17世紀の生活様式を続けるアミッシュが住むランカスター | マンハッタンのランダムウォーカー

17世紀の生活様式を続けるアミッシュが住むランカスター

大学生の頃、大学の生協で立ち読みした雑誌に、米国に近代社会を離れ、古いキリスト教の教えを守り17世紀の生活様式を現在も続けている人達がいる、彼らは車に乗らず、馬に乗り、電気も使わない生活をしている、と書かれていました。それを見て以来、現在にそんなこと出来るのか?また、そんなことが周りの社会から許されるのか?と気になってました。

そこで、友達にお願いしてアミッシュ(Amish)の人達が住む街に連れて行って頂きました。

行くと、衝撃!実際に馬で移動し、馬で畑を耕している風景が。
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私が訪れたアミッシュの人達が住んでいる街は、ペンシルバニアのランカスター(Lancaster)です。


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ランカスターのサイトによりますと-------
http://www.800padutch.com/amish.shtml
アミッシュの人達は、最優先事項を家族と農業、第二がキリスト信仰と考えています。そのため、俗世間から切り離した生活を送ることで、神に近づけると信じてます。

ランカスターには、25以上の異なるアミッシュだけでなく、メノナイト(Mennonites)、ブレズレン (Brethren)の人達が暮らしています。この中で"Old Order(旧派)"の人達は、電気、電話を家で使うことを禁じています。また、車に所有したり運転することも俗世間に結びつけるものとして禁じ、馬やバギー(馬車)を利用しています。さらに、外の世界と切り離し、彼らのコミュニティーの結束を高めるために、8年制の独自の教育を行っています。

誰か認識できる写真を撮ることも、聖書の記述「汝いかなる偶像も作るなかれ」に基づいて、彼らには禁じられていることです。よって、観光客が彼らの写真を撮る際は配慮が求められます。
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ランカスターに住む人達にとって、外の世界から離れることが重要事項となっていますが、街自体は観光地化しています。観光客向けに、観光案内所、レストラン、マーケットがあります。バギーライドもできます。

マーケットで販売されているのは、主に手作りのキルト、カゴ、チョコレート、肉加工製品。アミッシュの方々は、ドイツ、オランダから来た人達なので肉加工製品、ウインナーとチョコレートは定番みたいです。チョコレートはどこも同じ形をしていたので、ランカスター内のチョコレート工場で仕入れて売っているのかも。

閉ざされた世界を作るのでなく、積極的に外の世界を受け入れていて、共存繁栄をしようなんて、たくましいです。また、訪れる人達もランカスターの人達の生活スタイルを尊重しているのが素晴らしい。ランカスターの街の在り方に自由・自主・独立を重んじる米国の精神を感じました。

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カピパラを初めて見ました。
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ちなみに、Facebookのサイトを持っているお店もありました。

家以外なら、電化製品も電話も使用しても問題ないのかも。