(第二景)


由美が喫茶店の前を掃除している。

そこに、伊賀が現れる。
伊賀「由美さん、こんにちはニコニコ
由美「伊賀さん、久しぶりですね照れ


伊賀「新名が藍五郎に骨を折られて、入院。…大変でした」
由美「でも、藍五郎さんも悪気は無かったみたいだし…」
由美「藍五郎さん、あれから、しっかり店番をしていましたよ照れ

伊賀「安世さんは?」
由美「安世は毎日、徹郎君の看病をしに行っているわ」


新名が退院し、右腕にギプスをした状態で現れる。
新名の横には安世が付いている。
新名「安世ちゃん、ありがとな照れ

由美「安世は、徹郎君のお見舞いに行くの、楽しみにしていたのよ?ウインク
由美「徹郎君、うちの娘を貰うてくれへんかしら?」
安世「ちょっと!、お母さん!アセアセ

新名「そうなったら、嬉しいです照れ
安世「…私もおねがい

由美「お似合いね」
由美「徹郎君と安世照れ
由美「私と大将ラブラブ笑い泣き
と、伊賀の腕に手を回す、由美。
伊賀が慌てて、由美から離れる。
伊賀「やめてください!、どさくさに紛れて…!アセアセ
由美「どさくさに紛れましょうよ?ラブラブ笑い泣き


新名「でも、安世ちゃん。前の彼氏は…」
安世「何で、前の彼氏の話ばかりするの!?プンプン

由美「ヤキモチよウインク

安世が不機嫌そうに喫茶店に入り、由美が安世をなだめに向かった。


新名と伊賀、二人。

伊賀「復帰できて良かったニコニコ
伊賀「お前が入院している間、犯人の太田と安世さんは接触が無かったみたいや」
伊賀「藍五郎が言うてた」

伊賀「麻薬の取引相手の情報も少しずつ入ってきてる」
伊賀「俺は取引相手の方を追うから、ここは任せた」
新名「分かりました」

新名「藍五郎は?」
伊賀「どこに行ったんやろな?…まあ、そのうち、戻ってくるやろ」

伊賀が去っていった。

 

 



新名、一人。

劇冒頭に怒って帰った客、椎森と本山が現れる。
椎森が屋台を見て、
もり「昨日は行列でめっちゃ混んでたけど、今日はラッキーや!爆  笑

新名「…行列?キョロキョロ

二人は屋台の常連客になっている様子。
あれから、何があったのだろうか?


藍五郎は買い出しに行っていたようで、
買い物袋を両手に持ち、帰ってくる。

藍五郎は椎森(敬介)と本山(悠斗)を見て、
酒井「けいちゃん(=敬ちゃん)、ゆうちゃん(=悠ちゃん)、いらっしゃい!ニコニコ
酒井「しかし、毎日来て、よう、飽きへんな」

新名が上手に藍五郎を呼び寄せる。
椎森達に聞こえないように、小声で藍五郎に尋ねる。
新名「行列ができてるらしいけど、どういうことや?」

酒井「犯人来うへんし、暇やから、たこ焼き屋も頑張ってみようかなって」
酒井「そしたら、客来るん、快感になりました爆  笑

新名「何、頑張ってんねん!」
新名「俺たちの仕事は!?」
酒井「分かってます!、たこ焼き屋っす!プンプン笑い泣き
新名「刑事や!アセアセ

藍五郎はたこ焼き屋の仕事にのめり込んでいて、メイドも雇ったよう。
新名「メイドって、何、考えてんねん!アセアセ


メイド服を着た、スタッフの鮎美(木下鮎美)と花子(山田花子)が出勤してくる。
 
新名「一人、無理してるやん!(苦笑)」
花子が新名に対し、
花子「あなた、なんてことを言うの!プンプン
花子「この子(=鮎美)に謝りなさいよ!プンプン笑い泣き
新名「あなたのことです!タラー


どうやら、たこ焼き屋台が流行ったのは、メイド化が理由で、
椎森達もメイドスタッフ目当てで屋台に通っているよう。
もり「待ってたよ!チュー
本山「最高や!チュー

鮎美と花子が椎森達に対し、
鮎美「お帰りなさいませ、ご主人様。ニャンニャン!ラブラブ
花子「お帰りなさいませ、ご主人様。ゲロゲ~ロ!てへぺろ笑い泣き

新名「後の奴、全然、可愛いない!(苦笑)」

鮎美「鮎美で~す!ラブラブ
花子「エリザベスで~す!口笛ラブラブ

新名「後の奴、全然、名前と印象が違う!(苦笑)」 笑い泣き
花子「ハーフなんです。…四国と九州の口笛笑い泣き

新名「なんや、それ!」

 

新名「本名は?」
花子「花子ですタラー


鮎美が恐る恐る、藍五郎に話し掛ける。
鮎美「あの、店長、シフトの件なんですが…」

新名「いつから店長になったんや!?アセアセ笑い泣き

鮎美「月水金でお願いできないでしょうか?」
酒井「それは困るなえー
鮎美「バイトを掛け持ちしていまして…アセアセ
酒井「知らん!えー、ワシには関係あらへんニヤリ
酒井「週7で働け!目ーから血ー出るまで働けや!ニヤリ
すっかり、ブラックバイト化している様子。 笑い泣き

花子が鮎美を庇う。
花子「店長!私が鮎美の分まで働きます!アセアセ
酒井「お前は15分でええ!ムキー笑い泣き


椎森と本山がたこ焼きを注文する。

鮎美「二人前ですね。かしこまりました」
鮎美が人差し指と親指で丸を作り、可愛らしくOKサインをする。

花子「かしこまりました」
花子は人差し指と親指で丸を作り、手のひらを上に向け、『銭』のポーズをする。 笑い泣き

新名「金儲け、露骨すぎるやろ!(苦笑)」 笑い泣き
 

たこ焼きが完成。

鮎美と花子がたこ焼きを持ち、下手に立つ。

鮎美が椎森と本山に対し、
鮎美「たこ焼きを食べたかったら、こっちにいらっしゃいニヤリラブラブ
鮎美「ふーふーしてあげるわ」
鮎美「ふー、ふーラブラブ
と、たこ焼きに息を吹きかけ、熱を冷ます。

新名「あくどい商売してるなあ…タラー

花子が椎森と本山に対し、
花子「たこ焼きを食べたかったら、こっちにいらっしゃいニヤリラブラブ
花子「ふーふーしてあげるわ」
花子「ぶっ!、ぶっ!チュー
と、たこ焼きに唾を吹きかける。 笑い泣き

新名「唾やん!、汚な!(苦笑)」


花子「たこ焼きより、私を食べて?ラブラブ
花子「カモ~ン」
花子「早くしないと、花子が逃げちゃうぞ」

新名「誰が行くか!ムキー

もり・本山「最高やーっ!チュー
と、花子に吸い寄せられる。

新名「嘘やろ!?(苦笑)」

すると、様子を見ていた藍五郎が、
酒井「花子ーっ!チュー
と、花子に吸い寄せられる。 笑い泣き
椎森・本山よりも前に行く、藍五郎。

新名「お前も!?」


新名が三人を止め、藍五郎に尋ねる。
新名「さっき、冷たく当たってたやん!、『15分でええ!』って」
酒井「花子が可愛すぎるから、15分以上、働かせたくなかったチュー笑い泣き

新名「まじか…タラー


その6に続く