先日ネットの古書店で見つけて購入した
「くるみ割り人形とねずみの王さま」
が届きました。
小学校高学年か中学1年の頃、
図書館で何度か借りて繰り返し読んだ
大好きな本です。
ホフマンの描写も
リスベート・ツヴェルガー女史のイラストも
夢のように繊細で美しく、
この本に出会ってから私は
しばらくは夢うつつのような気分で
過ごしていたのを覚えています。
団地の2DKの4畳半の子供部屋で、
主人公のクララの美しい部屋や
キラキラしたクリスマスツリーや
豪華なクリスマスプレゼントの数々に
うっとりと憧れました。
その思い出深い大好きな本が
当時の装丁そのままのものが販売されていて、
きっと変色や傷みも相応にあるだろうと
思っていたのですが、
いざ届いたものは
まるで新品のようにピカピカでした。
外箱の角にスレは多少あれど、中の本は
開いたことがないのでは?という新品具合で、
ページを開くときの抵抗感も、新品のそれ。
実際、出版社のアンケートハガキが
挟まったままでした……
想像するに、むかしむかし
クリスマスプレゼントにこの本をもらった
かわいい坊やかお嬢ちゃん、
いただいたものの、あいにく興味がなくて
一度も読まぬまま、
でもプレゼントなので捨てるには申し訳なく
40年近く、実家の本棚の奥にでも
眠らせたままだったのかもしれません。
クリスマスにかわいいお孫さんか甥姪、
もしくは息子娘に贈ったプレゼントが
一度も読まれぬまま、古書店に
出品されてしまったという想像は
切ないものがありますが、
おかげで40年後に一人のアラフィフ女性が
大好きな思い出の本と再会できたのでした。
一冊の本をめぐるストーリーを想像するのも
縁を感じてロマンがありますね。
