うどん屋店長・岳夫

アルバイト・まりこ

TV局ディレクター・諸見里

三名。

 

川筋の搬送と入れ替わるように、幸恵が買い出しから戻ってくる。

幸恵「ただいま」

幸恵の視界に諸見里の姿が入り、

幸恵「もう来てるの!?」

 

諸見里が岳夫に幸恵のことを尋ねる。

諸見「こちらは…?」

信濃「娘の幸恵ですニコニコ

 

幸恵が諸見里に尋ねる。

幸恵「お一人ですか?」

諸見「ディレクターが倒れて、」

諸見里の台詞ミス。

信濃「ディレクター?(半笑)」 笑い泣き

諸見「しゅみましぇん、かちゅぜちゅが悪くて。(苦笑)」 笑い泣き

信濃「今のは滑舌ちゃうでしょ。(苦笑)」 笑い泣き

 

諸見里が台詞を言い直す。

諸見「ADが倒れて、スタッフ二人で車まで運びに行ってましゅ」

 

諸見里がスタッフのことを話していると、

カメラマン・横地と音声・松元が戻ってくる。

 

(幸恵→←諸見里←岳夫、の立ち位置で)

幸恵はAD不在と聞き、諸見里に対し、

幸恵「よかったら、私に撮影のお手伝いをさせていただけませんか?ニコニコ

幸恵「高校の映像研究会にいて、将来はディレクターになりたいんです」

幸恵「勉強させてください! お願いします!ニコニコ

 

信濃「そんなこと言うてもなあ」

 

すると、諸見里が岳夫の方を振り返り、

諸見「店長!プンプン

諸見「いいじゃないでしゅか!ニコニコ 是非、撮影を手伝ってほしいでしゅ

信濃「だって、アマチュアの高校生ですよ?」

諸見「お父しゃん!!プンプン

息を吐き出すような声で、顔を小刻みに横に振りながら早口めに、

諸見「娘さんのためにもやらせてあげましょ!

と、岳夫の手を両手で握りしめる。

信濃「暑苦しー!タラー」 笑い泣き

信濃「ほんで、手ー、べちゃべちゃやな 笑い泣き

 

信濃「でも、プロデューサーに確認しないとまずいんじゃないですか?」

諸見「確かに…」

 

そこに、スーツ姿のTV局プロデューサー・佐藤(佐藤太一郎)がやってくる。

 

佐藤が岳夫に爽やかに挨拶する。

佐藤「プロデューサーの佐藤です。よろしくお願いしますニコニコ

 

岳夫がまりこに小声で、

信濃「まともそうな人が来たなニコニコ

 

佐藤が諸見里に確認する。

佐藤「諸見里君。撮影の方は順調か?」

諸見「それがADが倒れまして。全て、自分の管理ミスでしゅ」

佐藤「そう、自分を責めるな」

 

信濃「責任被ってる風に言うてる。ほんまにあんたの責任やからなタラー」 笑い泣き

この発言は脇台詞・心の声で、諸見里や佐藤には聞こえていない様子。

 

(幸恵→諸見里→←佐藤←岳夫、の立ち位置で)

諸見里が幸恵を佐藤に紹介する。

諸見「代わりに彼女にADをしてもらおうと思ってましゅニコニコ

幸恵「娘の信濃幸恵です!ニコニコ

幸恵「映像研究会で勉強していて、将来はディレクターになりたいんですニコニコ

幸恵「お願いします!」

 

信濃「こんな子に無理ですって!」

 

すると、佐藤が岳夫の方を振り返り、 

佐藤「店長!プンプン

佐藤「いいじゃないですか!ニコニコ 是非、撮影を手伝ってほしいです

信濃「いや、高校生ですよ?」

佐藤「お父さん!プンプン

息を吐き出すような声で、顔を小刻みに横に振りながら早口めに、

佐藤「娘さんのためにもやらせてあげましょ!」 笑い泣き

と、岳夫の手を両手で握りしめる。

 

信濃「こいつも同じタイプか!タラー」 笑い泣き

この発言も心の声で、佐藤には聞こえていない様子。

 

幸恵「お父さん、お願い! いいでしょ?ウインク

 

まりこが岳夫を上手端に呼び寄せ、ヒソヒソと、

森田「幸恵ちゃん、プロの厳しさに触れて挫折して諦めるかも?ウインク

信濃「…、そうかもしれんなウインク

 

岳夫が幸恵に撮影手伝いの許可を出す。

 

 

その7に続く