[開演前]
⒈
間寛平GMによる劇場アナウンス
観覧時の注意事項等について、
吉本新喜劇GM ・間寛平さんが事前収録したものが流れる。
寛平『ほんとに皆さん、来ていただきまして、お礼のプ〜』
※
補足
『お礼のプ~』はセカンドシアター立ち上げ以来数か月流れ続けていますが、
観覧した限りでは、一度も笑いが起きていません。苦笑
ただ、その状況が続くと逆に面白く感じてきますし、
「ああ、セカンドシアターに来た」と少しずつ愛着も湧いてきています。
変更せず、劇場の個性として続けてほしいです。
⒉
前説
横地眞平さんと松元政唯さんが登場。
横地「よこっちピーマンと申します!」
横地「横地眞平から改名しようと思っています」
松元「名前には由来があるんですよね?」
横地「初日に寛平GMの楽屋にあいさつに行った際に色々聞かれまして」
横地「普段は岩手県のピーマン農家で働いていることを伝えたところ、」
横地「『(芸名を)よこっちピーマンにしろ』と言われました」
横地「これからは『よこっちピーマン』でお願いします!」
⒊
間寛平GM
生の寛平さんが幕前上手袖から登場。
寛平「どーもー!」
寛平「皆さん、ありがとうございます! よくぞ来てくださいました!」
寛平「このセカンドシアターは若手育成のためにできた劇場です」
寛平「皆さんで若手を育ててやってください」
寛平「そんなん言うてて、僕も育ってないんですけど。(苦笑)」
寛平「この劇場からスター、そして新しい座長が生まれてほしいです」
寛平「皆さん、お願いしますよ!」
観客から拍手が起こる
寛平「温かいお客さんですね」
寛平「これから出てくる若手で知っているのは3〜4人くらいだと思います」
寛平「後は本当に若手ばかりです」
寛平「どうか最後まで温かく見守ってやってください」
寛平「面白くなくても笑ってやってください」
寛平「それでは始まります!」
寛平さんが右手を開き、天を突くように勢いよく掲げ、
寛平「よろしくーっ!!」
『うどん屋の熱い一日』
[セット紹介]
花月うどん店
吉本新喜劇の最も基本的なセット。
⒈
下手に屋外あり
クリーニング店を挟んで、客席側と奥側が道路になっている。
⒉
店内
下手寄り…お店入り口(引き戸)
下手寄り奥…レジ
中央付近…テーブル
上手寄り奥…厨房
上手端…トイレ、店舗兼自宅の自宅部分への通路
川筋ライラさんによるタイトルコール、演者紹介の後、
[物語]
(敬称略)
⒈
⑴
舞台は花月うどん店。
昼下がり。
テーブル席で、客の音羽(音羽一憲)・高関(高関優)・筒井(
談笑している。
音羽・高関「ハハハハ」
筒井「ホンマやって!」
服装から察するに、音羽は酒屋店員、高関は整体師、筒井は本屋店員のよう。
商店街の親友3人で食事している様子。
音羽が腕時計を確認し、
音羽「そろそろ仕事に戻らな」
筒井「今日、6時から空いてない?」
音羽「ごめん。その時間はお酒届けなあかん」
高関「俺もお客さんが入ってるわ」
筒井「大好きな演歌歌手のコンサート、
音羽「俺、演歌の魅力がいまいち分からんねんな」
音羽の言葉を聞き、筒井が演歌の魅力を力説する。
筒井「演歌の良さはなんといっても人情」
筒井「コブシに揺さぶられる感情」
筒井「好きになったのは親父の影響」
筒井「与えられる心の栄養」
筒井「守り抜くべき日本の伝統」
音羽「ヒップホップ好きやろ!」
音羽「ずっと韻踏んでる」
筒井「…? とにかく、俺は演歌が好きなんや」
⑵
音羽が奥に呼び掛ける。
音羽「まりこちゃん、お会計お願い!」
森田『はーい!』
厨房奥からアルバイトのまりこ(森田まりこ)が現れる。
森田「3人で1,500円になります」
筒井「まとめて払うわ」
筒井が千円札二枚を渡し、まりこがレジにお釣りを取りに向かう。
音羽「まりこちゃん、化粧変えた?」
森田「気付いてくれました?」
音羽「まりこちゃん、いつもよりキラキラしてる」
音羽「まるで公園に咲く一輪の雑草や」
森田「雑草かいっ!」
まりこが床で回転しながら派手にずっこける。
音羽「花に例えたらドクダミや」
森田「臭いんかいっ!」
まりこがまた派手にずっこける。
音羽「間違えた。ラフレシア」
森田「もっと臭いんかいっ!」
まりこがまた派手にずっこける。
音羽「どんだけコケるの?」
まりこが立ち上がりながら、
森田「痛い…。 もう、こけさせんといて!」
音羽「自分でコケてた」
⑶
森田「今ので、メイク崩れちゃったかしら?」
音羽「何かあるの?」
森田「この後、TVの撮影があるの。
音羽「岳夫さんを?」
その3に続く