ウィーン交響楽団コンサート:ラフマニノフ,ベートーベン | マンハッタンのランダムウォーカー

ウィーン交響楽団コンサート:ラフマニノフ,ベートーベン

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先日、ウィーン交響楽団(Vienna Symphony Orchestra)(※ウィーンフィルとは違います)のコンサートが、リンカーンセンターで行われました。

指揮者はファビオ・ルイージ。数年前にシュターツカペレ・ドレスデン を指揮するルイージを見て以来、彼のダイナミックで激しい指揮が強く印象に残ってました。そうしたら、気付けばメトロポリタン歌劇場で指揮をするようになり、ついに、2012年からジェイムズ・レヴァインの後任として、メトロポリタン歌劇場の主席指揮者に任命されました。もともとは、ウィーン交響楽団の主席指揮者を2005年から努めているので、こちらが本業のようです。2012年からはMetの方に専念するのだと思われます。

今回の演奏曲は彼の指揮スタイルに合う曲だし、私の好きな曲でした☆

Fabio Luisi, conductor
Lise de la Salle, piano

RACHMANINOFF: Piano Concerto No.2
BEETHOVEN: Symphony No.7

アンコール
MOZART: Marriage of Figaro Overture
JOHANN STRAUSS: Unter Donner und Blitz

何度も聞いたことあるラフマニノフのピアノ協奏曲第二番なので、凄く期待していたら・・・・いきなり、ピアノが私のイメージと違う音で始まりました。私のイメージでは、人生の荒波を乗り越えて来た人が、寒く冷たいロシアの空の下、人生を振り返り、空気の透明感を感じる、といったふうの『人生』を現した重厚な曲だと思うのですが、今回のピアノは軽く、陽気ささえ漂っているんのです。ピアニストを確認したら、23歳のフランス女性でした。

若い娘さんにこの曲は早すぎたのかと思ったけど、弾けているピアニストもいるのだから、人生経験が足りない分を深い解釈で補っていただきたい。いや、本来、ルイージが弾き方を指導すべきところなのかも。でも、ルイージが熱い指揮者なので、明るい曲を良しとしてしまったのかな。結局、ルイージにもラフマニノフは合ってないのかな。。。

アンコールの『雷鳴と電光』は、ウィーンフィルのニューイヤーコンサートの定番曲なので、観客から、ウィーンフィルじゃないけど、ウィーンの演奏家が弾いてくれたとあって、演奏後は大歓声が上がりました。

ラフマニノフはちょっと残念でしたが、それ以外は、個人的に納得できないことなく鑑賞できました。アンコールも盛り上がったし良かった。実は、今回のコンサートは自分の誕生日プレゼントとして買ったものだったので、いい思い出になりました♪


ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第二番。こういう感じに弾いて欲しかった。

ベートーベンの交響曲第七番