シナキュラがモロミーに対し、
シナ「国に帰るぞ!プンプン 京都に来て出会った女性、全員最悪や!」
モロ「えっ?キョロキョロ
モロミーが浅香・若井・珠代を思い返しながら指を折り、
モロ「美人・美人・美人口笛」 笑い泣き
シナ「どこがや! ブサイク・老人・変人やないか!」 笑い泣き笑い泣き


シナキュラが帰り掛けたところで、上手端通路から従業員の響が現れる。

(←シナキュラ←モロミー→←響、の立ち位置で)
響がモロミーに尋ねる。
咲方「そちらの方は?」
モロ「連れのシナキュラでしゅ。でも、もう帰るって…」
咲方「えっ?」

響がシナキュラに近づき、シナキュラの背中に向けて、
咲方「シナキュラ様、ようこそ、お越しくださいましたニコニコ
シナ「だから帰るって言ってるでしょ!プンプンアセアセ
と、響の方を振り向く。
その瞬間、「♪ピロリロリ~ンラブラブ」と一目惚れの効果音が鳴り、
シナキュラが客席に向けて吉本新喜劇定番の一目惚れポーズを取る。

響はシナキュラの楽しげな表情を見て安心し、
咲方「では、ごゆっくりニコニコ
響が中央奥上手寄りの客室通路に消える。


シナ「今の、何や!?びっくり爆  笑
モロ「人間ニヤリ」 笑い泣き
シナ「そうじゃなくて!アセアセ
モロ「あっ、ホテルの従業員でしゅ」
シナ「タイプや!爆  笑
モロ「趣味悪っタラー」 笑い泣き
熟女好きのモロミーからすると、響はストライクゾーンから外れるよう。

シナ「清楚でお淑やか。まさに理想の女性や!爆  笑


シナ「あの女性の生き血、」
客席にアピールするように、マントを広げ両手を掲げ、得意げな表情で、
シナ「このシナキュラ伯爵が吸うのだーっ!ニヤリ
同時にバロック調のオルガン曲が流れる。

やはり、反応が薄い客席。
モロミーがシナキュラに対し、
モロ「いつ受けるんや!?(苦笑)」 笑い泣き笑い泣き


上手端・従業員通路から従業員の清水が現れる。
清水がモロミーに尋ねる。
清水「そちらの方は?」
モロ「連れのシナキュラです」
清水がシナキュラに挨拶する。

客室通路から響が現れると、清水が響に対し、
清水「夜勤の従業員が二人、交通事故に巻き込まれて来られんようや」
咲方「えっ?」

清水「二人は無事らしいんやけどな。しかし、困ったな…」
人手が足らず、頭を悩ませる、清水。

シナキュラがモロミーを下手端に呼び寄せ、コソコソと話し始める。
シナ「チャンス到来や!爆  笑 従業員になって響ちゃんに近づこう!」

シナキュラが清水に対し、
シナ「もしよろしければ、我々を臨時の従業員として雇ってもらえませんか?」
清水「いや、お客様にお願いするというのは…」
シナ「日本文化を堪能できる絶好の機会なんですニコニコ
清水「でも…」
シナ「給料は要りません!ニコニコ
モロ「、血ーさえ吸えればニヤリ」 笑い泣き
清水「…?」
シナ「…!アセアセ

シナキュラが誤魔化す。
シナ「いや、あの、困っている人を放っておけない血筋なんですアセアセ
清水「では、申し訳ないですが少しの間お願いできますか?」
シナ「ありがとうございます!爆  笑


清水が響に対し、
清水「響ちゃん、二人の教育係をお願い」
咲方「分かりました」

清水が仕事に戻るため、上手端通路に消える。

シナキュラがモロミーを下手端に呼び寄せ、コソコソと話し始める。
シナ「チャンスあるぞ!爆  笑
モロミーが上手端に立つ響を見ながら、シナキュラに小声で、
モロ「でも、可愛いから昔遊んでたはずニヤリ
シナ「そんなことない!」

コソコソと話す二人に響が、
咲方「では、掃除からお願いしますニコニコ
咲方「制服に着替えてきてくれますか?」
シナ「分かりました!」
響が二人に制服を渡し、二人が中央奥上手寄り客室通路に消える。

響、一人。
咲方「私に教育係ができるかしら…?」




響がシナキュラとモロミーの着替えを待っていると、
上手端通路から従業員・珠代が現れる。
珠代「響ちゃん、今度コンパ行こうニヤリ
咲方「私、そういうの苦手なんです…」
珠代「お堅いんだ」
珠代「今まで彼氏ができたことがないなんて、勿体無いぞ~」

珠代「このままじゃつまんないから、真似してもらおうかな?、このダンス」 笑い泣き
咲方「えっ?」
珠代「見てて?」

珠代が四股を踏むように大股になり、股間にタオルか何かを通すフリをしながら、
珠代「♪頑張れ、頑張れ、マワシを絞めろ キュッキュッキューのキュ口笛」 笑い泣き

珠代「これを一緒にニヤリ」 笑い泣き


すると、響が無理するでもなく自然に、かつマドンナ役らしい上品さも保ちながら、
珠代の歌に動きを合わせる。 笑い泣き
二人が四股を踏むように大股になり、股間にマワシを通すフリをしながら、
珠代「♪頑張れ、頑張れ、マワシを絞めろ キュッキュッキューのキュ」
珠代「♪はい!、いててのて」 笑い泣き
珠代「♪はい!、食い込んで」 笑い泣き
珠代「♪頑張れ、頑張れ、マワシを絞めろ キュッキュッキューのキュ」

二人が踊りながら上手端通路に消えていった。


従業員の制服に着替えたシナキュラとモロミーが中央奥・客室通路から現れる。
シナ「今の聞いたか!?」
モロ「♪キュッキュッキューのキュ口笛」 笑い泣き
シナ「違う!(苦笑) 響ちゃん、付き合ったことないって!爆笑

響はシナキュラが求める理想の女性像を完璧に満たしているよう。

モロ「隙を見て、ガブっといきましょう!ニヤリ


響がモップ2本とバケツを持ち、現れる。
咲方「では、モップ掛けからお願いしますニコニコ
モロ「この人(=シナキュラ)、モップ掛けの経験が無いんでしゅ」
咲方「では、持ち方から教えますね」

咲方「両手を30cmくらい離す感じで」
響がシナキュラの手を取り、モップの持ち方や動かし方を細かに指導する。
その都度、シナキュラが「はいっ!爆笑アセアセ」、「はいっ!爆笑アセアセ」と

憧れの女子生徒と話す思春期の男子中学生のように緊張気味に返事をする。

様子を見ていたモロミーは、
モロ「狼狽てるタラー


響がシナキュラに対し、
咲方「私はこっち(=上手側)をするので、そっち(=下手側)をお願いしますニコニコ
シナ「分かりました!爆  笑アセアセ

咲方「モロミーさんは雑巾でお願いしますニコニコ
と、おろしたてで真っ白な雑巾をモロミーに渡す。


(下手端にモロミー・シナキュラ、上手側に二人に背を向けモップ掛けする咲方)
モロ「さっきから、何してるんでしゅか!タラー

シナ「響ちゃんの顔見たら緊張すんねん!アセアセ
二人に背を向け、中腰でモップ掛けする響を見たモロミーが
モロ「今やったら、お尻に噛み付ける!ウインク お尻、ドフリーやから!」 笑い泣き
シナ「ドフリーって!(苦笑)」 笑い泣き

シナキュラが躊躇していると、
咲方「私、あっち(=上手端通路奥)をしてくるので、ロビーをお願いしますニコニコ
シナ「わ、分かりました!爆笑アセアセ
響が上手端通路に消える。

遠ざかる響の背中をただ眺めている、シナキュラ照れ

モロミーがシナキュラのお尻を押すように蹴り倒す。
モロ「何しとんねん!えー


上手端通路から、中腰でモップ掛けしていると思われる響のお尻部分だけが現れる。

モロミーが上手端のお尻を見て、
モロ「あっ!」
モロ「響ちゃんのお尻、ドフリーでしゅよ!ウインク

シナキュラが意を決し、叫び声を上げながらお尻に噛みつきに行く。
シナ「あーっ!!」

すると、聞こえてきたのは珠代の声。
珠代「痛ーっ!ガーンアセアセ お前、なんしとんねん!ムキー
シナキュラが噛み付いたのは、響ではなく珠代のお尻だった。

珠代「さっきトイレ行ってお尻拭いてへんわ口笛ニヤリ」 笑い泣き

シナ「オエーッ!!ガーンアセアセ
シナキュラは吐き気を催した後、

ショックでロビー中央に仰向けに倒れ込み、ピクリとも動かなくなる。 笑い泣き


モロ「シナキュラ様ーっ!アセアセ
モロミーが駆け寄り、無念そうに真っ白な雑巾をシナキュラの顔に被せる。 笑い泣き

珠代は珠代でフロントに向かい、ご臨終の意味のチャイムを得意げに鳴らすニヤリ
『♪チーン』 笑い泣き

すると、シナキュラが上半身を起こし、
シナ「死んでへーんっ!!アセアセ」 笑い泣き

 

暗転


その6に続く