いつも同じこと聞かれるので半ばおざなりに答える私達でした。
一応私は「蟹!でも、そこらへんに売ってると蟹と違うよ。本物の美味しい蟹ね」と言いました。
姉も先月と同じ物言ってました。
違ったのは、姉が、母に食べたいものを聞いたことです。
母、嬉しそうに「打ち込みうどん」と言いました。
そうでした。母の得意料理は打ち込みうどんでした。
なんだか母の食べたいものを聞いたとき、切ない気持ちになりました。
母は、昔から自分で、うどんを打って、畑の野菜や油揚げで味付けして皆に食べさせるのを楽し見にしてました。
それが、入院する事2年。その間料理はしておりません。
それでも得意料理を皆に食べさせたい気持ちがあったんです。
娘らの都合で病院に入院してもらって月1回の外泊でお茶を濁していることに罪悪感を感じずにはおれませんでした。
暖かくなったら、母の指導の下、打ち込みうどんを作りたいと思います。
※打ち込みうどんとは、讃岐の郷土料理のようなもので、うどんと野菜などと煮る、鍋のようなものです。うどんを茹でずに投入するので汁にとろみがつきます。温まります。
88か所の最後の札所「大窪寺」の門前で食べさせてくれるお店があるそうです。
↑
押してくださると励みになります。