ラーメンブームはここからMOMOFUKU NOODLE BAR | マンハッタンのランダムウォーカー

ラーメンブームはここからMOMOFUKU NOODLE BAR

ここ数年前からNYではラーメンブームです。

2008年にイーストビレッジにオープンした一風堂は日本の伝統的ラーメン屋の固定観念を打ち砕く、高価格設定、バーゾーンの設置、洒落た内装を施し、成功しています。

何がきっかけでラーメンブームになったのか?どうして高価格でも売れるのか?必ず理由があるはず。それが気になっていました。

そして、たどり着いたのが、2003年にイーストビレッジにオープンしたMOMOFUKU NOODLE BAR。オーナーシェフはコリアン・アメリカンのデイビット・チャン(David Chang)さん。店名の『MOMOFUKU』は、インスタントラーメンの発明家で、日清食品の創業者の安藤桃福さんにちなんで名づけれました。

2003年のオープン当初から、人気を博し、今でも順番を待つ客で行列ができています。ただし、お客さんの殆どは米国人です。私が行った時は日本人らしき人はいませんでした。
マンハッタンのランダムウォーカー
店内はラーメン屋らしくカウンターとテーブル席。シンプルな内装です。桃福ラーメンの値段は$16( 『一風堂』のラーメンとほぼ同じ、一風堂は桃福の価格設定を参考にしたと思う)。ラーメンだけでなく、名物の韓国ポークバンやチキンウィング、季節限定料理など、フレンチ、コリアンと和食のフージョン料理が用意されています。桃福ラーメンの味ですが、日本人の手に掛かっていないのに、鰹だし醤油ベースの日本的ラーメンで美味しいです。
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米国人の食べ方を見ていると、ラーメンをスープ感覚で食べているふう。麺が延びるのは気にならないようで、Noodle Barだからか、話しながら時間をかけて食べています。さらに!食べきれなかったラーメンはお持ち帰りOK。←<バリカタ>麺が好きな私にはカルチャーショックです。日本の伝統的なラーメン屋のような頑固大将のラーメンを黙って食べるというスタイルじゃなく、Barふうの気軽さがNYの人に受け入れられたのかな。
 
さて、デイビット・チャンさんですが、1977年生まれの料理人で経営者です。フレンチ・カリナリー・インスティチュート(French Culinary Institute)にて学び、全米食業界の最高賞と言われる『JAMES BEARD AWARD(ジェームス・ビアード・アワード)』にて2007年スターシェフ賞、2008年ベストシェフ賞。2009年ベストレストラン賞を獲得。また、2008年にはミシュラン2星獲得。GQのシェフ・オブ・2007年に輝いています。さらに、雑誌TIMEの2010年『最も影響力のある100人』の一人に選ばれています。これらの受賞暦を見ると、今、最も注目されているシェフ兼経営者と言っても過言ではないでしょう。

今、チャンさんはマンハッタンでヌードルバー、サムバー、ミルクバー等、5店舗を展開中。今年にはシドニーに、2012年にはトロントに新店をオープンする予定だそう。

日本でもオープンするのか?NY店に日本人客が増えれば、日本でも成功する可能性が高そう。




MOMOFUKU NOODLE BAR
171 1st Ave (between 10th St & 11th St)
New York, NY 10003
Neighborhood: East Village

(212) 777-7773
www.momofuku.com/noodle/default.asp

Hours:
Mon-Fri 12 pm - 4:30 pm
Mon-Thu, Sun 5:30 pm - 11 pm
Fri-Sat 5:30 pm - 2 am
Sat-Sun 12 pm - 4 pm