誰もいない広場。

白色のエプロンをした若めの女性・真希(前田真希)が現れる。
真希「おはようございますニコニコ
真希「大将、居てないわね。…買い出しかしら?」


真希「掃除しとこ」
真希が広場下手に背を向けるように、長椅子周りの掃除を始める。

真希は、たこ焼き屋台のアルバイトのよう。


買い出しを終えた森田が下手袖から戻ってくる。

(森田→長椅子周りを掃除する真希→、というポジションで)
森田が真希の背中に、
森田「姉ちゃん、ここの大将知らんか?ニヤリ
真希「大将は、今は居てないですよ」
真希が森田の方を振り返る。

その瞬間、『ピロリロリ~ンラブラブ』と効果音がし、
森田がコミカルな表情で一目惚れを表現する。 笑い泣き
真希「大丈夫ですか!?、熱中症ですか!?」
森田「ある意味、あなたに熱中症ですラブ口笛

森田「綺麗な人ですねラブラブ
真希「もう、そんな綺麗やなんて、イヤやわぁ~!」
と、バックで森田の顔を強めに叩く。
森田「痛ーっ!アセアセ
森田「凄いヒットしました。…首の音が聞こえた。(苦笑)」
森田「気持ち良かったー!チューアセアセ笑い泣き
森田はM気質なのだろうか?


真希「お客さん?」
森田「客じゃないです」
森田「大将の代わりに、蛸を買いに行ってました」
真希「新しいバイトの方?」
森田「えっ、いや、その…アセアセ
真希「人手が足りなくて困ってたんです。ありがとうございます照れ
真希「よろしくお願いします!ニコニコ
真希が森田の手を握る。
すると、森田の反応は、
森田「…はぁい!」 笑い泣き
森田「私ー、ここでバイトするでしょ~?右上矢印…はぁい!」 笑い泣き
森田「今日からあなたと一緒にバイトするんですね~…はぁい!」 笑い泣き

真希「…?」


真希「蛸はどこで買ったんですか?」
森田「錦市場です」
真希「そんなところまで!びっくり、凄いわ!おねがい
真希「そんなにお店のことを思ってくれるなんて、大将も喜んでたでしょ?おねがい

真希「私、真希と言いますニコニコ
森田「森田展義ですニコニコ

真希「いい人そうで良かったわ」
真希「最初、服装を見た時、ヤクザかと思いました」
森田「…アセアセ
真希「保証人の大将に300万取立てに来た、花月組のヤクザなわけないですよね?」 笑い泣き

森田が真希に聞こえないよう、真希に背を向け、小声で、
森田「この人、見てたんちゃうか?キョロキョロアセアセ

森田が真希に対し、
森田「この服装は仕事をする時、動き易いから着ています」
真希「動き難そうですけど…」
すると、森田がハミングネタの時の動きをしたり、

ブラジャーネタの時に上着を脱ぐフリをする。 笑い泣き笑い泣き
真希「…?」
真希「たこ焼き屋の仕事では、そんな動きしないですよ?」

真希「エプロンを着けてくださいねニコニコ
真希か森田に緑色のエプロンを渡す。
森田「たまたま、緑?キョロキョロ
森田がジャケットを脱ぎ黒Tシャツになり、緑のエプロンを着ける。


真希「私、水汲みに行ってきますねウインク
屋台からポリタンクを取り出す。

森田「重いんで、僕がやります」
と、真希の持つポリタンクを取ろうとして、真希の手に触れる。
森田「あっ…アセアセ
森田がコミカルな表情で慌てて手を離す。

真希の手に触れては慌てて離すを何度か繰り返していると、
真希「行くなら、早く行ってください!プンプン
森田「…はぁい!」 笑い泣き

森田が水を汲みに下手袖に向かった。

真希「真面目そうな人で良かった照れ

 
 



真希がまた掃除していると、上手袖から青野が戻ってくる。
青野は上手端で広場の様子を伺いキョロキョロ
青野「…(森田は)もう、おらんか」

真希が青野に気付く。
真希「大将、新しいアルバイトが来ましたよニコニコ
青野「そうか。じゃあ、面接しないと」
真希「面接してないんですか?」
真希「でも、水汲みに行ってくれたり、真面目そうですよウインク
青野「そうか。人手が足らんし、採用決定やなニコニコ


そこに、森田が現れる。
森田「どこに汲みに行ったらいいですか?」
真希「場所を教えてなかったわね」
森田が水汲みしていることに驚く、青野。
青野「えーっ!!ガーン

(森田→←真希←青野、という立ち位置で)
真希が森田に、
真希「面接無しで採用ですって!ウインク
森田「ありがとうございます!爆  笑

森田が青野に近づき、広場上手に連れて行く。
真希に聞こえないよう、小声で青野に対し、
森田「俺を採用せんかったら、ぶち殺すぞ!ムキー笑い泣き
青野「はい…タラー

森田が、真希にも聞こえるボリュームで、丁寧な口調で、青野に対し、
森田「よろしゅうお願いします~口笛照れ」 笑い泣き


結局、水汲み場所の分かる真希が水汲みに向かうことにし、
下手袖に消える。

その瞬間、森田が青野の肩を掴み、
森田「逃げやがったなーっ!ムキー
そこに、真希が戻ってくる。
真希「何、してるの?キョロキョロ
森田が慌てて、襟元を見る素ぶりをし、
森田「襟元汚れにオススメの洗剤の話をしていたんですウインクアセアセ
真希「洗剤に詳しいんですね」
森田「学生時代、クリーニング屋でバイトしてたもんで」 笑い泣き
真希「クリーニング屋ですか?」
森田「色々やってきました」
青野「ヤクザもねえー笑い泣き
森田「…!アセアセ
真希「…?」

真希は青野の言葉は充分聞こえてなかったよう。
真希「向こうの公園に水汲みに行ってくるわねウインク

真希が上手袖に消える。


森田が青野の胸ぐらを掴み、凄む。
森田「要らんこと言うなやっ!、黙っとけ!ムキーアセアセ

真希が上手袖から現れる。
真希「向こうも壊れてたわタラー

真希が現れた瞬間、青野に対する森田の態度が一変する。
森田「頑固な汚れにはウタマロがいいですよウインクアセアセ笑い泣き

真希「森田さん、石鹸にも詳しいんですねおねがい
森田「『世間』にも詳しいですよ?口笛

ダジャレを入れる、森田。

真希「違う公園に行ってくるわねウインク
真希が水汲みのため、上手端奥側から袖に捌ける。


森田「どんだけ壊れてるんや!タラー笑い泣き

青野「私も水汲みに行ってきます!アセアセ
森田「逃げんな!ムキー
森田「肩、揉めえー

森田が長椅子に座る。
青野が森田の背後に立ち、渋々肩を揉む。

 

 

その5に続く