2022/04/09
【寛平GM杯争奪ネタバトル 4月:第一夜】
[概要]
⒈
若手座員さんの魅力を掘り起こし、若手座員さんに笑わせてもらう、
正攻法で若手座員さんに光を当てることを目的とした、セカンドシアター。
その目玉イベント『ネタバトル』は、2分間のネタ勝負。
審査員と観客全員の投票で順位付けし、一位はポイントを入手。
毎月開催し、来年3月のチャンピオン大会で総合王者を決定。
新喜劇アワードで表彰するそうです。(詳細不明)
と言っても、賞レースのようなヒリヒリした空気感は皆無でして、
あくまで、いちお笑い公演の印象ですね。
⒉
公演時間
オープニング…10分
ネタ披露…65分 (浜村淳さんのトイレ休憩を含む)
特別ゲスト・ベン山形さんのコーナー…5分
投票タイム…数分
結果発表&寸評…10分
計95分
[出演者]
(敬称略、順不同)
・ネタ出演
イワサキのザキ (野崎塁・岩崎タツキ)
大塚澪
沖縄の宝 (けんたくん)
カバとけんたくん
三刀流 (平山昌雄・桜井雅斗・永田良輔)
清ちゃん音ちゃん (音羽一憲・清水啓之)
住吉大和
タツミとニイナ (辰巳智之・新名徹郎)
Wヨシダ (レイチェル・吉田裕)
たわもり (多和田上人・もりすけ)
ニセキ鯉 (はじめ・大黒笑けいけい)
ニリンシャ (入澤弘喜・筒井亜由貴)
人間ごっこ (佐藤太一郎・小西武蔵)
人間ごっこYらぼ (佐藤太一郎・小西武蔵・吉田裕)
松浦景子
水と油 (大島和久・玉置洋行)
吉田裕
ライジングバスケ (新井崇史・祐代朗功)
ライズチーズ (入澤弘喜・松元政唯・横地眞平)
・MC
スマイル 瀬戸洋祐
・ゲスト審査員
間寛平
浜村淳
新堂裕彦 (毎日放送TV制作スポーツ局長補佐)
村上ショージ…オープニングのみ
・ゲスト
ベン山形
[本編]
⒈
オープニングコント
⑴
間寛平さんと村上ショージさんが登場。
寛平さんはグンゼシャツ・短パンに革靴、
ショージさんはスーツに下駄姿で、
お互いにアンバランスな格好をしている。
オープニングトークと見せかけて、
コンビ『ヤギとひつじ』のコントに突入する、二人。
比較的真顔でボケる寛平さん、
デタラメなことを言う寛平さんに苦笑するショージさん、
という役割分担のよう。
村上「なんでワシの靴履いとんねん!(苦笑)」
寛平「なんでワシの下駄履いとんねん」
村上「靴履かれたから、しゃあなしに履いとんねん!(苦笑)」
寛平「お前、何ムキになっとんねん」
村上「なんや!」
ショージさんが寛平さんの肩を突くと、寛平さんがよろめく。
寛平「足腰強い思うて押したんか?」
⑵
村上「靴、返せ!(苦笑)」
寛平「俺が履いてるから俺の靴や」
村上「時間無いねん!、会社(=NGK出番)行かなあかんから!
寛平「行けよ」
村上「脱げよ!(苦笑)」
寛平「なんで俺が履いている靴、お前が脱がなあかんのや」
まるでアキさんのような独特の喋りをする、寛平さん。
(お二人の吉本新喜劇での芸風、よく似ていますよね)
すると、ショージさんが苛立ち、寛平さんの頭を叩き、
寛平「首強い思うて叩いたんか?」
⑶
舞台中央に置かれたパイプ椅子に座る、二人。
寛平さんが靴を脱ぎ、ショージさんにニオイを嗅がせる。
村上「俺のニオイ。俺の靴や。(苦笑)」
次に寛平さんが靴のニオイを嗅ぎ、
寛平「俺のニオイや」
村上「こいつアホや。(苦笑)」
今度はショージさんが下駄を脱ぎ、寛平さんに素足のニオイを嗅がせる。
寛平「俺のニオイや」
村上「俺のニオイや!(苦笑)」
寛平「お前のニオイは俺のニオイや。 お前の俺はお前の…」
⑷
訳がわからなくなったところで、
鮮やかな青スーツ姿のMCスマイル瀬戸さんが下手袖から登場。
瀬戸「ちょっと、ちょっと!(苦笑)」
瀬戸さんが止める形でコント終了。
寛平「もっとドカンと来るかと。(苦笑)」
寛平「後ろの連中(=ネタ出演の座員たち)に『見とけ』言うた
」
村上「『これが熟練の技や』言うて。(苦笑)」
寛平「ウケへなんだな。(苦笑)」
瀬戸「こんなすべり方、あります?(苦笑)」
⑸
村上「すみません。NGK出番なんで、ここで失礼します」
観客の拍手の中、ショージさんが退場。
⒉
オープニング
⑴
瀬戸さんが寛平さんに尋ねる。
瀬戸「なぜ、このようなイベントをしようと思われたんですか?」
寛平「吉本新喜劇から長らくスターが出ていないんです」
寛平「なんとか、スターを発掘したいと」
寛平「
コントをする芸人から一転してGMの顔になり、至極真面目に語る、寛平さん。
⑵
瀬戸さんの紹介で、審査員の浜村淳さんと毎日放送・新堂裕彦さんが登場。
寛平さんは浜村さんを浜村先生と呼び、
浜村さんは寛平さんを寛平師匠と呼ぶ、不思議な関係。
お互いにリスペクトしている様子。
寛平さんは一旦捌け、
⒊
ネタ披露のルール
・持ち時間は基本2分間
・2分15秒経過で警告音
・2分30秒経過で爆弾音がし、舞台が赤照明に切り替わり、強制終了
・強制終了組も失格にはならず、審査対象
⒋
ネタ順
大盛り上がりのハプニング
⑴
最終組を残したところで、浜村さんにアクシデントが発生。
長時間にわたる尿意との格闘の末、限界を迎えたようで、
18組目のネタ終わりの暗転時に浜村さんが立ち上がり、
トイレ休憩に入り、ネタ披露が一時中断しました。
瀬戸「後2分やったのに。(苦笑)」
瀬戸「2分我慢していただければ…」
⑵
寛平さんが観客席A列中央の審査員席に座ったまま、
後ろを向いて観客全員に喋りかける。
寛平「横(の席)で『うんうん』言うてた。(苦笑)」
寛平「垂れたらびっくりしたやろな。(苦笑)」
浜村さんの審査シートを見て、
寛平「後半三組、点が付いてない。
凄く親近感を抱かせる喋り方で、
舞台と客席の境目を曖昧に見せるのが上手な人だと感じる場面でし
⒌
投票タイム
⑴
全組のネタが終わると即、投票タイム。
観客全員がQRコード先のフォームから3組投票。
2組以下や4組以上に投票した場合は無効票。
審査員票と合わせて集計し、順位付け。
各観客票と審査員票は単純合算なのか、
票の重みに違いがあるのかまでは明かされていません。
⑵
私は次の3組に投票しました。
⑶
三刀流
コント『カップル役オーディション』
①
恋愛映画のカップル役オーディション会場。
なぜか白塗りで侍の格好をした二人組(平山さん・永田さん)が応募してきて、
永田さんが斬られる度オネエ声を上げるなどコミカルな斬り合いをし、
面接官役の桜井さんが絶妙なツッコミを入れるというもの。
②
三人のテンポと間が完璧でした。
長年のチームワークが成せる技ですよね。
③
そして、何より面白いのが平山さんの表情と独特の間。
間抜けな殺陣から一転して観客に見せる決め顔とその間、
そしてまた間抜けな殺陣に戻る時の間が最高過ぎて。
表情と間で大爆笑を起こし続けていました。
どこまでが計算なのか分かりませんが、いずれにせよ
観覧経験上、最上位公演のひとつ『ちゃんばら新喜劇vol.1』
⑷
松浦景子さん
コント『ナニワ金融道・萬田銀次郎風のバレエ教室月謝取立て』
仮タイトルそのままの内容なのですが、
独特の世界観を一人きりで完遂する強心臓に感服しました。
⑸
たわもり
コント『ハゲ役オーディション』
①
上手側に面接官の机があり、
ドラマオーディションの面接官・多和田(多和田上人さん)が座っている。
多和「ダメオーラが出ている、40〜
②
オーディションに応募してきた男性・椎森(天才もりすけさん)
椎森は一瞬でカツラと気付くほど、カツラの位置がズレている。
もり「失礼します」
もり「フリー俳優で、年齢は40歳です」
もり「子供が二人いて、借金も少しあるので、お願いします」
多和田が椎森には聞こえない心の声として、
多和「カツラやんな?」
多和「めっちゃダメオーラが出てる」
多和「年齢も合ってる」
多和「カツラさえ取ってくれれば合格やのに…」
③
多和田が椎森にカツラを取らせようと、
多和「今回のオーディションはハゲが受かり易いです」←直球
もり「頑張ります!」
多和「(カツラを)取れよ!」
もり「…?」
もり「家族のためにも頑張ります!」
多和「尚、取れよ!」
もり「…?」
④
多和「(ハゲを)隠してますよね?」
もり「やっぱり隠し事してもバレますよね」
もり「実は41歳です」
多和「そうじゃなくて!」
もり「あっ…」
もり「借金が少しあるって言いましたけど、まあまああります」
多和「そうじゃなくて!」
多和「別の隠し事がありますよね!」
もり「あっ…」
もり「ランクルに乗ってます」
多和「どうでもいいわ!…えっ?、ランクル乗ってるの?
、高級車の」
もり「はい」
もり「『お前みたいなもんが乗ってたら、おもろいやろ』って言われて」
多和「友だちに?」
もり「おかんに」
多和「母親!?」
ここで、2分半経過を知らせる爆発音がする。
未完のまま強制終了。
⑤
2分半の間、全く勢いが失われることなく、爆笑を取り続けていました。
ただ、時間オーバーのため、投票を迷いました。
⑹
吉田裕さん
コント『ウォシュレット』
①
便座に腰掛けている、吉田(吉田裕さん)。
すっきりした後、お尻を綺麗にしようとすると、
吉田「トレペが無い!」
吉田「ウォシュレットで何とかするしかないか…」
吉田がウォシュレットのボタンを押すと、
『ピピピピ』と宇宙戦艦風のエネルギー充填音が聞こえてくる。
吉田「…?」
女性の機械音声も聞こえてくる。
機械『エネルギー充填、10%』
吉田「…!?」
機械『20%』
機械『30%』
吉田「どんどん上がってるやん!」
機械『40%…、50%…、60%…、70%…、80%…、90%…』
100%が間近に迫る。
吉田「(お尻が)耐え切れるか!?」
機械『95%、96%、97%、98%、99%』
機械『100%』
機械『…』
吉田「…?」
水が噴射されず、
吉田「来うへんのかいっ!」
吉田「来んのかと思うたら、来うへんのかいっ!!」
機械『110%』
吉田「…!?」
機械『120%』
機械『130%』
吉田「みんな逃げろーっ!」
周りに避難を呼び掛ける、吉田。
自分より周りを慮る辺り、吉田は正義感が強そうだ。
機械『140%…、150%…、160%…』
吉田「俺が守ってやるからっ!」
機械『170%…、180%…、190%…』
吉田「俺が守るっ!!」
機械『200%』
機械『充電完了。発射します』
吉田「来るぞ…っ!!」
超特大砲の攻撃に覚悟を決める、吉田。
『ピシュー』
心地良いウォシュレットの音がする。
吉田「丁度ええんか~い」
終
②
吉田裕さんがピンネタをする際に好んで扱う印象のトイレネタでした。
凄く楽しくて票を入れるか迷いましたが、
毎日舞台に立てる人がセカンドシアターでも前に前に出るのは違うだ
たわもりのお二人を優先しました。
(実質中堅の吉田さんは出演するなら審査員側でもいいんじゃないかな、と)
⒍
投票結果
10位 タツミとニイナ / 漫才・エヴァンゲリオン
9位 ニリンシャ / コント・死にかけ男と励まし男
8位 吉田裕 / コント・ウォシュレット
7位 人間ごっこYラボ / コント・監禁
6位 たわもり / コント・ハゲ役オーディション
5位 W吉田 / コント・芸人吉田裕とチャラ男の交流
4位 住吉大和 / コント・ショッカー戦闘員募集
2位 松浦景子、同率 / コント・ナニワ金融道風のバレエ教室月謝取立て
2位 大塚澪 、同率 / フリップ芸・日本語に聞こえるオペラ
1位 三刀流 / コント・カップル役オーディション
吉田裕さんは三組で出演した結果、票が分散したでしょうか。
一観客としては、一公演につき一人一ネタ限りのルールがある方が、
審査時に優劣付け易く、かつ印象に残り易いように思います。
⒎
浜村淳さんの寸評
⑴
瀬戸「お手洗いの方はもう大丈夫ですか?(苦笑)」
浜村「そんなジャビジャビ行きますかいな」
⑵
浜村さんが『突き抜ける』の言葉を多用し、
その都度、寛平さんが言葉に合わせて『気をつけ』の姿勢で背伸びする。
瀬戸さんが寛平さんに、
瀬戸「『突き抜ける』を待ってません?(苦笑)」
⑶
三刀流については、
浜村「『緊張と緩和』が絶妙でした」
⑷
全体としては、
・人気芸人は皆突き抜けている→突き抜けていない→突き抜けてほしい
・表現力に欠け、隙間風が吹いている→しっかりとした表現力を身に付けてほしい
・声が大き過ぎて、抑揚が無い→普通に喋って面白くあってほしい
と、この日の観客の声を代弁するかのような浜村さんの寸評。
瀬戸「ちゃんと厳しい。(苦笑)」
寛平「いや、ありがたいです 厳しい方がいいんです」
⒏
5月度ネタバトル
2022/04/09
【寛平GM杯争奪ネタバトル 4月:第一夜】 完