新郎・祐貴
新婦・幸恵
祐貴の親友・レイ
3名。

幸恵「(妹の)綾と(弟の)健太はもう帰ってきてるのかしら?」

幸恵が妹たちの話をしたところで、幸恵の妹・綾(曽麻 綾、台詞は『あや』表記)が
キャリーバッグを引きながら実家に戻ってくる。
あや「お姉ちゃん照れ
レイ「綾!爆  笑
祐貴「何でお前が言うんや!」 笑い泣き

幸恵「綾、おかえり照れ

ここから綾が長々と英語で話し始め、
幸恵「そうやったの!?」

等と幸恵が日本語で返す。
祐貴「何で英語?」
あや「ごめんなさい。仕事でアメリカにいるもので、つい英語が出ちゃうんです」

祐貴が幸恵に確認する。
祐貴「英語分かるの?」
幸恵「ううん。雰囲気ニコニコ」 笑い泣き

祐貴が綾に挨拶する。
祐貴「はじめまして。幸恵さんと婚約した伊丹祐貴です」
あや「Your face looks like a monkeyニヤリ
祐貴「えっ、何?」
あや「顔、猿みたいやなニヤリ
と、舌を上唇と歯の間に入れ猿顔を作る、綾。 笑い泣き
祐貴「なんちゅうこと言うんや!」
あや「アメリカンジョークですよウインク

祐貴「…?」


今度は、幸恵の弟・健太(けんたくん)が短パンにアロハシャツ姿で実家に戻ってくる。
健太「お姉ちゃん照れ
レイ「健太!爆  笑
祐貴「お姉ちゃん言うてんのに!」 笑い泣き

幸恵「健太、おかえり照れ

祐貴が健太に挨拶する。
祐貴「はじめまして。幸恵さんと婚約した伊丹祐貴です」
すると健太が沖縄方言で一方的に話し始める。
祐貴「…、なんで沖縄!?」
健太「ごめんなさい。仕事で沖縄に居るもので、つい方言が出ちゃうんです」

祐貴が健太の短パンにアロハシャツ姿について、
祐貴「冬やのに凄い格好…」
健太「沖縄ではずっとこれです」

幸恵が健太に対し、
幸恵「沖縄にもすっかり慣れたみたいね照れ

祐貴「何年沖縄にいるんですか?」
健太「一ヶ月」 笑い泣き
祐貴「一ヶ月で(その喋りと服装)!?」

健太が祐貴に沖縄方言で捲し立てる。
祐貴「えっ、何?」
健太「顔、猿みたいやなニヤリ
祐貴「また!?」
健太「ウチナージョークですよ!ウインク

健太「、『オキナワンジョークですよ』って言ったんですアセアセ

全員「…(苦笑)」
綾のアメリカンジョークに合わせてオキナワンジョークと言うところを
ウチナージョークと言ってしまい、慌てて訂正した様子。

慌てたままの健太は、一からやり直そうと祐貴に沖縄方言で捲し立てる。

祐貴が意図をくみ取り、ネタに合わせる。
祐貴「えっ、何?(苦笑)」 笑い泣き
健太「顔、カマキリみたいやなニヤリアセアセ
祐貴「…(苦笑)」
健太「オキナワンジョークですよウインクアセアセ
全員「…(苦笑)」


幸恵「綾、健太。お父さんとお母さんに挨拶してきて?」
綾と健太が下手端通路から奥の部屋に向かっていった。




新郎・祐貴
新婦・幸恵
祐貴の親友・レイ
3名。

隣家から白髪混じりの女性・井川(いがわゆり蚊)が現れ、
そのまま鮫島家を訪れる。
井川は老人のゆっくりした口調で
井川「こんにちは~ニコニコ
幸恵「井川のおばさん!照れ お久しぶりです」
井川「はい、回覧板ニコニコ
幸恵「ありがとうございます」
井川が幸恵に回覧板を手渡し、幸恵が奥の棚に置く。

井川「幸恵さんが嫁ぐって聞いたもんで」
幸恵「そうなんです。明日が結婚式で」
井川が客席上方を見て、まんが日本昔ばなしのお婆さん(=市原悦子)の言い方で、
井川「今日は晴れとる照れ
井川「明日はもっと晴れるみたいで、嬉しいこった~照れ」 
レイ「日本昔ばなしみたい!」 笑い泣き
井川「私は出とらんで。 イーッヒッヒッヒニヤリ
と、日本昔ばなしに登場する怪しげな老婆のように笑う、井川。 笑い泣き


幸恵が祐貴やレイに井川を紹介する。
幸恵「井川のおばさんは昔からお笑いされ、…アセアセ
幸恵が台詞を止める。
吉本新喜劇女優・鮫島幸恵には非常に珍しい、貴重な!台詞ミスで、
赤くなった頬を両手で押さえて恥ずかしがる。 笑い泣き

井川「私、昔、漫才していたのニコニコ」 笑い泣き
井川がアドリブで幸恵をフォローする。

幸恵が言い直す。
幸恵「あの、昔から占い!、されててねアセアセ」 笑い泣き
幸恵「凄く当たるのよウインク

レイ「でも、お笑い…間違えた、占いは信用できないえー」 笑い泣き
レイもアクシデントを見事なアドリブで物語に組み込む。 


祐貴が何か思い出したよう。
祐貴「あっ、家に忘れ物をした。取りに帰らないと」
祐貴「車の鍵、どこやったかな?キョロキョロ
祐貴が服に手を当て鍵を探す。

井川「右ポケットニコニコ
祐貴が右ポケットに手を入れると鍵が出てくる。
祐貴・レイ「…!びっくり

井川の発言が当たった。

占いを的中させるというよりも、将来が見えているように感じる。



レイのスマホに電話が掛かってくる。
レイがスマホを見て、
レイ「会社からや」

井川「おめでとう照れ

レイが電話に出る。
レイ「えっ?来週から給料が上がる?」
レイ「ありがとうございます!爆  笑
(なんという不自然な連絡!笑)

また井川の発言が当たった。


幸恵もなにやら気付いたことがあるようで、祐貴らに尋ねる。
幸恵「私のネックレス、しらない?」

すると井川がレイに近づき、
井川「似合わんで?ニコニコ
レイ「…、給料上がるしなタラー
レイがポケットから幸恵のネックレスを取り出し、幸恵に返す。
レイ「サプライズウインク」 笑い泣き
祐貴「盗むな!」
レイはどのタイミングで盗んだのだろうか?

三度、井川の発言が当たった。


祐貴もレイも井川の占い?能力を信じたよう。
祐貴「凄い!」
井川「全部見えるのニコニコ

井川が幸恵に告げる。
井川「幸恵さん。あなたには影が見える」
井川「問題を解決するには旦那が頑張らないと」
井川「影を取り払わないと、ずっと不幸が続くよ?」
井川「イヒヒヒニヤリ
井川が自宅に帰っていく。
井川「イッヒッヒッヒニヤリ、イーッヒッヒッヒーフーミーヨー」 笑い泣き
井川が付け足し言葉を喋りながら自宅に消えた。
祐貴「なんか数えてる!」 笑い泣き


レイが井川の日本昔ばなしのお婆さん風の話し方を真似、
レイ「何て怖いことを…」 笑い泣き
祐貴「真似せんでええ!」
レイ「(喋り方に)持っていかれるタラー」 笑い泣き

レイ「でも、影なんて怖いな…」
幸恵「私に影なんか無いわよニコニコ

幸恵「明日の準備してくるねウインク
幸恵が上手端通路に消えた。


レイ「影を取り除かないと不幸が続くって…」
祐貴「考え過ぎやニコニコ

次の瞬間、下手寄り壁に掛けられた額縁が畳に落ち、ドンッと音を立てる。
祐貴・レイ「…!アセアセ
(作り手の想定通り)客席からも「ヒャッ!ガーン」と肝を冷やした声が上がる。


 

その5に続く