清水「建て替えで、旦那様は仮住まいに引っ越すことになったけど、」
清水「引越し業者、遅いな…。2時に来る言うてたのに」

『ピンポン』
玄関のチャイムが鳴る。

引越し業者の信濃(信濃岳夫)とアキ(アキ)が現れる。
二人は青のつなぎを着て、黒の帽子を被っている。
アキは大小様々な段ボールを乗せた台車を押している。
信濃「信濃引越センターです!ニコニコ

清水「執事の清水です」



(アキ→信濃→←清水、という立ち位置で)
信濃とアキは客席の方を向き、CM風に、
信濃『荷物を運び!爆  笑、』
アキ『希望を運ぶ!爆  笑、』
アキ・信濃『僕たち、信濃引越センターです!爆  笑
と、上手側に立つ信濃がしゃがんで、下手側を指差し、
下手側のアキが信濃の背後で上手側を指差し、スーパー戦隊のような決めポーズを作る。
同時に『シャキーン!キラキラ』と決めポーズの効果音が流れる。

清水「…何?(呆れ)」
信濃「挨拶ですニコニコ


信濃とアキはまた客席の方を向き、CM風に、
信濃『スピーディな仕事で!爆  笑、』
アキ『お客さんが満足!爆  笑、』
アキ・信濃『僕たち、信濃引越センターです!爆  笑
と、決めポーズを作り、

『シャキーン!キラキラ』と決めポーズの効果音が流れる。

清水「いい加減にしてくださいタラー


信濃とアキは、清水を挟む形で客席の方を向き、CM風に、
信濃『豊富な経験と!爆  笑、』
アキ『確かな技術!爆  笑、』
アキ・信濃『僕たち、信濃引越センターです!爆  笑
と、清水を間に入れて三人で決めポーズを作り、
『シャキーン!キラキラ』と決めポーズの効果音が流れる。 笑い泣き

清水「巻き込むな!アセアセ


アキ「お客様には好評なんですよ?」
清水「好評か知らんけど、旦那様の前ではしないでくださいえー

信濃「…旦那様?」
清水「はい。自ら会社を立ち上げ、大きくした、立派な社長なんです」

アキ「自ら会社を立ち上げ、大きくした、立派な社長なんですね口笛
清水「…今、なんで、繰り返したんですか?」
アキ「清水さんに教えてあげようと思って」
清水「自分で言うてるんで、分かってますタラー
アキ「理解できてるんですね?口笛、OK!」

アキのトークに首を傾げる、清水。
清水「…(呆れ)タラー


信濃とアキが清水に自己紹介する。

信濃「社長の信濃ですニコニコ
清水「あんたが社長?」
信濃「少数精鋭でやっています!」

アキ「従業員のアキです」
アキ「皿を包む競技・近畿大会で6位になりました口笛
清水「…微妙ですねタラー

清水「社長は何位?ニヤリ
信濃「僕ですか?…えーっと、41位ですアセアセ
清水「だいぶ負けてるやん。(苦笑)」

アキのアドリブを起点に、執事が信濃にアドリブを振ったようにも見える場面。


清水「ほんまに、引越し、任せて大丈夫ですか?」

信濃とアキは客席の方を向き、CM風に、
信濃『大きなことはできませんが!爆  笑、』
アキ『小さなことからコツコツと!爆  笑、』
アキ・信濃『僕たち、信濃引越センターです!爆  笑
と、決めポーズを作り、

『シャキーン!キラキラ』と決めポーズの効果音が流れる。

清水「西川きよしやん!(苦笑)」 笑い泣き
清水「パクってるやん!」

アキ「パクってないです!プンプン
清水「ほんまですか?…そりゃ、ごめんなさい」
アキ「パクってないです!プンプン
清水「今、ごめんなさい言ったでしょ?」
アキ「しつこく否定してからゴメンなパターンですか?プンプン

清水「…この人、よう喋るな。(呆れ)」タラー


(アキ・信濃→←清水、という立ち位置で)
清水が信濃・アキと自分との間に手で線を引く素振りをし、
清水「あの、ここから先(=自分側)はお金が発生してるんでねえー
清水「ちゃんと仕事してくださいえー

清水が、帽子を斜めに被った信濃に対し、
清水「帽子も真っ直ぐ被れ!えー
すると、信濃がさらに斜めにして被る。
信濃は爽やかな顔で清水に尋ねる。
信濃「こういうの、好きですか?ウインク
清水「面白いって意味で?」
信濃が頷く。
清水「それやったら、全くおもんないタラー

アキが清水を指差し、
アキ「気難しい人ですね!プンプン
アキ「大人として、そういう態度、やめましょ!プンプン右差し

信濃「ほんまですよ!右差し
信濃も清水を指差すと、
清水「顔差すん、やめろ!プンプン
と、信濃の手を「バチン!」と音をさせ払い落とす。

信濃がまた清水を指差すと、
清水「やめろて!プンプン
と、信濃の手を「バチン!」と音をさせ払い落とす。

アキ「叩くんはダメです!プンプン
アキ「誰も得しない」
アキ「時間が勿体無いえー笑い泣き

清水「…ムキー(イライラ)」

信濃「イライラしてる。(苦笑)」
アキ「顔、怒ってはる。(苦笑)」

信濃とアキは客席の方を向き、CM風に、
アキ『清水さんの怒りと!爆  笑、』
信濃『みんなの笑顔!爆  笑、』
アキ・信濃『僕たち、信濃引越センターです!爆  笑
と、決めポーズを作り、

『シャキーン!キラキラ』と決めポーズの効果音が流れる。

清水「…今の、よう鳴ったな。(苦笑)」 笑い泣き
アドリブの決めポーズだったよう。

アキ「もう一人スタッフがいる。鳴らす役口笛笑い泣き
清水「スタッフ、ここに呼んでくれる?ニヤリ
アキ「呼べません!プンプン笑い泣き
清水「呼べんのね?タラー笑い泣き


信濃たちが作業に取り掛かることにする。

清水が中央奥の棚に近付き、木箱を持ち、
清水「たくさん荷物がありますが、特にこの木箱は気を付けてください」
清水「高価なお皿が入っていますので」

清水は台車に積まれたダンボールを見て
清水「その荷物、うちのとちゃうよね?、うちのはまだ梱包してないんで」
アキ「これは隣の引越しのやつですウインク
アキ「外に置いていたら、盗まれるんで」
清水「『シャキーン』に見張らせろよえー笑い泣き
アキ「シャキーン専門やから、無理ニヤリ笑い泣き
清水「客に溜め口はおかしいやろ!ムキー

アキ「パーソナルスペースを侵略されて、イライラしてる。(苦笑)」
アキの発言に電車の通過音が重なり、
清水「…電車の音で何言うてるか、わからん。(苦笑)」 笑い泣き


清水「旦那様を呼んできます」
清水が屋敷の主人を紹介すると、上手端通路に消える。


信濃とアキ、二人。
信濃はロビーを見渡し、
信濃「しかし、大きな会社やな!…あっ、屋敷やな!アセアセ
アキ「アッハッハッハ爆  笑
信濃のセリフ間違いを笑ってスルーする、アキ。

アキ「あの執事、めんどくさい奴でしたねえー


アキ「この屋敷、お化けが住んでいる噂がありますけど…」
信濃「どうせ、ガセネタやろ」
アキ「でも、僕、何か居るように感じるんですキョロキョロ
若干、不安そうな顔をする、アキ。

 

 

その4に続く