店内上手端に、
小学生・諸太郎、
マスター・辻本、従業員・高井、
昔の常連客で椅子に座るサキ、サキの夫・前園、
辻本に説得された、音羽。

店の入り口付近に、拳銃を持った大黒、バッグを持ったカバ。

…という状況が続く。


大黒がカバに対し、
大黒「警察が包囲していないか、裏口を見てこい!ニヤリ
カバ「分かった」

カバが上手端通路に消える。


諸太郎が、大黒に聞こえないように、小声で高井に対し、
諸見「チャンスでしゅ!ウインク
諸見「奥に行った奴、鈍そうやし、拳銃も持ってなかった」
諸見「後ろから不意打ちしゅるんでしゅ!」

高井「分かった!プンプン

高井が上手端通路に消える。

少しして、高井がゆっくり戻ってくる。
…が、背後からカバが高井の頭に拳銃を突き付けながら現れる。

高井「…アセアセ
高井「拳銃、持ってはった…タラー


カバ「裏は警察の監視が薄い。逃げられるぞ!」
大黒「ほな、金目のもんを奪って、逃げよう!」

二人がレジ等、店内を荒らし始める。
辻本「乱暴なことはやめてください!アセアセ

一枚の紙に目が行く、大黒。
大黒「なんや、これ?…レシピ?」
辻本「それだけは返してください!アセアセ
辻本「和久に伝えるつもりのオムライスのレシピなんです!」
和久「…!」

大黒「こんなもん、一銭にもならんわ!えーニヤリ
大黒がレシピを床に捨て、踏みつける。

和久「何するんや!!プンプン
和久が大黒に飛び掛かり、乱闘になる。

辻本・前園・サキもカバに飛び掛かる。

諸太郎が拳銃を持つ大黒の手首を取り、和久に拳銃が向かないように方向を変える。
銃口の先には高井が居て、
高井「諸太郎、こっち向けんな!アセアセ笑い泣き
左右に高井が逃げ、その都度、諸太郎が(大黒の持つ拳銃の)銃口を高井に向ける。 笑い泣き
高井「ワザとやろ!アセアセ笑い泣き

皆で大黒とカバをマキザッパで叩き、無力化した。


刑事・奥重、警官・生瀬が現れる。
奥重「そこまでや!プンプン

音羽の妻・幸恵、諸太郎の母・英子も続いて現れる。

奥重と生瀬が大黒・カバ・音羽に手錠する。
奥重「行くぞ!」

辻本が奥重に対し、
辻本「待ってください!アセアセ
辻本「音羽さんには被害に遭っていません」


諸見「僕は一回小突かれたので、後で診断書を出しましゅ口笛笑い泣き
辻本「…えー
諸見「冗談アセアセ


辻本が奥重に対し、
辻本「寛大な処置をお願いします!」
奥重「刑が軽くなるよう努力します」

辻本「どのくらいの罪になるんですか?」
奥重「…何を言ってるんだ?(苦笑)アセアセ
奥重の苦笑いで、無茶ぶりタイムであることを観客に知らせる。 笑い泣き
奥重「あなたは、いつも急に言い出す。(苦笑)アセアセ笑い泣き

辻本「諸太郎、メモに控えといてねニヤリ
諸見「分かったウインク

辻本が奥重に尋ねる。
辻本「どんな『面白い罪』になるんですか?」 笑い泣き
奥重「…(苦笑)」
奥重「えー…、死刑です」
辻本「それ、一番『重い罪』ですよね?タラー
辻本「笑いも重い」
諸見「こいつ(=奥重)を死刑にしようか。(苦笑)」 笑い泣き


辻本が音羽に優しく語り掛ける。
辻本「音羽さん」
辻本「ほんま、辛かったでしょ。悔しかったでしょ」

辻本「でも、音羽さんには大切な奥さんが居ます」
辻本「これからは心を入れ替えて、新しい人生を歩んでください」


音羽「ありがとうございます照れ

辻本「頑張って!」

音羽・大黒・カバが連行されていった。


店先に居る幸恵が辻本たちに深々と頭を下げ、去っていった。

店先に居る英子も深々と頭を下げ、去っていった。 笑い泣き
高井「諸太郎のお母さん、なんで頭下げたんや?(苦笑)」
諸見「たぶん、晩御飯にプリンが無いってことやと思う口笛笑い泣き

 

 

⒓ 終

和久が父親の辻本に謝る。
和久「親父、ごめん!」
辻本「えっ?」

和久「俺、ほんまにアホやった!」
和久「今まで、親父の何も見てなかった」
和久「店を守り続けてきた凄さ、分かってなかった」

和久「人の悩みに耳を傾ける、優しさ」
和久「拳銃にも怯まへん、強さ」
和久「凄いと思った!」

和久「これからは、生まれ変わってつもりで働く」
和久「だから、この店を続けてください!お願いします!」

辻本「本気で言うてんのか?」
辻本「修業、厳しいぞ!プンプン、耐えられるんか!?」
和久「はい!」


辻本が高井たちに対し、
辻本「皆さん、35年間、ありがとうございました!照れ
辻本「私の店は今日で閉店しますニコニコ

辻本「しかし、和久が店を継いでくれることになりました!」
辻本「今後ともよろしくお願いします!照れ

辻本が和久にオムライスのレシピを渡す。
高井「最高の展開ですね!照れ

辻本が高井に対し、
辻本「これからも力を貸してくれよ!」
高井「はい!爆  笑


諸太郎が高井に案を出す。
諸見「映画化できそうでしゅねウインク
諸見「高井しゃんが監督で、僕が主役口笛笑い泣き
高井「なんで、お前が主役やねん!」
諸見「マスターと顔がそっくりやから口笛笑い泣き


辻本「ボケでも、それはやめてくれ。(苦笑)」 笑い泣き


高井が諸太郎に対し、
高井「今回のこと、しっかり記事にしてくれよ!ウインク
諸見「どうしようかな~。…御涙頂戴はイヤなんや」
諸見「もっと派手な事件がほしいなあえー


そこに、覆面を被った男女(本山悠斗・大塚澪、カップルと同一人物かは不明)が現れ、
皆に拳銃を向ける。
本山「お前ら全員、人質や!ムキー

高井「どんだけ、強盗、来るんや!アセアセ

諸見「強盗はもう飽きた~~!!タラー笑い泣き笑い泣き


 

 

 

[カーテンコール]

諸見里さんの挨拶。
諸見「よしぃもとにしぃ梅田劇場におこしぃくだしゃり、ありがとうごじゃいましゅ口笛
故意にサ行部分の滑舌の悪さを強調し、笑いを起こす。 笑い泣き
辻本「何喋ってるか、分からん!(苦笑)」

諸見里さんがゆっくり丁寧に言い直す。
諸見「夏休みに、たくさん観に来てくだしゃって、ありがとうございましゅニコニコ

 

 


大黒ケイイチさん、からの奥重淳史さん


(奥重さん→辻本さん→諸見里さん←大黒さん、という並びで)
諸見「今日は、辻本しゃんのアドリブに大黒君が上手く対応していましたねニコニコ
辻本「大黒、ツッコミ上手なった!照れ


辻本「それに反して…えー
と、反対に居る、お気に入りの後輩・奥重さんの方を向く、辻本さん。 笑い泣き

腕を組んでいる奥重さんに対し、諸見里さんが、
諸見「今の流れ、振られるん分かってるのに、腕組んでる…(苦笑)」 笑い泣き


辻本「奥重とは、一緒に舞台に立つのが半年ぶりなんです」
辻本「成長してるかと思うたら、全く成長してない。(苦笑)」 笑い泣き

奥重さんが辻本さんに対し、
奥重「いや、ほんま、絡みが懐かしかったです。『おお、この感覚や』ってニヤリ

辻本「何、上から目線で喋っとんねん!(苦笑)」 笑い泣き


奥重さんとの半年前の共演について、
辻本「半年前、刑事役で全く喋られへんかったんですよ。(苦笑)」
辻本「今日の生瀬君はしっかりしていたのに」 笑い泣き

辻本「公演後、奥重が落ち込んでて」
辻本「『これはあかん』思うて、一緒に食事に行きました」

諸見「その時、辻本しゃんが甘やかしたのがいけなかったでしゅね。(苦笑)」 笑い泣き

 

 


諸見里さんの締めの挨拶。

諸見「残念ながら、この西梅田劇場は今週いっぱいで閉館しゅることになりました」
諸見「最後の日まで精一杯盛り上げていきましゅので、よろしくお願いしましゅ!」

諸見「本日はありがとうごじゃいましたー」
 

 
 

[雑感]

閉館する西梅田劇場を意識させる粋な物語でした。

 

導入部の大設定で引っかかりがちな諸見里さんの物語ですが、
今回は破綻が無く、笑いと感動を両立した作品になっていました。


諸見里さんの大きな魅力である、キャラクター。

新しい動き「冗談、やん、かー!口笛爆  笑」を加えようとしたり、
これからまだまだ進化していくように感じました。

 

作品タイトル『諸太郎と最後のオムライス』について

 

今回は、オムライスが喫茶店の親子に関わる話ですので、

オムライシュよりオムライスが合いますね。


西梅田劇場ラスト週、
諸見里さん始め、座員さん・芸人さんから素敵な思い出をいただきました。



2019/08/20~25
【西梅田劇場・諸見里大介リーダー週】
『諸太郎と最後のオムライス』 完