★今回はチョウの幼虫の写真が出てきます。苦手な方はご注意ください★
うちの庭には去年植えたスダチの木があります。
うちの実家にも柚子の木があり、小さい頃は毎年アゲハチョウの幼虫が卵を産みにきており、それを育てるのがとても楽しみでした。
去年スダチを植えたときは、まだ木が小さすぎたのかアゲハが産卵することはありませんでした。
が、今年の5月はじめに見てみると、小さな幼虫が4匹。
うちの木にもついにやって来てくれた!と嬉しくなりました
*スダチは単純に焼き魚にかけて楽しみたいから植えたもので、別にチョウのために植えたのではありません
ただ、うちのスダチはまだ幼木。
幼虫を4匹も育ててしまうと木が丸裸になってしまうかも・・・。
かわいそうだけど今年は捕殺しちゃおうかなぁと考えていたのですが、そのことを長女に話すと、「そんなんかわいそう。ちゃんと育てたい」と思いがけない返事でした。
実は去年も、うちの庭に植えてあるパセリにキアゲハが大量に産卵し、何度も幼虫を育てたのですが、私が喜んで育てているだけで子ども達はそこまで興味はなさそうだったんですよね
まぁそう言うなら育ててもいい。
でも、うちのスダチは小さくて幼虫の餌にはできないから、近所にエサにできる木があれば育ててもいいよという条件を出しました。
スダチに来るのはナミアゲハ、ナミアゲハのエサは柑橘系の木の葉っぱ。
うちの近所には割とみかんやゆずを育てている家が多いので、子ども達が見つけてきたら後で私とお願いに行って葉っぱを分けてもらおうと思っていたのです。
さて、その日の午後。
長女は次女と連れだって、チャリで葉っぱ探しの旅に出かけていきました。
確かあの辺の家にあったなという見当が私の中にはあったのですがあえて教えず、ひとまず自分たちで試行錯誤させようと特にヒントは出しませんでした。
その数時間後・・・
「ママ~!あったよ~!!」
と元気に帰ってきた子ども達。
見ると手には確かにみかんの葉っぱ。
え??まさか勝手に取ってきたん???
とめちゃくちゃビックリしました。
が、よくよく話を聞いてみると・・・・
チャリで徘徊するうち、うちの比較的近くにみかんの木を見つけた。
みかんがなってるから間違いなくみかんの木だ(←って去年のみかんそのまま?)と思って近くを見ると、この家の人と思われるおばあさんがいた。
話しかけようかどうしようかモジモジしてたら、おばあさんの方から「どうしたん?」と親切に話しかけてきてくれた。
事情を話したら、「いくらでも持って行き。なくなったらいつでも勝手に取りに来てもいいからね」と言ってくれた。
とのことでした。
この話を聞いて、ちゃんと自分たちで大人と交渉してきたことにまず驚きました。
私は、子ども達が柑橘系の木を見つけてきたら、その後で一緒にお願いに行くつもりでいたのですが、まさか自分たちで解決してくるとは思いませんでした。
しかも、「どんな風に説明したん?」と聞いたら、
「うちのスダチの木にナミアゲハの幼虫がいて育てたいんだけど、うちのスダチは小さくてそのまま育てたら木が丸裸になっちゃうから、みかんの葉っぱを分けてください」
と言ったとのこと。
ちゃんと何をしたいかが分かる説明ができていることにまたまたビックリ!
昔は知らない人を見たら私の後ろに隠れていた長女が・・・
お誕生日会でインタビューされたときには声ちっさくて聞こえなかった長女が・・・
あんた成長しましたなぁ
と感慨もひとしおでした。
それからもちょくちょくおばあちゃんちに葉っぱをもらいに行っていました。
「来たら草抜きしてくれると嬉しいわ」
とのことだったらしく、行ったらせっせと草抜きのお手伝いもしたようです。
青虫は4匹とも無事にさなぎになり、6月上旬にそれぞれ巣立っていきました。
毎年育てているけれど、チョウを育てるのは本当に楽しいです。
羽化して飛び立っていく瞬間がなんとも感動的。
うちにはキアゲハ用にパセリもアシタバも大量に植えてあるのに、なぜか今年はまだ来ていません。
去年はもう来てたと思うんだけどなぁ・・・