⒗
⑴
証拠となる音声を録音したICレコーダーを幽霊の父・裕雅から受け取った、セロリ。
セロリがICレコーダーを掲げ、吉本グループ社長・耕一に対し、
千葉「証拠ならここにある!」
セロリが再生ボタンを押すと、耕一の声が再生される。
耕一『花月うどんの出汁にこの下剤を入れろ』
耕一『それで営業停止になり、裕は働けなくなる』
耕一「くそっ!」
⑵
秘書・椎森が耕一に対し、
椎森「こうなったら、ヤクザを呼びます!」
椎森「強力な助っ人も来ています!」
椎森が下手袖に呼び掛けると、
島木譲二風の格好をした津田(ダイアン津田篤宏)
公演の立案者といっても過言ではない人物のゲスト出演に客席が沸
千葉「ドラマのホールの人ですよね?」
と津田に帽子を被せる。
吉田「ほんまや!」
津田「何してくれとんねん!(苦笑)」
吉田「気に入ってるから、帽子取らへんな」
津田「…(半笑)」
津田「あいつ(=吉田)、ボコボコにしたれ!」
下手に立つ太田が裕を上手方向に殴り、
次に上手に立つ松浦が裕を下手方向に殴り、
最後に下手に立つ津田が裕を殴る。
が、何度やっても、津田だけパンチの音(パン!)が鳴らず、
その都度、津田が自分の拳を確認する。
津田「なんで俺だけ鳴らへんねん!?(苦笑)」
太田「力が弱いからです」
津田「やかましい!(苦笑)」
⑶
津田が裕を殴ると、
松浦がギターで『♪ピョン』とコミカルな音を出す。
津田「音を変えてくれ!(半笑)」
津田が裕に肘打ちを喰らわせる。
『♪ピン』
津田「なんでや!(半笑)」
千葉が蹴りや地獄突き等をリクエストし、
津田の動きに松浦が様々なギター音で合わせる。
千葉「肘打ちが一番いい」
千葉「もう一回お願いします」
津田が裕に肘打ちを喰らわせる。
『♪ピン』
耕一が津田に対し、
耕一「もう帰ってください。(半笑)」
⑷
津田「最後にこれだけ言うていく」
津田が観客に対し、
津田「お前らはゴイゴイスーです!」
津田「スー!を差し上げます」
観客の大きな拍手の中、津田(と太田・松浦)が去っていった。
⑸
耕一がセロリに対し、
耕一「無駄使い、すな。(苦笑)」
津田は千葉公平がキャスティングしたようだ。
⒘
⑴
耕一が息子・裕に対し、
耕一「痛い目に遭いたくなかったら、うちに帰ってこい」
千葉「帰るわけないでしょ!」
吉田「帰ります」
千葉「えっ?」
吉田「帰ります。
耕一「そこまで言うなら食べようじゃないか」
耕一がテーブル席に座る。
吉田「すぐ、作ります」
裕が厨房に向かった。
⑵
セロリが耕一に対し、
千葉「うどんができるまで、これでも飲んでいてください」
と、下剤の瓶をまるでコップのようにテーブルに置く。
耕一「下剤やないか!(苦笑)」
千葉「食べる前に飲む!」
耕一「違うやつや!」
⑶
裕がきつねうどんを作り現れる。
吉田「お待たせしました! きつねうどんです」
耕一がうどんを食べる。
吉田「どうですか?」
耕一「…、美味い」
耕一「まさか、こんなに美味いとは…」
♪感動的な音楽が流れる
裕が独立した理由を話し始める。
吉田「あなたの下で働いていては一生超えられないと思いました」
吉田「だから吉本グループを辞めて、店を立ち上げました」
吉田「必ず、あなたを超える大きな会社を作ってみせます」
吉田「だから、邪魔をしないでください」
耕一「分かった」
耕一「お前が私を超えられるか、楽しみにしてる」
耕一「それから。これまでの無礼、申し訳なかった」
耕一が裕に頭を下げる。
吉田「頭を上げてください」
しかし、セロリは耕一に対し激怒し、
千葉「いや、土下座しろっ!」
吉田「ドラマに寄せんでええねん!」
⑷
耕一が椎森やプロレスアを見てから、裕に対し、
耕一「俺もこいつらと一緒に頑張るよ」
耕一が優しい表情になる。
暫く、闘い終えたライバル同士の爽やかな場面が描かれる。
⑸
ミソがプロレスアに対し、
酒井「色々、生意気言ってごめんなさい」
熊元「お互い、頑張りましょう」
熊元「セロリをよろしくね」
ミソが頷く。
酒井「よーいしょ!」
藍の掛け声をキッカケに、
熊元「よーいしょ!!、よーいしょ!!」
と、プロレスアがその場で一人でパワフルに暴れ、転げ回る。
吉田「やらんでええねん!(苦笑)」
熊元「今日、(緊張して)これしかできてないから」
吉田「十分や!」
⒙ 終
⑴
セロリが裕に対し、
千葉「
吉田・千葉・酒井「オーッ!!!」
3人が拳を突き上げる。
⑵
その時、店に電話が掛かってくる。
裕が受話器を取る。
吉田「はい、花月うどんです」
吉田「えっ!? 昨日の昼に食べた100人、全員、食中毒!?」
吉田「3ヶ月の営業停止!?」
保健所から連絡があったよう。
裕が電話を切る。
吉田がセロリに対し、
吉田「お前のせいで営業停止になったやないか!」
吉田「クビやーっ!!」
すると、セロリとミソが耕一のもとに行き、
千葉「今日から吉本うどんで働かせてください!」
セロリとミソが耕一に頭を下げる。
吉田「すぐ裏切ったー!!」
吉田「えーっ!?(=嘘やろ!?)」
終
その13に続く