はいからうどん
みなさんこんにちは。
ことのはの日替わり定食でお出しするうどんに「はいからうどん」があります。
ご存知の方も多いと思いますが、この「はいからうどん」という呼び方は関西(特に大阪)特有のものです。
一般的には「たぬきうどん」と言うようです。
(余談ですが、大阪では油揚げを乗せたそばを「たぬき(そば)」と呼びます。
実は「たぬき」だけが料理名であり、「そば」は付けないのだそうです。
これは、たぬき=そば、きつね=うどん
という事が大阪では一般的だからだそうです。
ですので、きつねうどんは油揚げを乗せたうどんは「きつね」と呼ぶそうです。)
なぜ「たぬきうどん」と言うのか調べてみると、語源には諸説はあるようですが、
「タネ」を入れずに(抜いて)揚げた天ぷらが揚げ玉であり、
つまり「タネ抜き」が訛って「たぬき」となったという説や、
そば屋で酒のツマミに「天ぬき」を頼むと天ぷらが出てくる事から、
たぬきのように化かしたからとも言われています。
これも余談ですが、揚げ玉と油揚げの両方を入れたものを「むじなうどん」「むじなそば」と呼ぶそうです。
名前の由来は「たぬき」でも「きつね」でもない「おばけ」ということだそうです。
そういえば、中学の英語の教科書に小泉八雲の「怪談」の中の“のっぺらぼう”が蕎麦の屋台をやっている一説が「A Muzina」として載っていました。
じっさいこの小泉八雲の「怪談」が名前の由来と言う説もあるようです。
僕の中では「はいからうどん」というと、高校の学食の数少ないメニューを思い出します。
(僕の高校は給食制だったため、学食には“うどん”と“ラーメン”と“カレーライス”ぐらいしかありませんでした)
シンプルなおうどんですが、素朴でお好きな方も多いのではないでしょうか。
ことのはでは日替わり定食のみのご提供です。
ぜひご賞味ください。