⒏
⑴
新人アルバイト・茂造
番頭・高井
オーナー・要
オーナーの息子・健一
従業員、健一の恋人・麻理奈
シェフ・永田
6名。
縁談の時刻、19時間近。
警察官の乃緑(乃緑)がやってくる。
乃緑「こちらを探している方をお連れしました!」
コミカルな出囃子とともに、ISトラベル社長の五十嵐サキ(五十嵐サキ)が現れる。
肉襦袢のような肌色ドレス?を着るサキに客席ぐ大きく盛り上がる。
・アザラシ?→五十嵐よ!
・なんなの?、あなた→あなたの調教師です
・ザッザッザ、ビチャビチャビチャ
等、定番ネタで客席を沸かせる。
茂造が口から卵を吐き出すかのようなふりをしながら、
茂造「うぇっ、うぇーうぉえうぉ、アーアアー!」
茂造のアドリブにサキが真似し、
サキ「うぇっ、うぇーうぉえうぉ、アーアー!」
茂造「怖いーっ!」
と、乃緑が携えていたピストルを奪いサキに向けて全弾発射し、
サキが仰向けに倒れる。
高井「なんで撃ったんや!」
茂造「食べられるかと!」
高井「そんなわけないやろ!」
乃緑「大丈夫です!、威嚇用の空砲ですので!」
ハキハキと聞き通りのよい声で喋る、乃緑。
サキは仰向けのまま、まるで他人事のように間の抜けた言い方で
サキ「驚いた~」
⑵
仰向けになったサキは立ち上がろうとせず、高井が近づく。
茂造「自分で立たれへんの?」
サキは子供が駄々を捏ねるように膨れっ面で体を揺らし、
自分の体を起こすよう、高井にアピールする。
茂造「ほんまにアザラシや。(苦笑)」
仕方なく、高井がサキの重い体を起こしあげる。
茂造「介護やないか!」
乃緑「では、私はこれで!」
乃緑が去っていった。
⒐
⑴
健一とサキの縁談が始まる。
高井「どうぞお掛けください」
高井がサキにテーブル上手席を勧める。
サキが座る瞬間、
茂造「ブッ!」
と、オナラの音を鳴らす、茂造。
高井「小学生か!」
茂造「オナラがお似合いの女性で」
高井「そんなん言われて喜ぶ人おらんやろ!」
サキ「…、フフッ」
高井「喜んだ!」
縁談に乗り気でない健一に対し、要が
要冷「健一も(座りなさい)」
健一が仕方なくテーブル下手席に座る。
⑵
(健一↓テーブル←サキ、というポジションで)
サキが健一に一目惚れして今回の縁談が決まったようで、
サキ「この時を首を長くして待っていました」
茂造「首、無いやないか」
高井「ちょっとはある!」
サキ「『ちょっと』って!、ちゃんとあるわ!(苦笑)」
サキが健一に対し、
サキ「結婚して家族になれば、ISトラベルが旅館を全面的にバックアップいたします」
健一「…」
⑶
①
茂造がサキに尋ねる。
茂造「あの、どこで一目惚れを…」
サキ「ダンス教室です」
茂造「えっ?、ダンス!?」
茂造が発した『ダンス』をきっかけに、NiziU『Make You Happy』が流れ、
健一とサキが笑顔で舞台最前に出て、楽しげに踊り始める。
観客も手拍子で加わる。
健一の方は終始軽やかだが、サキは次第に疲れ始め、
仏壇を拝むようなポーズを見せ始める。
NiziUのPVを知っていると面白さが倍増する場面。
茂造の携帯着メロだったようで、音楽終わりで倒れ込む、サキ。
茂造「アザラシ、全然踊れてない!」
茂造「途中、拝んどったぞ!(苦笑)」
高井がサキに声を掛ける。
高井「大丈夫ですか?」
サキ「起こしてください」
高井「自分で立てないんですか!?」
サキが仰向けのまま小さく頷く。
高井が仕方なく起こし上げると、サキが高井に礼をし、
息切れしながら椅子に座り、スカートを足首まで下ろす。
茂造「めっちゃ伸びた! 前から見たらオバQや!(苦笑)」
②
サキ「はぁ、はぁ…」
高井がサキに対し、
高井「激しいダンスですね」
サキが唾を飲み込んでから、
サキ「…(んっ)、ストレス解消にはダンスで体を動かすのが一番なんです」
茂造「ほんまに習っとったんか? 体形USA級やで!?」
すると、「♪U-U-U.S.A!」とDA PUMP『U.S.A』が流れ、
健一とサキが舞台最前に出て、踊り始める。
健一は終始軽やかだが、サキは早急に疲れ始め、ぎこちない動きをする。
その様子を楽しそうに見守る、茂造。
やはり、茂造の携帯着メロだったようで、音楽終わりで倒れ込む、サキ。
茂造「男性の方は軽やかやけど、」
茂造「アザラシの方はチェーンの切れた自転車漕いでるみたいや!(苦笑)」
サキが高井を見て、起こすようアピールする。
高井が仕方なく起こし上げると、サキが高井に礼をし、
息切れしながら椅子に座り、スカートを足首まで下ろす。
③
サキ「はぁ、はぁ…」
茂造が独り言のように、
茂造「ほんま、体ダイナマイトやで!」
すると、BTS『Dynamite』が流れ、
健一とサキが舞台最前に出て、踊り始める。
健一はあくまで軽やかに、サキは最初から疲れていて、ぎこちない動きをする。
その様子を楽しそうに見守る、茂造。
やはり、茂造の携帯着メロだったようで、音楽終わりで倒れ込む、サキ。
高井「ここ、ロビーですよ?(呆れ)」
(客席から見て足を←向きに)仰向けになったサキは、
(↓向きにサキを見ている)高井に対し、起こすように視線を向ける。
高井「こっちを見ないで自分で起きてください」
すると、サキが床上でクルリと90度回転し、足を高井の方に向ける。
高井「こっち向いた!」
茂造「それは(軽やかに)出来んねや」
サキは自分で起き上がるつもりはないようで、高井が仕方なく起こし上げる。
サキは息切れしながら椅子に座り、スカートを足首まで下ろす。
④
サキ「はぁ、はぁ…」
茂造が旅館入り口付近に居る麻理奈に近づき、
茂造「何やて!?」
麻理奈は何も言っていないように見えるが、麻理奈が茂造に何か忠告をした体で、
茂造「うっせえわ!」
すると、ado『うっせえわ』が流れ、
健一とサキが舞台最前に出て、踊り始める。
健一はあくまで軽やかに、サキはヘトヘトに疲れ切った状態で動く。
その様子を楽しそうに見守る、茂造。
やはり、茂造の携帯着メロだったようで、音楽終わりでサキが倒れそうになり、
この4回目でNGK『辻本新喜劇』の展開同様高井が間一髪でサキの体をカバー。
…するかと思いきや、高井がギリギリのところでサキの体に触れず、
サキが『うつ伏せ』に倒れ、うつ伏せのまま素で笑い始め、身体が大きく揺れる。
何か予定外のことが起こったのだろうか?
高井がサキを起こし上げる。
サキは息切れしながら椅子に座り、スカートを足首まで下ろす。
⑤
サキ「はぁ、はぁ…」
茂造が独り言のように、
茂造「食べすぎや! 凄いな、夜遊びが!」
すると、YOASOBI『夜に駆ける』が流れる。
健一・サキ「…!?」
健一とサキが慌てて舞台最前に出る。
この展開は二人には知らされていなかったようで、笑いながらアドリブで踊る。
(高井は茂造の企みを知っいたため、一つ前で予定外の行動を取った様子)
やはり、茂造の携帯着メロだったようで、音楽終わりでサキが倒れそうになる。
今度は高井が間一髪でカバーし、サキの転倒を防いだ。
サキの奮闘と高井のカバーに客席から大きな拍手が起こる。
茂造がサキと健一に対し、
茂造「今のはホンマのアドリブやったから驚いたやろ?(半笑)」
その7に続く