⒌
⑴
うどん屋大将・清水
新人アルバイト・千葉
清水の妹・花梨
花梨の彼氏・森田
四名。
お店がグルメYouTuberに酷評されていることを知り、
清水「腹立つわーっ！
やっぱりYouTuberは最低やな！
」
すると、千葉が森田の方を見ながら、
千葉「ここにもいるよ？
」 
森田「エァーイッ！！
」
大声で千葉の言葉を掻き消す、森田。
清水「…？」
花梨が清水に対し、
花梨「お兄ちゃん、
清水「花梨、なんでそないYouTuberの味方するんや？
」
すると、千葉が森田の方を見ながら、
千葉「それは彼氏が、」
森田「エァーイッ！！」
大声で千葉の言葉を掻き消す、森田。
清水「…？」
⑵
清水が森田に対し、
清水「先程の話の続きを」
清水「どうぞ、お座りください」
先に森田がテーブル下手側に座り、清水が上手側に座る。
清水「お仕事の方は？」
清水がYouTuberを敵視していることが分かり、
森田「あの、それはですね…」
⑶
と、その時、清水の彼女・澪(大塚澪)が現れる。
大塚「健次さん
」
清水「おお、澪ちゃん
」
花梨が森田や千葉に澪のことを紹介し、
花梨「私の彼氏の森田さん」
花梨「こちらは先週からアルバイトをしてくれている、千葉さん」
すると、千葉がコーヒーを口元に近づけたまま、
自分を異性としてアピールするように、澪に対し
千葉「千葉、公平です
」
清水「気持ち悪い！ 色目使うな！、俺の彼女やぞ！」
⑷
清水「澪ちゃん、ちょっと待ってくれる？」
清水が森田の職業の話に戻ろうとする。
森田「僕なら大丈夫なんで、先にどうぞ」
職業を告げた瞬間猛反対に遭うことは明白で、
少しでも先延ばししたい、森田。
清水「澪ちゃん、話って？」
大塚「二人きりになれるかな？」
『アイドルを諦め、自分と結婚する』話と思っている清水は、
その瞬間を皆に見せつけようと、
清水「俺、構わんで？、ここで」
清水「ここで言うてみたら？」
大塚「健次さん、」
大塚「別れてください！」
清水「えーっ！」
千葉・花梨・森田「アハハハッ！」
清水「澪ちゃん、なんで！？」
大塚「好きな人ができたの！」
千葉・花梨・森田「アハハハッ！」
千葉が清水に似せて目を細め、オーバーな間抜け面を作り、
関東風関西弁で清水を真似る。
千葉「俺、構わんで？、ここで」
千葉「ここで言うてみたら？」
すると、清水が無言のまま、グーで千葉の胸を『ドンッ！』
上手端まで後退する、千葉。
千葉「…っ」
⑸
清水「好きな人って、どんな人？」
澪の彼氏と思われる、太めの男性・松永(
大塚「『車で待ってて』って言ったのに」
松永「澪ちゃんのことが心配で」
清水「えっ？、俺、これに負けたん？
」
松永も細目で、
清水「確かに、顔はちょっと似てるけど…」
⑹
松永が清水に自己紹介する。
松永「新しい彼氏の…」
松永は腰を落として両手を前に出し、手首を交差させパワーを溜め込んだ後、
身体を一歩前に出し、溜め込んだパワーを一気に放出するように早口で、
松永「まつ…、まつな…、松永ボディ！！」
全員「…(苦笑)」
松永の持ちギャグなのだろうか？、一瞬、妙な空気になる。
清水「えっ？、何？、ボディ？(苦笑)」
松永「本名です」
清水「どんな漢字？(苦笑)」
松永「母(＝はは)に、…泥(＝どろ)」
清水「ボドロ？ ボデイ？ えっ、どんな当て字？(呆れ)」
(澪・松永→←清水←千葉・森田・花梨、の立ち位置で)
ボディの漢字について話している時に、清水の背後にいる千葉が
回し役の清水からは見えていない状況で松永の持ちギャグの真似をし始める。
千葉は腰を落として両手を前に出し、手首を交差させ、
身体を一歩前に出し、溜め込んだパワーを一気に放出するように早口で、
「松永ボディ！」の言い方で、
千葉「ち…、ちば…、千葉コヘェ！！(＝千葉公平)」
漫才劇場で大爆笑を起こす、千葉。
清水が背後の千葉の方を振り返り、ネタを把握し、
無言のまま、グーで千葉の胸を『ドンッ！！』とかなり強めに叩く。
上手端まで後退する、千葉。
千葉「…っ、痛てーな！」
千葉「特殊な訓練をしていたからいいものの…っ！
」
⑺
澪が清水に対し、
大塚「彼がアイドルデビューさせてくれるって」
大塚「彼、YouTuberなの」
清水「YouTuber！？」
松永「澪ちゃん、路上駐車してるから、そろそろ行こうか？」
大塚「行きましょ」
澪と松永が去っていった。
⑻
清水「そんなアホな…」
清水「澪ちゃん、何考えてんねん」
千葉「ほんと、何考えてんだ！」
千葉「、路上駐車って！」
清水「そっちちゃう！」
その５に続く