くだ | 上田紬の伝統工芸士 リョウマがゆく!

くだ

今日のブログは「染織の道具」についてです。 今回ご紹介する道具は管(くだ)です。

酔っ払ってとりとめのない話をしつこく言う事をくだを巻くといいますが、その言葉の由来はここからきています。


管とは横糸を巻き取る棒の事です。 

写真は歴史と共に進化してきた管で左はプラスチック、真ん中は木材、右は竹です。

現在、工房ではプラスチックと木材の管を併用して使っています。 

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写真左の管にあいている穴は織るときに横糸を通す道具(杼・ひ)の芯棒に入れる為のものです。

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糸を巻いた管(くだ)を杼(ひ)にセットすれば横糸の準備は完了で織り始めることが出来ます。

ちなみに着物1反分の長さ(約12m)織るのに、糸を巻いた管はおよそ120個使います。

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