(第二景)
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舞台が明るくなると、

茂造が観客と同じタイミングで楽しげに手拍子している爆  笑照れ拍手
高井「何、楽しそうにしてんねん!(苦笑)」 笑い泣き

第二景は、アルバイト・茂造と番頭・高井の二人でスタート。
高井「茂造さんのせいで滅茶苦茶になったやないか!タラー
茂造「あいつ(=サトシ)、今頃、海に沈められてんのかな?(苦笑)」
高井「確かにあれから戻ってきてないけど…」


二人がサトシのことを話していると、
下手奥通路から組長・手島、手島娘・彩花、彩花の恋人・佳介、佳介母・美由紀が、
上手端通路から健一、健一に求婚するサキ、健一の父・要、健一の恋敵・永田が

口論しながら現れる。


手島と美由紀の恋愛、彩花と佳介の恋愛、
健一と永田の麻理奈を巡る争い、健一と結婚したいサキ、健一を説得する父・要等、
方々で交互に喋った話が上手く繋がる場面に。
茂造・高井「わけわからん!びっくりアセアセ」 笑い泣き

茂造「奇跡的に繋がった!爆  笑


若頭・相原と組員・玉置がサトシを引き摺りながら戻ってくる。
相原「こいつ、芝居しとっただけですわ。龍神組とは無関係でした」
解放される、サトシ。

サト「こんなところに居てる場合じゃない!プンプン
サト「慎一郎を探しに行かないと!」
サトシが走り去っていった。


下手寄り奥通路から宿泊客の入木が現れる。
入木「手島英治!、命を貰うぞ!ムキー
入木が拳銃を取り出す。
相原や玉置が咄嗟に手島をガードする。

入木「お前を殺せば、手島組のシマは龍神組のもんやニヤリ
入木は龍神組の刺客だった。

相原「組長もシマも俺が守る!プンプン
すると、入木は手島の娘・彩花の腕を掴む。
彩花「きゃーっ!ガーンアセアセ
入木が彩花を人質にし、上手端に移動する。

他の全員が下手玄関付近に移動し、吉本新喜劇の一般的な人質場面が出来上がる。


玉置「お嬢さんをはなせ!プンプンアセアセ
玉置が彩花を助けに行くが、入木にあっさり殴り倒される。
茂造「え~、何しに行ったーん?えー」 笑い泣き
玉置が下手に逃げ戻ってくる。

手島が前に出て、
手島「彩花をはなせ!プンプンアセアセ
入木が手島に拳銃を向けようとすると、佳介が手島より前に出て、
(手島→佳介→→→←入木・人質の彩花、の立ち位置で)
入木に対し、
佳介「やめてください!アセアセ

 

すると手島が佳介に対し、
手島「素人は引っ込んどれ!プンプン
佳介「彩花さんもお父さんも大切な人なんです!
手島「お前…」


入木が佳介に対し、
入木「お前から殺したらあ!ムキー
茂造「やーめーろー!ガーン
ATSUSHI『あなたを守るために…』が流れ、スローモーションになる。

茂造が手島と佳介に近づき、二人の頭を押さえ、姿勢を低くさせる。

入木「死~ね~っ!ムキー
入木が銃を撃つと、老人ボディガード・平山が下手袖から現れ、
銃弾が『ブスッ!』と平山の胸を直撃、平山が倒れる。 笑い泣き
スローモーションシーンが終わり、
茂造「えらいこっちゃー! ボディガードやのに撃たれて死んだーっ!ガーンアセアセ」 笑い泣き

暫くして、平山が意識を取り出す。
茂造「えっ?、生きてる?キョロキョロ
平山は立ち上がり、服を広げると、上半身裸にマスカットブラジャーが現れ、
平山「マスカットに当たって助かったー!照れ

茂造「…(苦笑)」
茂造「マスカットのブラジャーやんな?(苦笑)」 笑い泣き
茂造「間違ったんやな?(苦笑)」 笑い泣き
平山が無言で小さく頷く。 笑い泣き笑い泣き
茂造「今日ミスした奴、後で全員しばいていくからなニヤリ」 笑い泣き笑い泣き

高井「なんで、マスカットのブラジャー着けてんの!?」
茂造「それは、よっぽど面白い理由があるんやろニコニコニヤリ
茂造「大爆笑の理由、聞いたってくれ!ニコニコニヤリ

高井が平山に尋ねる。
高井「どうしてマスカットのブラジャーを着けているんですか?」
平山「これをしないとー、乳首が走り出すんです…」 笑い泣き
全員「…(苦笑)」
茂造が入木に対し、
茂造「解放しろ!(苦笑)」 笑い泣き
入木「理由、気になるやろ! 掘り下げろ!」 
茂造「これ以上追い詰めても面白くならん!(苦笑)」 笑い泣き


補足 
平山さんのブラジャーは毎回違ったようです。
例えば、別の回はハロウィンのブラジャーで、着けている理由は
平山「これを着けているとー、全世界の子供たちがここに飛んでくるんです…」 笑い泣き
観客「えっ…、えー…(絶句)」
茂造「みんな引いてるやないか!(苦笑)」 笑い泣き笑い泣き

茂造が入木を指差し、
茂造「ほんであいつちょっと笑うとったぞ!(苦笑)」
入木が笑いを堪え、必死で悪人顔を保とうとする。 笑い泣き


入木「ジジイ、お前からやったらあ!ムキー
入木が茂造に拳銃を向けようとすると、茂造が杖でテーブルを叩き、
『美しき謎』での派手なメイク顔の茂造防犯システムが上手端壁から発動。

入木が腰を抜かす。 笑い泣き

 



茂造が得意げに、
茂造「ニューハーフ茂造~口笛」 笑い泣き

隙を見て、彩花が下手端に戻ってくる。




入木が立ち上がる。

(下手玄関付近に全員→←上手端に入木一人、の状況で、
入木「こうなったら、皆殺しや!ムキー


『やめんかいっ!プンプン
女性声ながら男性のように力強い声がすると、
セット上方で赤色のライトが点滅し、
男性用の銀色タキシードに身を包み、サングラスをし、髪を後ろで束ねた麻理奈が

二階階段部に現れるキラキラ

麻理奈が堂々とした様子で階段を降りてきて、入木と対峙する。

麻理奈が男らしい声で、
麻理「俺は手島麻理奈や!プンプン 親父がおらんでも俺がおる」
麻理「穏便に済ませたかったら、おとなしく帰れプンプン
麻理「答えによっては、お前の命は保証できん!プンプン


入木「このまま引き返せるか!ニヤリアセアセ
入木「死ね!ムキーアセアセ
入木が麻理奈に向けて拳銃を撃とうとすると、咄嗟に茂造が麻理奈の前に出て、
杖で銃弾を弾く。
胸の前で小さくガッツポーズする茂造グー。 笑い泣き

入木「死ね!ムキーアセアセ
入木が麻理奈に向けて拳銃を撃とうとすると、今度はボディガード平山が麻理奈の前に出て、
平山が撃たれる。
だが、平山は倒れはせず、
茂造「えっ?、またブラジャーに当たった?キョロキョロ
平山がゆっくり頷く。 笑い泣き笑い泣き

初めてボディガードらしい仕事をした、平山。


入木「このまま帰れるか!ムキーアセアセ
入木は拳銃では埒が明かないとドスに持ち替え、麻理奈に襲い掛かる。
この場面は一瞬で返り討ちにする吉本新喜劇のパターンではなく、
(練習で入木と綿密に打ち合わせたと思われる)演舞のようなアクションシーン。
麻里奈の防御技術や様々なパンチ・足技が披露され、格好良さが際立つ場面にキラキラ

麻理奈が入木を圧倒し、入木のドスを払い落し、背後から手を捻り上げる。
入木「痛たたっ…ガーンアセアセ
麻理「組長に伝えとけ!プンプン 手島組に手を出したら、この手島麻理奈が許さんとな」
入木「…ガーンアセアセ
麻理「分かったんかいっ!プンプン
入木「わっ、分かった!ガーンアセアセ

入木が逃げ去ろうとして、麻理奈が呼び止める。

麻理「おいっ!プンプン
入木が振り返ると、麻理奈は床にあるドスの柄の端を軽く持ち、

刃を下向きにして入木に示す。

麻理「忘れもんやニヤリ


入木が恐る恐るドスを掴む。
入木「くそっ!えーアセアセ
入木が逃げ去っていった。

 

 

その11に続く