リチア・アルバネス プッチーニ基金ボーカルコンペティション | マンハッタンのランダムウォーカー

リチア・アルバネス プッチーニ基金ボーカルコンペティション

NYでは、いくつか大きなボーカル・コンペティションがあります。


今回は、プッチーニの蝶々婦人役で伝説的ソプラノ歌手であるリチア・アルバネスさんが創設したプッチーニ基金(The Licia Albanese-Puccini Foundation)主催のボーカルコンペティションで、各賞を受賞された方々が出演するコンサートに行ってきました。

http://www.liciaalbanesepuccinifnd.org/competition.html


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写真は、2010年の受賞者たち。



開催場所は、タイムワーナーセンターにあるリンカンセンタージャズで、15人の受賞者が登場し、美声を披露しました。


また、同時に際立った業績を上げている歌手にも賞が贈られました。該当者が、バーバラ・フリットリ、ヨンフン・リー、アンジェラ・ミード、エリック・オーウェンズという、メトオペラに出演なさっている実力派の有名歌手たちです。そんな彼らが会場にいたので、びっくりしました。しかも!アンジェラ・ミードとエリック・オーヴェンズはアリアを歌ってくれました。


普通に若手の歌手の歌が聴けただけでなく、トップ歌手の歌まで聞けるなんて、得しました。


今回の受賞者ですが、以前ブログに書いたギウリオ・ガリ国際ボーカルコンペティション (Giulio Gari International Vocal Competition) で入賞された方々が、何人もいました。やはり、実力ある方は、どのコンペティションでも受賞するということでしょうか。


ギウリオ・ガリ国際ボーカルで入賞なさった大西宇宙(オオニシ・タカオキ)さんは、こちらでも入賞なさっており、ランメルモールのルチアの"Se tradirmi tu potrai"を披露なさられました。憎たらしいルチアのお兄さんが伝わる歌い方で素晴らしかったです。



あと、気づいたことがあります。今回でNYで開催されている3つのボーカルコンペティションを知ることができたのですが、伴奏をするピアニストは同じで、コンペティションの関係者も他のコンペティションにも携わっている人達がいました。NYのボーカルコンペティション界は狭いのかもかもしれません



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今回もまたアッパーイーストのユダヤ人リッチ・ウィドーにご招待して頂きました。新人育成するために寄付し、社交し、人生を謳歌しているふう。楽しそうで羨ましいです。