[カーテンコール]
⒈
イベントの主役・伊丹祐貴さんの挨拶
⑴
伊丹「ありがとうございます。たくさんのお客さんに来ていただいて」
伊丹「僕のイベントではございませんで、みんなで頑張っていこうという、」
もじゃ吉田さんが伊丹さんの発言を遮るように、
吉田「またまた…」
と、少なからずの観客が感じているであろうイベント企画意図について、
リアルな反応を見せる。
⑵
(前方列に若手座員さん、後方列にベテラン座員さんが並ぶ状態で)
伊丹「力を貸していただいた、偉大なベテラン座員さんたちです!」
客席からベテラン座員さんが見えるよう、
前方の若手座員さんが左右に移動する。
すると、烏川さんを筆頭に『滅相もない』意味の謙遜した素振りをする。
吉田「あんなキャラでした?(苦笑)」
烏川「幕降りたら終わりです、我々(謙遜)」
⒉
烏川耕一さん
ここからは伊丹さん進行でベテラン座員さん一人一人に感想を尋ねる。
伊丹「いかがでしたか?」
烏川「お腹が空きました」
伊丹「オープニングから力を貸していただいて、ありがとうございます」
烏川「小西君がだいぶ緊張していた」
烏川「パンストは小西君の提案で」
烏川「(『ひょっとコメディ』で)被り慣れてるんで、種類を指示しました」
烏川さんの話では、片足だけのパンストがお笑い的に上手くいくのだとか。
⒊
未知やすえさん
⑴
未知「気持ちは2年目で」
伊丹「(カーテンコールで)並ぶ時、やすえ姉さんだけ前にいた」
未知「若手の成長を袖で見ながら大笑いしてた」
烏川「二人で『お芝居としていいよね』って話してた」
未知「そうそう」
⑵
烏川「やすえ姉さんが一番笑っていたのがエルモ」
烏川「『そない笑う!?』って(思いながら見ていた)」
やすえさんが伊丹さんにリクエストを出す。
未知「クッキーモンスターは?」
伊丹さんがクッキーモンスターのモノマネをし、未知が大笑いする。
すると、今度はすっちーさんがリクエスト。
すち「ジーニーやってよ」
伊丹さんがジーニーのモノマネをすると、またやすえさんが大笑いする。
が、「結局両方似たようなもの」という、すっちーさん流の落とし方で、
すち「クッキーモンスターやって」
すち「ジーニーやって」
と、すっちーさんのリクエストに応えてモノマネを繰り返すうちに、
やすえさんの顔から笑みが消え、白い目で伊丹さんを見る。
未知「…」
伊丹さんがやすえさんの表情に気付き、
伊丹「すっちーさんのせいで、めっちゃ冷めてますやん!(苦笑)」
未知「欲張ったらあかんのよ」
⒋
すっちーさん
自分のことは一切語らず、鮫島幸恵さんのエピソードを披露。
すち「今週、祇園花月の公演でも伊丹君や幸恵ちゃんと一緒なんです」
すち「お昼に皆で王将に行って、幸恵ちゃんは五目あんかけ焼きそばを頼んで」
すち「…、結構汚い音で食べる。(苦笑)」
その時の心情を再現する、すっちーさん。
すち『あれ?』
すち『ちょっと気になる…』
すち『ちょっと気になるなあー!(苦笑)』
すち「ズルズルじゃない。ドボドボ。(苦笑)」
鮫島さんが恥ずかしさ半分・強気半分で、
鮫島「えっ?、『ええ音立ててるね』って言ってくれましたよね?(苦笑)」
すち「あの場ではそう言うしかなかった。(苦笑)」
すち「こういう一面もあるんやな、って。幅のある女優さんです」
果たして褒め言葉なのでしょうか?笑
※
補足
吉本新喜劇では若手女性座員さんはベテランの手伝い等舞台外の仕事が多く、
食べられる時に食べないといけないため早食いになる、
と別のイベントで座員さんが触れていたことを思い出しました。
医師等と同じ職業病でしょうか。
⒌
酒井藍さん
⑴
酒井「昨日も、ちゃう日も稽古場に残って遅くまで…」
酒井「凄い。涙が止まりません!(感涙?)」
すっちーさんが藍ちゃんの目元に指(の甲側)で触れ、
すち「空っからや!」
⑵
ドリフの雷様のようにも見える、黄色い服にパーマの大阪おばちゃん衣装で、
酒井「一人だけ(笑いの)完全装備させてもろて」
酒井「最後の方に出るから、めっちゃ緊張した。(苦笑)」
酒井「楽しかったです!」
⒍
島田珠代さん
咲方響さんのパンティーテックスで引いていたことに触れられ、
珠代「違うんです」
珠代「どうなるんやろ思うて心配して見てたら、私より盛り上がって」
珠代「私より盛り上がらんとって!、って。(苦笑)」
珠代さんの嫉妬心が生んだ表情のようで、
伊丹「それであんな顔していたんですね。(苦笑)」
珠代「今度から(響ちゃんとの)ニコイチはやめてください」
(ここから若手座員さんの挨拶。印象に残ったものを幾つかピックアップします)
⒎
咲方響さん
咲方「パンティーテックスがしたくて、珠代お姉さんにお願いしました」
咲方「感無量です」
咲方「…」
咲方「あの、何て言っていいか、言葉が出てこない…」
舞台奥側で若手を見守っている烏川さんが
烏川「そりゃ、あんなんしたら、言葉出てこん」
と咲方さんの発言をサポートし、笑いに変える。
フリートークも強く、居るだけで安心感のある、真の万能型座員・烏川さん。
※
備考
4月のよしもと祇園花月・島田珠代さん&烏川耕一さん週でも
咲方さんのパンティーテックスが披露され、大盛り上がりとなりました。
咲方さんはコメディエンヌの素質十分に見えますよね。
⒏
祐代朗功さん
⑴
祐代「ずっと腰を曲げていて、辛くて途中から膝に手を当てていました」
祐代「まあ、なんとか乗り切ったわけですけど…」
独特の空気感を醸し出す、祐代さん。
祐代「腰が痛いんで早く帰りたいです」
伊丹「なんてこと言うんや!(苦笑)」
舞台奥側で見守っている烏川さんが
烏川「慣れへんことしたら、痛いわな」
吉田「優しい!」
⑵
ここで、一人の観客が退席する。
珠代「一人帰りはった。(苦笑)」
伊丹「腰痛いんかな?」
見事なアドリブ・連携プレイで会場を盛り上げる。
⒐
いがわゆり蚊さん
舞台最前に出て、劇中の日本昔ばなしのお婆さんの喋り方で、
いが「光が見える」
いが「会場にいる人の2022年はとってもいい年になる」
いが「、イーッヒッヒッヒ」
最終的に怪しい老婆の声になり、客席から笑いと拍手が起こる。
⒑
鮫島幸恵さん
⑴
鮫島「本当に緊張しました」
鮫島「ただ、台詞を間違えることも無く、無事終えることができました」
伊丹「最初の方になんかあったような…(苦笑)」
「占いされていて」を「お笑いされていて」と言い間違えたことについて、
鮫島さんがいがわさんを見て、
鮫島「お顔を見ていたら、自然と出てしまいました。(苦笑)」
すると、いがわさんが優しい口調で、
いが「ありがとう」 →
⑵
出ギャグ『ごめんっ遊っばっせっ』について
レイチェルさんの挨拶の順番になり、
レイ「初めて出させていただいたんですけど、鮫ちゃんにギャグができてた」
伊丹「1回目にしたギャグで、今回は僕の希望で入れてもらいました」
レイ「もしかしたら定番になるかも」
話を聞いていた鮫島さんが顔を小さく横に振り謙遜する。
⒒
伊丹さんの締めの言葉
⑴
伊丹「今日は、普段新喜劇を担当していない野村尚平さんにお願いしました」
伊丹「一人では何もできないことを痛感しました」
伊丹「皆さんの力があってできました」
伊丹「ありがとうございました!」
⑵
伊丹「次回の逆転新喜劇は…」
と、舞台袖を確認するも、先のことは未定のよう。
すると、すっちーさんが
すち「次回は4日後です」
全員「誰!?」
すち「…、もじゃです」
吉田「あかん、あかん!(苦笑)」
⑶
伊丹さんが観客に対し、
伊丹「次回があれば、またご来場いただけたらと思います」
伊丹「以上、逆転新喜劇パート2でした!」
伊丹「ありがとうございましたー!」
[雑感]
1月の観覧時点での感想です。
その後、間寛平さんのGM就任やセカンドシアターの立ち上げ等があり、
1月と現在では状況が少し変化していますね。
⒈
劇団コケコッコー
野村尚平さんが演出し、伊丹さん・鮫島さん・吉岡さんがメインを担った、
言わば劇団コケコッコー製作の吉本新喜劇。
コケコッコー成分:吉本新喜劇成分=3:7くらいの印象でした。
景終わりの暗転も
一般的な吉本新喜劇の景オチとしての意味合いは極めて薄く、
あくまで場面転換メインで用いられている印象でした。
⒉
祖父死亡エンド
吉本新喜劇の一般的結末=気絶しているだけとも考えましたが、
気絶ならば祐代さんが最後に意識を取り戻す芝居を入れるはずで、
敢えて閉幕まで微動だにしないならば、死亡エンドが自然と考えました。
(今作のファンタジーな世界観に沿えば、)
腰が曲がった年齢、天国で愛する妻と一緒に元気に仲良く過ごせるならば、
それはそれで幸せに思います。
⒊
吉岡友見さん
最も印象に残りました。
吉本新喜劇の現キャスティングにおいて、
基本的にはベテランのせいで若手が割を食っているとは思いません。
若手枠は数自体は毎週一定割合用意されていて、
その枠が一部座員さんに著しく偏り続ける別の問題があるだけで。
ただ、吉岡友見さんに関しては少し割を食っているように見えます。
中年・老年女性も見事に演じられる吉岡さんに
もう少し出演機会が与えられても良いのではないでしょうか?
⒋
逆転新喜劇
⑴
夜イベントは同週本公演のセット流用か、屋台等の簡易セットが一般的ですが
第一回同様、本格的な専用セットが組まれました。
また、祇園花月組を含めたベテラン座員さんが多数投入されました。
これも第一回同様ですね。
⑵
次回未定
ではありますが、吉本新喜劇発信の今イベントの企画意図は
千葉さん・伊丹さん主演の二回で一先ず達成したのではないでしょうか?
2022/01/19
【逆転新喜劇】
『お婆ちゃんといっしょ』 完