吉本新喜劇の新座長が発表されましたね。
 
多くの問題を解決に導く、納得と驚きの人選ではなかったでしょうか?
先を見据えると若い世代に託す必要があって。
と同時に、ワクワクや夢で溢れていた2016年以前の空気に戻す必要もあって。
 
また、53歳のアキさんが選ばれたことで、
今回選ばれなかったリーダーや中堅座員さんにも次の可能性が出てきて、
座員さんもファンも皆が希望を抱ける人選になったと思います。
 
エンタメ全般論として『色彩豊かなほど各色が際立つ』考えです。
一際輝く個性が存在するならば、
4色と言わず、5色でも6色でもよいのではないでしょうか。
来年また新色が増えると更に楽しくなると思いません?
 
 

 

吉田裕さん・アキさんへの期待

 

出来上がる新喜劇はまるで違うものの、共通点も多い、お二人。

 

誰とでも共演できる

人を傷付けない笑いを意識している

新しい新喜劇を意識している

共通点として以上の3点が挙げられるかと思います。

 

誰とでも共演できる ⇒ 吉本新喜劇の潤滑油としての期待

 

吉田裕さんは誰と共演しても自然に合わせられる座員さんですよね。

 

アキさんは、アキさん自身が他に合わせられるタイプかどうかはさておき、

主催イベントではかなり柔軟に幅広くキャスティングされる印象です。

 

お二人が吉本新喜劇の中和剤となり、

百名超の座員さんたちが積極的に交わることを期待しています。

 

人を傷付けない笑い

 

吉田裕さんの新喜劇は身体的笑いの比率が明らかに低いですね。

毎回、相当慎重に台本を練られているように感じます。


「Yes,and」精神のアキさんは身体的笑いの際も表現が柔らかい印象です。

 

吉本新喜劇は身体的特徴を武器にした座員さんも多く、

身体的笑いは座員さんの個性を活かすための笑いであり、

私自身はあくまで劇の中のことと現実社会とは切り離して楽しんでいます。

 

ただ、人を傷付けない優しい笑いを強く意識するお二人が座長になったならば、

お二人については掲げた笑いを突き詰めてほしいです。

 

新しい新喜劇

 

新喜劇の内容からも発言からも新しいものを意識されている、お二人。

吉田裕さんは既存新喜劇の延長線上の新機軸、

アキさんは既存新喜劇とは全く異なる新機軸、

を考えている印象です。

 

いちファンの私には「吉本新喜劇の作風はこうあるべき」考えはありません。

逆に「こうあるべき」こそが停滞を招く最大の要因と考えています。

 

吉本新喜劇座員さんが演じて、魅力的な物語・登場人物・笑いが揃えば、

それで吉本新喜劇でいいんじゃないかな、と。

 

吉本新喜劇の伝統・常識・定石にとらわれることなく、

お二人の思うがままに作っていただきたいです。

 
 

 
吉本新喜劇が人気絶頂期を迎えた2010年代中盤に抱いた夢。
泡と消えた夢。
その夢の続きを見られる日がすぐそこまで来ているのかもしれない。
 
そう感じさせる新座長発表でした。