まりこと常連客の音羽・高関・筒井が店長のTV出演について話していると、

岡持ちを手にした店長・岳夫(信濃岳夫)が出前配達から急ぎ足で戻ってくる。

信濃「ああ、忙しい!アセアセ

岳夫は白髪混じりで中年設定のよう。

 

店に入った岳夫は、勢い余って、音羽の後頭部に岡持ちを当ててしまう。

音羽「痛っ!アセアセ

 

続けて、筒井の後頭部にも岡持ちが当たる。

筒井「痛っ!アセアセ

 

岳夫が高関を見て、

信濃「お前も!?ニヤリ」 笑い泣き

と、高関を岡持ちで叩こうとして、音羽が止める。

音羽「なんで!?アセアセ

信濃「いや、お客さんには平等に接さんとあかんかなってニコニコ」 笑い泣き

音羽「叩かなくていいです!アセアセ 岳夫さん、何してるんすか!」

信濃「すまん。忙しくて、ついな」

 

信濃「いつも来てくれて、ありがとう照れ

三人に感謝する、岳夫。

 

オープニングの定番を上手くアレンジして見せた場面。

 

音羽が岳夫に対し、

音羽「まりこちゃんから聞きましたよ? TVに出るって」

信濃「そうなんや」

 

高関「何の番組?」

信濃「それがよう知らんのや」

音羽「分かった!、『池の水、全部抜いてみた』ウインク

信濃「池無いから!」

 

高関「『レジの金、全部抜いてみた』ウインク

信濃「泥棒や!」

 

筒井「『店の権利書、勝手に売ってみた』ウインク

信濃「何が目的!?」

 

森田「『家政婦は見た』ウインク

信濃「ドラマや! 誰か死ぬぞ?(苦笑)」 笑い泣き

森田「『あっ、オナラ出た』口笛

信濃「何の番組!?」

森田「すみません、今、出ちゃいましたタラー」 笑い泣き

信濃「まりこちゃんの話!?」

 

信濃「ドキュメントや」

森田「ああ、ドキュメンタル口笛

信濃「それは出る自信無い。(苦笑) ドキュメント番組!」 笑い泣き

と、虚実織り交ぜる、岳夫。

 

岳夫が音羽・高関・筒井に対し、

信濃「常連客の話も聞きたい言うてたから、3人の名前挙げといたニコニコ

TV出演できると知り、3人が盛り上がる。

 

まりこが自分のTV出演について、

森田「『あの可愛い子誰や!?』ってなってスカウトされたらどうしよう?」

と、お尻を振りながら前進する。

信濃「その動き、やめて!(苦笑)」 笑い泣き

 

信濃「大丈夫や(=スカウトされへん)タラー

森田「店長、もしかして心配してます? 私が店を辞めるかもって」

 

森田「私、前から店長の気持ちに気づいてました。私にホの字やってことニヤリ

信濃「古ない!?(苦笑)」 笑い泣き

 

森田「店長は私にLOVEいニヤリ

森田「私は店長にLOVEいニヤリ

信濃「『LOVEい』って言葉、初めて聞いた。(半笑)」 笑い泣き

 

どうやら、まりこが一方的に岳夫に惚れている様子。

森田「店長、今夜辺り婚活しよ!?ラブラブ

と、まりこが床に仰向けになり、

下半身をリフトアップし、大きく股を広げる。 笑い泣き

(『どれくらい好きかって!?…、これくらい!』のポーズ)

信濃「何やってんの!?」

まりこが『これくらい!』のポーズのまま靴裏を合わせ、

森田「バチコイッ!ニヤリラブラブ」 笑い泣き

 

まりこが立ち上がる。

信濃「何歳!?(呆れ)」

すると、まりこがNiziU『Make You Happy』を歌いながら踊り始める。

信濃「えっ、20!?(=NiziU)」

森田「ううん、40(=しじゅう)ウインクニヤリ」 笑い泣き

信濃「ほんまは?ニヤリ」 笑い泣き

森田「もう、いいじゃない!(苦笑)アセアセ」 笑い泣き

 

信濃「全然、(ダンスで)飛べてない。(半笑)」 笑い泣き

森田「飛んだらバテるから。省エネダンス。(苦笑)」

 

岳夫とまりこの仲の良い様子に、

音羽「岳夫さんとまりこちゃん、お似合いですやんかニコニコ

音羽「奥さんを亡くして、もう10年」

音羽「一人娘の幸恵ちゃんも新しいお母さんを欲しがってるかも」

 

信濃「だとしても、まりこちゃんは嫌やタラー

森田「もう、店長ー。(不満)」

 

 

岳夫の一人娘・幸恵がセーラー服姿で帰宅してくる。

幸恵「ただいまニコニコ

信濃「幸恵、おかえりニコニコ

まりこがまるで愛娘に言うような優しい口調で、

森田「幸恵、おかえり照れ

信濃「母親の雰囲気出さんでええ」 笑い泣き

 

幸恵「TV局の人は?」

信濃「まだ来てないわ」

幸恵「じゃあ、荷物を置いて、スタッフさん用にお茶菓子買ってくるウインク

幸恵が上手端通路に消える。

 

常連客の音羽・高関・筒井が楽しげな幸恵の様子に、

音羽「幸恵ちゃん、テンション高いなニコニコ

高関「嬉しいんちゃう?、TVに出られるかもしれんからニコニコ

筒井が頷く。

 

幸恵が上手端通路から現れ、3人に対し、

幸恵「そんなんじゃないわよニコニコ

 

幸恵「私、将来TV局のディレクターになりたいの」

幸恵「だから、撮影現場を見られるのが楽しみで」

筒井「そうか。幸恵ちゃん、高校の映像研究会に入ってるんやったね」

幸恵「今のうちにプロのかたの仕事ぶりを見て勉強しておきたいんです」

 

音羽・高関・筒井が店を出ることにする。

信濃「常連客のインタビュー、頼んだからウインク

音羽「任せといてください」

 

3人が下手端で立ち止まり、

高関「俺ら、インタビューでどんなこと聞かれるんやろ?」

筒井「岳夫さんの人柄とか?」

音羽「それやったら、俺、こう言うわ」

音羽がインタビュー風に

音羽『優しい人やのに、まさかあんなことをするなんて…』

 

信濃「犯罪者やないか!」 笑い泣き

 

3人が去っていった。

 

幸恵「お茶菓子買ってくるね」

幸恵が店を出ようとしたところで、岳夫が声を掛ける。

信濃「幸恵、ちょっと!アセアセ

 

幸恵「何?、お父さん」

信濃「例の話やけど…ニコニコアセアセ

幸恵「ん?」

信濃「あの、お店を継ぐとか継がへんとか…ニコニコアセアセ

幸恵「そんな大層なニコニコ

幸恵「先祖代々受け継いできた老舗じゃないし、私が継がなくても…ニコニコ

幸恵「私はディレクターになるニコニコ

 

幸恵「お茶菓子、買ってくるわね!ウインク

幸恵が買い物に出かけた。

 

信濃「あー、幸恵、行ってもうた…タラー

岳夫が肩を落とす。

 

森田「店長、幸恵ちゃんに店を継いでほしいの?」

信濃「実はそうなんや」

 

信濃「厨房から幸恵が働く姿を見てな、」

信濃「お客さんが『おっ、幸恵ちゃん、板についてきたね!ウインク』」

信濃「その様子を見ている俺が『まだまだですわ爆笑』」

信濃「そしたら、幸恵が『もう、お父さーん、やめてよアセアセ』」

信濃「(俺が)『幸恵〜爆  笑照れ』」

信濃「、こんなんしたいねん爆  笑

 

森田「きもーっ!えー なんですか?、その妄想劇場」 笑い泣き

信濃「ええやんか!(苦笑)」

 

森田「継いでほしいなら、もっとバシッと言わないとプンプン

信濃「言うたら嫌われそうやから…」

森田「店長、女々しいえー 余計に嫌われるわよ?」

 

岳夫とまりこは仕事上は店長とアルバイトの関係だが、

まりこが岳夫にずけずけと物を言えるほど良好な間柄の様子。

 

森田「幸恵ちゃんが夢を諦めるまで、店長は待っとくつもり?」

信濃「いや…」

 

森田「お店を継いでほしいなら、なんで、TV局の撮影をOKしたの?」

森田「幸恵ちゃんが撮影を見たら、益々ディレクターになりたくなるわよ?」

信濃「俺も乗り気じゃなかったんやタラー

信濃「けど、町内会長に頼まれてな」

信濃「『商店街を盛り上げるためにTVの取材を受けてくれ』って」

 

 

その4に続く