たまには戦略の古典を読んでみようかと手に取ったマーケティング本。
事例も豊富に紹介されているため、非常に読みやすい。

30年ほど前には画期的と言われたコンセプトだが、現在売ってる戦略の本には当然のように書いてあることばかり。
逆に言えば、これほどまで普遍性のあるアイディアは経済社会においてなかなか無いのでは。
現在は常識となった戦略の原典として読んでおく価値はあると思う。

「製品の優劣ではなく、消費者がどう受け止めるかが重要」というこの本の主題は、当時よりも遥かにバリエーションが増えた製品の中では、更に重要度を増しているにもかかわらず、
ネーミングだけをとっても実現できていない企業が多いのではないか。

この本ではあくまで、消費者の頭の中にポジショニングすることの重要性を説いている。
最近はやりの、ビジネスモデルを用いたポジショニング戦略については触れられていない。
徐々に進化していくマーケティング戦略の中で、おそらくこの先も古典として読まれ続けるであろう書。


ポジショニング戦略[新版]/アル・ライズ

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