ヒットマン―獄中の父からいとしいわが子へ (講談社文庫)/中保 喜代春
- ¥520
- Amazon.co.jp
読みました。
元来あまり本を読まない、と言うよりは苦手でして。。。
それでも、知人が貸してくれたので読んで見ることにしました。
山口組5代目若頭・宅見勝宅見組組長襲撃事件の実行犯の1人 一本松輝樹 が獄中で綴った手記。
著者の生い立ちから獄中(現在)に至るまで詳しく記されており、小説さながらに数奇な運命を辿った男の半生記とも言える一冊。
持ち前の経営手腕を振るった水商売時代、46歳と言う遅咲きの極道デビューはいきなりの若頭補佐などなど、人生におけるいくつかのターニングポイントが事細かにのっており、あまり本を読まない私でもスラスラと読める本でした。
客観的に見れば、『何やってんだよ』って思うシーンが多々あるのですが、やはり組織に属している以上、うえからの命令は絶対。特にこう言う稼業なら尚の事。
悲しいかな、著書の本音とは裏腹に事態が進んで行く事に、歯痒さ、もどかしさを覚えました。
結構感情移入の激しい私ですが、やはり著書の半自伝的な事もあり終始客観的に読んでました。
自分の全然知らない世界でしたが、湖畔の白鳥の様に華やかな世界の裏で、ギトギトとした権力闘争の渦に生きた極道人が何を考え、何を思ったのかが垣間見れた気がしました。
たまには読書もいいですね!