(第三景)


夜明け前。

ヴァンパイア・シナキュラ伯爵
シナキュラの執事・モロミー
オオカミ男・ウルフ川ウル男(説明上、『烏川』表記)
3名。

(モロミー→シナキュラ←烏川、の立ち位置で)
傷心のシナキュラ。

 

シナキュラの左右に立つモロミーと烏川が

モロ「まさか、清水しゃんが響ちゃんのこと好きやったやなんて…タラー

烏川「響ちゃんの方も好きやった…タラー

モロ・烏川「ハッハッハ!爆  笑」 笑い泣き
シナ「何笑うてんねん!アセアセ
モロ「アホやニヤリ


シナ「清水さんさえ出てこんかったら上手いこといったのに…(ガックリ)」

モロミーがシナキュラを励ます。
モロ「気持ち切り替えましょ。世の中には素敵な女性が沢山いましゅよウインク


深酒で泥酔気味の浅香と若井が街から戻ってくる。
随分盛り上がった様子で、
浅香「酔っ払ったわ~チュー
若井「ほんまやね~チュー
浅香「今やったら、男、誰でもええ!ニヤリ
若井「男はおらんのかー!ニヤリ
二人が中央奥客室通路に消えた。

モロ「大チャンス!チュー」 笑い泣き
シナ「どこがや!」 笑い泣き

すると、烏川が
烏川「いただきます.チュー」」 笑い泣き
と、中央奥通路に向かおうとする。

シナ「えっ!?」

烏川「二人まとめてチュー」 笑い泣き
烏川もモロミー同様熟女好きのよう。

シナ「ちょっと!


烏川はそのまま浅香たちを追いかけることはせず、シナキュラのためにロビーに留まる。


響と清水が上手端通路から現れる。

清水が響に対し、
清水「そろそろ夜明けやな」
清水「俺は館内のチェックをするから、響ちゃんは外の方をお願いニコニコ
咲方「分かりましたニコニコ
下手寄りまで足を進めたところで、清水が響より手前の床にあるゴミに気付く。
(←響←中央床のゴミ←清水、の位置)
清水「ゴミが落ちてる」

清水の声で響が振り返り、響も床のゴミに気付く。
清水と響が同じタイミングでゴミを拾いに行き、二人の指が触れ合う。
清水・咲方「あっ…ラブラブ
二人が恥ずかしそうに手を引っ込め、少し距離を取る。

清水がまた、
清水「ゴミが落ちてる」
清水と響が同じタイミングでゴミを拾いに行き、また二人の指が触れ合う。
清水・咲方「あっ…ラブラブ
二人が恥ずかしそうに手を引っ込め、少し距離を取る。 笑い泣き

二人の初々しい恋愛を見せられたシナキュラは耐えかねた様子で、
シナ「何回すんねん!プンプン

シナキュラが三度目を阻むべく床のゴミを拾おうとすると、
モロミーと烏川も近づいてゴミに手を伸ばし、三人の指が触れ合う。
シナ・モロ・烏川「あっ…ラブラブ」 笑い泣き
三人が手を引っ込め、少し距離を取る。 笑い泣き

烏川は直ぐにスタンバイの姿勢を取り、床を見つめる。
シナ「二周目しようとしてる!アセアセ」 笑い泣き
モロミーは響を真似て恥ずかしそうにしていておねがい

シナ「照れんな!アセアセ」 笑い泣き

清水と響は二人の世界に入っているのか、

シナキュラたち三人のやりとりは全く見えていない様子。
清水「じゃあ、仕事しようか」ニコニコ
咲方「はい照れ
響が玄関通路に、清水が上手端通路に消えた。


響と清水の間に自分が入る隙は無いことを悟った、シナキュラ。
シナ「国に帰るっ!プンプン
シナキュラが荷物をまとめに行くため、中央奥・客室通路に消えた。

烏川がシナキュラの心情を慮る。
烏川「目の前であんなん見せられたら、辛いわな」

 

 

その9に続く