喫茶店の娘は買い出しに出かけた様子。
伊賀「先にお母さんの方を紹介しておこうか」

伊賀が喫茶店に呼び掛けると、喫茶店オーナーの由美(末成由美)が現れる。
由美「ごめんやして、おくれやして、ごめんやっしゃ~口笛
伊賀「けったいな挨拶はやめてください!タラー
由美「これを言わないと湯婆婆と間違えられるんで口笛

由美「何の用でしょうか?」
伊賀「アルバイトを紹介させていただきたくて」
新名と藍五郎が由美に自己紹介する。
新名「アルバイトの新名徹郎です」
酒井「アルバイトの『花月署の』酒井藍五郎です口笛笑い泣き
新名「あーっと!アセアセ
新名「花月町に住んでいる、酒井ですアセアセ
酒井「上手いっ!ニヤリ笑い泣き


由美も自己紹介する。
由美「喫茶店のオーナーでミスユニバースの…」
と、ここから観客に「右上矢印えっ!」を言わせるまでの一連のくだりに。

藍五郎がギャグを続ける由美に
酒井「…なんやねん?、このオバハンタラー
由美「『オバハン』って、失礼よ!プンプン

酒井「すいません、もう言いません!約束します!」
酒井「だから、指切りしてください!口笛
と、藍五郎が小指を由美の前に出す。
由美が小指を交わらせる。

すると、藍五郎だけでなく、由美もビブラートを効かせて歌い出す。 笑い泣き
酒井・由美「♪指切りげんまーん、嘘を吐いたら針千本、」
酒井・由美「♪はーりーせーんーぼーん、飲ます! 指切った!口笛

新名「なんで、知ってんの!?キョロキョロ
新名「ほんで、ビブラートが凄い!(苦笑)」 笑い泣き


由美「娘が買い物から戻ってきたら、紹介するわね」

そう話していると、由美の娘・安世(井上安世)が買い出しから戻ってくる。
安世は買い物を入れたビニール袋を両手に下げている。
安世「ただいまーニコニコ

新名が安世の顔を見て驚く。
新名「…安世ちゃんか?びっくり
安世「…徹郎君!?」

新名「…久しぶりニコニコアセアセ
安世「…変わってないわねニコニコアセアセ

 

藍五郎が安世を見て、
酒井「髪、切ったなニヤリ
新名「お前は(安世ちゃんのことを)知らんやろ!」

新名と安世は高校時代の同級生のよう。

新名は、たこ焼き屋台で働き始めたことを安世に伝え、
藍五郎・伊賀も自己紹介する。


由美が安世の持つスーパーの買い物袋を見てから、安世に対し、
由美「重たいやろ?、持っていくわ」
安世「大丈夫よ」

伊賀「それやったら、僕が持っていきますよニコニコ
伊賀が安世の買い物袋を持つ。

由美が安世に対し、
安世「徹郎君と積もる話があるやろ?」
由美「私は大将と積もる話があるから…グェッヘッへニヤリ笑い泣き
伊賀「…アセアセ

由美と伊賀が喫茶店に入っていく。
暫くして、「ワーッ!ガーンアセアセ」と伊賀の悲鳴が聞こえ、
喫茶店から助けを求める伊賀の手が見える。 笑い泣き

しかし、伊賀の手は、直ぐに喫茶店へと吸い込まれていった。

新名「大丈夫かな…?」

酒井「妖怪や…タラー笑い泣き




藍五郎・新名・安世、三人。

(舞台下手に新名→舞台中央奥寄りに藍五郎←舞台上手に安世、という立ち位置で)

藍五郎を挟んで、新名と安世が話す。
安世「徹郎君がまさかこんなところに…アセアセ
新名「安世ちゃんが転校して以来やな…アセアセ

藍五郎が新名と安世を交互に見る。
酒井「…キョロキョロ
酒井「何?、この気まずい感じタラー


酒井「もしかして、高校の時、付き合ってたんちゃうん?ニヤリ
新名「いや、その…アセアセ
新名と安世がお互いに目線を逸らす。

酒井「マジかよ!びっくり…冗談で言うたのに」

酒井「ほな、久しぶりにチューせえ!ニヤリ笑い泣き
新名「おっさんか!」


安世と新名が高校時代のことを話し始める。
安世「私がフラれたのショボーン

新名「フラれたんは、俺の方や…」
新名「ユニバでデートの約束をしていたのに、安世ちゃん、来んかった」
新名「その夜に、『さよなら』ってメールをもらった…」

安世「私はユニバに行ったわよ!プンプン
安世「徹郎君が来なかったから、『さよなら』ってメールしたの」
安世「徹郎君、あの日、どこに居たの!?」

新名「約束したユニバに居たよ!、ユニバーサルスタジオジャパンに」
安世「えっ!?キョロキョロ、ユニバって、『ユニットバス卸売市場』じゃなくて!?」 笑い泣き笑い泣き
酒井「どこにあるんや!」
安世「…大山の方」 笑い泣き
酒井「鳥取やん!」

酒井「普通、ユニバ言うたら、USJのことやろ!(呆れ)」

安世「えっ、じゃあ、私がユニバのことを勘違いしてたの?キョロキョロ
安世「私がユニバーサルスタジオジャパンに行ってたら、今も付き合ってた…」
安世「ふふっおねがい…私、めっちゃアホやな。(微笑)」

酒井「アホやで。(呆れ)」 笑い泣き


新名と安世は誤解で別れたことが分かる。


安世「私が勘違いしなければ、あの人と付き合って苦労することもなかった…ショボーン

新名「…あの人?」

安世「前の彼氏」
安世「私のお金を持ち逃げしたえー
安世「調子の良いことばかり言っておいて…私、嘘を吐く人は大嫌い!プンプン

 

安世「あのボケカス!プンプン
と、安世が屋台の椅子を蹴る。
酒井「ワシの店になんしてくれとんねん!ムキーアセアセ笑い泣き
新名「お前の店、ちゃう!大将の店や!」 笑い泣き

安世の話す『前の彼氏』が目当ての犯人のよう。


新名「しかし、大将、遅いな…」

すると、大将で警部の伊賀がベルトを外し、チャックを下ろし、服を乱れさせ、
疲れた顔で喫茶店から現れる。
由美から激しいアタックを受けた様子。

 

伊賀の姿に、観客の女子中学生が「キャーッ!!ガーン」と悲鳴を上げる。
藍五郎が一瞬客席の方を見てから、伊賀に
酒井「…思春期やから。(苦笑)」 笑い泣き


新名が伊賀に尋ねる。
新名「喫茶店で、何かありました?(苦笑)」
伊賀「ギリギリセーフや…。何も無かったタラー


(新名→藍五郎←安世、という立ち位置で)
自分の誤解で新名と別れたことを知った安世は
新名を意識したのか、恥ずかしそうにする。
安世が新名に対し、
安世「買い物、行ってくるね!ウインクアセアセ
買い物から帰ってきたばかりで、また買い物に行こうとする、安世。

安世は早足で新名の前を通り過ぎた辺りで、新名の方を振り向き、
安世「徹郎君とまた会えて、嬉しいおねがい
安世「…運命ってやつかな?おねがい

安世が下手袖に消えた。
新名「安世ちゃん!」
次第に小さくなる安世の背中を見つめる、新名照れ


(←新名←藍五郎、という立ち位置で)
藍五郎が新名に対し、可愛らしく、
酒井「…運命ってやつかな?おねがい
と安世と同じセリフを言い、額を新名の背中にそっと当てる。

新名「何してんや!アセアセ

酒井「安世さん、『彼氏とは別れた』言うてましたね」
伊賀「新名。捜査に私情は挟むなよプンプン
新名「分かっています」


伊賀「犯人のことをもう一度確認しておく」
伊賀がポケットから大きめの紙を取り出す。

紙を広げると、男(太田芳伸)の顔写真が現れる。
伊賀「これが犯人の太田やプンプン

藍五郎が太田の顔写真を見て、笑い始める。
酒井「めっちゃ、オモロい顔してますね!爆  笑
酒井「角刈りに髭面って!爆  笑笑い泣き

新名「それはお前や!」 笑い泣き

藍五郎が再び太田の顔写真を見て、
酒井「よう見たら、バリィさんにも見えますね口笛
客席の修学旅行生が沸く笑い泣き
バリィさんは、愛媛県今治市のゆるキャラで、
この回の藍五郎は、修学旅行生相手に徹底的に媚び笑いを狙う作戦のよう。

藍五郎は伊賀を見て、
酒井「警部は新幹線みたいですニヤリ笑い泣き
伊賀「どこがや!アセアセ
酒井「…『どこが』?(苦笑)」 笑い泣き笑い泣き


伊賀「私は一旦本部に戻る」

伊賀「娘の話では犯人と別れたようだが、太田は娘と連絡を取ろうとしている」
伊賀「郵便物の方も見張っておいてくれ」
新名・酒井「分かりました!」

伊賀が去っていった。


藍五郎が新名に、
酒井「先輩、まだ安世さんのことが好きなんですねウインク
新名「まだ、忘れられへんて言うか…アセアセ
酒井「好きなんやろ?、オイッ、オイーッ!爆  笑ニヤリ
新名「…」
返答に困っている様子の新名。
次の瞬間、藍五郎が新名の股間を握る。 笑い泣き
新名「チンチン触るな!アセアセ

酒井「好きなんやな。会えて良かったやんニヤリ

新名「俺、先輩やぞ!プンプン笑い泣き

 

 

その4に続く