随分前に購入し、なかなか読み進められていなかったこの本。
昨日時間があったので、ついに読了しました。
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やり抜く力
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GRIDという言葉は、最近話題になることも多いので耳にしたことがある方も多いのではないかと思います。
GRIDとは、ひとつのことに「情熱を持って」「やり抜く力」のことを指します。
世の中でよくもてはやされる「天才」という人々は、実は生まれ持った才能が特別優れていたわけでも何でもなく、この「やり抜く力」が強かったということが分かっています。
本書は天才がいかに努力の人であるかということを、様々な例によって示しています。
私が以前読んだこちらの本でも、天才はもともとの才能ではなく正しい努力の賜であるということが、詳細に述べられていました。
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超一流になるのは才能か努力か?
2,035円
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では、天才が特別優れた才能を持つ人々ではなく、情熱を持ってやり抜く人々であるのであれば、どうすればそうした「やり抜く力」を育むことができるのか。
以前から抱えていたこの課題へのヒントを探るべく、続きを読み進めました。
GRIDのパート3では、「GRID」を外側から伸ばす方法について述べられています。
そこで書かれていることによると、GRIDは伸ばせる、そしてそのためには親やコーチ、友人や教師、メンターなど周りの人間が重要な役割を果たすということが書かれています。
特に親の役割については、
・厳しくも温かい親が子どものGRIDを伸ばす
やり始めたことをすぐに諦めるのを許さず、続けられるようにサポートを惜しまない
子どもに厳しい要求をしながらも、支援を惜しまない育て方が有効であることを示す十分な科学的エビデンスがある
・親は子どもを真似る
子どもには親を真似るという強力な本能がある
子どものGRIDを育てたいのであれば、親も何かに「情熱を持って」「やり抜く」姿勢を見せることが有効
とのことでした。
このほか、GRIDの醸成に有効である方法として、
・「やり抜く力」が強い集団に所属する
・一つ以上の習い事を根気強く(2年以上)継続する
ことが挙げられていました。
GRIDについては、子どもによる個人差があると感じています。
次女は比較的GRIDが強く、1つのことにも集中してできるまで取り組んでいます。
最初はできないことでも、粘り強く取り組んでできるまでやる姿勢は親が見ていても気持ちがいいものです。
一方長女は比較的GRIDが弱いように感じます。
興味の幅は広いのですが、そのせいか次々に関心が移り、一つのことに粘り強く取り組むことは苦手です。
ただ、読書は好きなので、本を読み始めるとずっと飽きずに読んでいる。
これをGRIDと呼ぶのかどうかは分かりませんが、何せ長女に関してはもう少し粘り強く取り組む姿勢を養ってほしいと常々感じています。
今回この本を読み終えて、我が家の基本的な育児方針は、GRIDを伸ばすものとして本の中で紹介されていたものに非常に類似しているように感じました。
GRIDはおそらく一朝一夕に育めるものではないでしょう。
長女も、まだ粘り強さが足りないとはいえ、それでも1年生や幼稚園の頃に比べると、格段と我慢強さが増したと感じています。
今後も焦ったりぶれたりすることなく、子ども達のGRIDを高めていくことができればと思います。