吾亦紅、割れ木瓜、吾木香(われもこう、ワレモコウ) | どら猫の花図鑑

吾亦紅、割れ木瓜、吾木香(われもこう、ワレモコウ)

本来、吾亦紅と書くのは当て字とされ本当の名の由来は不明とされるが、よく言われているのが木瓜説、木香説です。

木瓜説は木瓜(ボケ)のことではなく「胡瓜の切り口の形」、もしくは「地上の鳥の巣の形」の事と言われ、木瓜紋は織田信長の家紋でも使用されワレモコウが、真ん中から割れて花が咲く様子から「割れ木瓜」という説です。

木香説は、漢方生薬の「木香(ワレモカウ)」の根の匂いに似ているからとの説で、漢方生薬の「木香」の根の匂いとワレモコウの根の匂いが似ているものなのかは自分には判りません。


また、本田正次博士の「原色秋の野外植物」によると「ワレモコウ(キンミズヒキ科とされている)。

山野の日当りのよい草むらに多い多年生の草で、高さ1m内外、茎は真直ぐに立つ。
茎の上の方に枝をうって、そのおのおのの上に直立した卵円形の穂をつけ、暗紅紫色の小さい花を密集する。
花には花びらがなく、がくが四つに裂けて花びらのようになっている。」


「名は「割れ木瓜(もこう)」の意で、小さな花の蕾が紋所の「木瓜」に×印をつけたような感じになるからという。「吾亦紅」は後の当て字。
花弁のない玉のような紅紫色の花が、秋草に混じって風に揺らいでいる姿は、秋の風物詩で、逆光に光る花の紅があざやかで美しい。」となってる。


土御門天皇の時代、姉小路基綱の「卑懐集」に
「袖の色も人はことなる吾亦紅かれゆく野べに猶やしをれむ」


「吾も亦紅なりとひそやかに」(高浜虚子)


立原正秋の作品に「吾亦紅」という名前が見られる。


若山牧水は吾木香をあてている
「吾木香(われもかう)すすきかるかや秋くさのさびしききはみ君におくらむ」


日本各地で自生をしているが、湘南の海沿いには少なく、里山から内陸部ではたまに見られる。


ワレモコウ属には、カライトソウ(唐糸草)やトウウチソウ(唐打草)のように唐(中国)をに関連するような名前が付いたものが多いが唐から入った植物ではなく、花の風情、景色を表したもののようだ。


秋の野山によく似合う花だと想う。


別名地方名も多い

アヤメタム、ヱビスネ、キウリグサ、シヒモノマクラ、ダンゴイタダキ、ダンゴバナ、テンビサウ、ノコギリサウ、ノヅチ、ノコギリグサ、ノカヘリ、ボウズバナ、ワレモカウ、



ワレモコウ

ワレモコウ

ワレモコウ

ワレモコウ

ワレモコウ

ワレモコウ



名前(和名) ワレモコウ (吾亦紅、割れ木瓜、吾木香
学名 Sanguisorba officinalis 
科名 バラ科
属名 ワレモコウ属
別名

アヤメタム、ヱビスネ、キウリグサ、シヒモノマクラ、ダンゴイタダキ、

ダンゴバナ、テンビサウ、ノコギリサウ、ノヅチ、ノコギリグサ、

ノカヘリ、ボウズバナ、ワレモカウ

花瓣数
花色 紅色、暗紅色
開花時期 8月、9月、10月
葉の形
葉の特徴
葉柄
葉や花の立ち上がり方
托葉
生育地 里山周辺に自生のものがmたまに見られる
その他

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