漢方の養生法~~心がけ~春、その一~
春にまいた種は、夏の間に良く養って育てることにより、
人の健康も同様で養生の術を学び実行すれば体は元気で長生きし、
人生を長く楽しめる。※01
さて、春の養生ですが。春は『肝』の働きが活発になる季節です。
自然界の木々や小さな虫までも、春の陽気に誘われて芽を出したり
動き出したりしてきます。
秋から冬にかけてじっくりと蓄えた栄養分を使い一斉に活動的に
なるのが春です。紀元前に書かれた東洋医学の古典医書『素問』
に書かれている、春の養生法では「春の三カ月を発陳という。
冬の間隠れていた全てのものを出し活動的になる時期・陽気が
多くなり、人体も陽気が多くなる。日の入りと共に寝て日の出と
ともに起きる。心身ともにのびのびと活動的な気持ちあるいは
活動するのが良い時期。これが春の気に応ずる方法。この春の
気に逆らって静かに沈んだ状態でいると病気になる。」
よく木の芽時期とよばれるのが春の時期です。からだの中で眠
っていた病気やアレルギーが吹き出してきます。そして、だん
だん暖かくなるのにつれ人の体に備わっている陽気も増えてく
る時期です。この陽気をうまく発散されないでいると、神経痛
皮膚病、のぼせ、無気力、不眠などが起きてくる時期でもあり
ます。
五行説によると『春は東、東は青色、東方は風を生ず。風は木を、
木は酸を生ず。酸は肝を生じ、肝は酸を要す。肝は筋を生じ、目を
主る。感情において、怒を表わす。』
春になりますと、眠りについていた細胞も目を覚まし、動きはじめ
ます。知らぬ間に血が騒ぎだすので、血の貯蔵庫の臓器の肝臓はフ
ル回転になります。この肝の働きを助けてくれるのが酸(収斂作用)
。酸の代表的な食品は、「梅、酢、イチゴ、ゆず、、オレンジ、レモン、
トマト等」。このような食材に重点をおき他の食物とまんべんなく
食べることを心がけていきましょう。しかし、食べ過ぎてはいけませ
ん。食養生というのは節食が大切です。
つづく
※01:貝原益軒・養生訓









