ヴァンパイア・シナキュラ伯爵
シナキュラの執事・モロミー
オオカミ男・ウルフ川ウル男(説明上、『烏川』表記)
3名。

烏川は拳銃を所持する強盗犯の目撃話を聞き、
シナキュラの恋について案を思い付く。
烏川「これ、使えるんちゃうかな?」
シナ・モロ「?」
烏川「伯爵が一目惚れした相手とくっ付くよう、一芝居打つんや」
烏川「強盗犯役が女性を人質に取って、伯爵が助けたら、助けられた女性は伯爵になびく」
シナ「でも、強盗犯の役は?」
烏川「それやったら俺がやるニヤリ
モロ「強盗は二人やから、自分もやりましゅニコニコ


烏川の演技プランは

①犯人が女性を人質に取る
②犯人「強盗や! 金を出せ! さもないとこの女がどうなってもしらんぞ!ムキー
③シナ「待て! その人は俺の命より大事な人なんや!」
④シナ「俺が相手や!、かかって来い!」
⑤殴り掛かってきた犯人役をシナキュラが返り討ちにする
⑥犯人が逃げる
⑦女性がシナキュラに感謝する
⑧シナキュラが告白
⑨二人が結ばれる
というもの。


シナ「一回、練習しましょ」
烏川「女性役は…」
左後方を見て、
烏川「頼むわニヤリ
と、透明人間に女性役を依頼する。 笑い泣き
シナ「ほんまに透明人間居てます?(苦笑)」 笑い泣き
烏川「居てます」 笑い泣き

練習スタート。
(モロ・烏川→←シナキュラ)の立ち位置で、
シナキュラがモロミーと烏川の間(=烏川の右隣)に女性が居る目線で、
シナ「待て! その人は俺の命より大事な人なんや!」
烏川「どこ見て言うてんの? 今、こっち(=自分の左隣)えー」 笑い泣き
シナ「分かり難いんで、二人(=モロミーと烏川)の間に入ってください!(苦笑)」 笑い泣き

モロミーと烏川が透明人間が入るだけの間を作る。
烏川「あっ、あっ!ガーン…、すなって!爆  笑アセアセ」 笑い泣き
シナ「カンチョウされてますやん!(苦笑) なんなん!?、このノリ」 笑い泣き

シナ「分かり難いから、モロミーが響ちゃん役やって!」
と、ここでシナキュラが咳き込み、お芝居が一旦止まる。

シナ「すみません、急に喉にちょっと…アセアセ
烏川「緊張感持って?(苦笑)」
烏川「本番がそれじゃ、相手に好きになってもらえないニヤリ」 笑い泣き笑い泣き

烏川が見事なアドリブでアクシデントを物語に繋げ、客席が盛り上がる。


告白の練習。

シナキュラが客席を見上げながら、
シナ「夜の星空をずっと見ていたら、最も美しい星を見つけたキラキラ
響役のモロミーの方を向いて、
シナ「それは君だ!キラキラ
モロ「ダサっタラー」 笑い泣き

烏川「古臭い。今風のドラマで行こうニヤリ
烏川「こんなんはどうや?」
烏川『僕は死にません。あなたが好きだからニコニコ』 笑い泣き
シナ「滅茶苦茶古い! 『101回目のプロポーズ』でしょ!?」 笑い泣き
烏川「大丈夫。グッと来るからニヤリ


告白の練習開始。

シナキュラが普通の言い方で、
シナ「僕は死にません。あなたが好きだから」
烏川「あかん。もっと感情を込めてえー
烏川「ドラマに寄せる感じでニヤリ
シナ「そっちに寄せるんですか!?」 笑い泣き

シナキュラが感情を込めて、
シナ「僕は死にません!、あなたが好きだから!プンプン
烏川「中途半端えー
烏川「武田鉄矢で。武田鉄矢が降りてきた感じでニヤリ」 笑い泣き


シナキュラが武田鉄矢のモノマネをしながら、
シナ「僕は死にましぇん!、あなたがぁ好きだからぁ!口笛アセアセ
すると、響役のモロミーも武田鉄矢風に頭を振りながら、
モロ「私もぅ、好きでぇ~しゅ口笛」 笑い泣き
シナ「武田鉄矢になった!びっくり
烏川「気持ち引っ張られたら、そうなるニヤリ」 笑い泣き笑い泣き
シナ「ほんまに!?」

一通り練習が終わる。

シナキュラが犯人役について、
シナ「顔を隠した方が」
モロ「それやったら、フロントの忘れ物置きでハロウィングッズを見たかも…」
モロミーがフロントカウンターからハロウィングッズを取り出す。
烏川がオオカミ男のマスクを、モロミーがフランケンシュタインのマスクを被り、
二人ともオモチャのナイフを持つ。


烏川が奥に呼び掛けると、上手端通路から響と珠代が現れる。
烏川がシナキュラに、
烏川「どっち?キョロキョロ
シナ「可愛い方!アセアセ
すると、烏川は珠代を人質に取り、モロミーと共に下手端に移動する。 笑い泣き
シナ「違う!アセアセ
烏川「ちゃうの?キョロキョロ」 笑い泣き

烏川「返品や!ニヤリ

と、珠代をシナキュラのもとに返し、響を人質に取り直す。

(下手端にモロミー・響・烏川→←上手端にシナキュラ・珠代、の立ち位置で)
烏川「強盗や! 金出せ! さもないとこの女がどうなってもしらんぞ!ムキー

シナキュラが台詞を言おうとしたその時、清水が中央奥通路から現れ、
清水「待て!、その人は俺の命より大事な人なんや!」
咲方「えっ、清水さん…キョロキョロおねがい
シナ「気持ち動いてるやん!アセアセ」 笑い泣き

清水が烏川たちに対し
清水「俺が相手や!、かかって来い!プンプン
殴り掛かる烏川やモロミーを清水が返り討ちにし、二人が逃げ去る。

清水が響に対し、
清水「大丈夫?」
咲方「私のためにありがとうおねがい

清水がオーバー気味に武田鉄矢のモノマネをしながら告白する。
清水「僕は死にましぇん!、あなたがぁ好きだからぁ!口笛」 笑い泣き
すると、響の気持ちが引っ張られたのか、武田鉄矢風に頭を振りながら、
咲方「私もぅ、好きでぇ~す口笛」 笑い泣き
清水が響を抱擁する。
シナ「…ガーン

一芝居がおかしな方向に動き、清水と響が結ばれてしまった。

清水「響ちゃん、向こうでゆっくりしようか照れ
響が頷く。
清水と響が上手端通路に消えた。

様子を見ていた珠代も清水の告白に気持ちが引っ張られたのか、武田鉄矢の真似で
珠代「このバカチンが~!ニヤリ」 笑い泣き

シナ「お前もかっ!!」 笑い泣き

 

イベント『逆転新喜劇』でも見られた珠代のボケがオチとなり、暗転

 

 

その8に続く