これはジャン=ジャック・ルソーの著書『エミール』の中に出てくる言葉。

 

長生きするよりも、「生きている」という実感を多くもつことの方が大事だということです。

 

長生きしたい、若々しく見えたい・・・・。

 

とにかく私たち現代人は数字や見た目など、目に見えることばかりにとらわれています。

 

でも本当に大事なことは「生きている」という実感、その喜びを私たちひとりひとりが感じることなのです。

 

ジャン=ジャック・ルソーは18世紀に「自然に帰れ」という思想を提唱し、世界中の知識人や芸術家に影響を与えた哲学者です。

 

ルソーは自然状態にある人間はみんな平等で、争いもせず、各々が自分が求めるもののために生きる自由を保持していたと考えていました。

 

つまり、文明が人間から自由な意思や感情を奪い、自分勝手で好戦的な人が集まる社会をつくり出したというわけです。

 

ルソーは、子供の教育とは、もって生まれたすばらしい人間性を引き出し(文明から守り)、育成することだと考え、著書『エミール』を書き上げました。

 

ルソーは「子供らしさ」の中に「人間があるべき姿」を見ていたのです。

 

子供はどんな小さなことも遊びや喜びに変えてしまう天才です。

 

子供のころの気もちを思い出せば、私たちはみんな「生きる喜び」を感じられるのです。

 

この意味で、人間はみんな平等だといえるのかもしれません。