年生だけじゃないから。
最後まで、主将は主将であり続けることが重要でした。
今後のチームのためにも。
きっと涙を見たら、責任を感じてしまうだろうから。
見せなかった、というよりかは、見せてはいけなかった、って感じです。
多分、礼のあと、あいつだけは、目にたまった涙を見てくれたと思ってます。
すぐ前向いちゃうけど、ぼくは目が合って、受け取ってくれたと思ってます。
…。
甲子園行きたかったな。
このチームは行くもんだと思ってたのにな。
もっと素振りしたらよかったのかな。
たらればが追いつきません。
後悔はしてないけど、正直勝者の背中に羨ましさを感じてしまった。
そんな試合でした。
これからは、ぼくたちは過去になっていきます。
とはいえ、このチームは無敵、そう思ってくれた選手がいるから、こころの底では安心しています。
意志は落としてこれたと思ってますので、これからは、勝利の喜びをひとつでも多く感じて欲しいな。
応援、ありがとうございました。
すっからかんだった気持ちが、今は少し満たされ始めてます。
自分の現役終了の時よりつらかった。笑
素敵な感情にさせてくれた彼に、こころからの感謝を述べたいです。
ありがとう。
みんなでまた野球しましょう。
ありがとうございました。
書けない気持ちは、また直接おしゃべりさせてくださいね。
上田悠介


