裕・めだか・安尾・今別府・烏川、そして改心した新名・直子、七人。

直子のスマホに着信がある。
直子「非通知です!びっくり、たぶん、ボスです!」


吉田「ここに誘い出してくれ!」
吉田「『交通事故に遭った』、って」
直子「分かりました!」


直子が電話に出る。
直子「もしもし…」
すると、男性(佐藤太一郎)の声が聞こえてくる。
この場面には相手の男性の声も観客に聞こえる。
佐藤『電話に出るの、遅いぞ!プンプン

めだかが受話器の先の佐藤に聞こえないよう、小声で、
めだ「最初に掛かってきた声や!アセアセ


電話相手の佐藤が直子に対し、
佐藤『何か問題でもあったんか!?』
直子「それが、受け取り係も私もお金を受け取る前に事故に遭いましてアセアセ
佐藤『ほんまか!?、場所はどこや?』
直子「祇園花月町11-6」
佐藤『…八坂神社の側やなえー

裕が直子に小声で指示を出す。
吉田「別の場所、言うて!アセアセ

直子が電話の先の佐藤に、
直子「大阪で事故りました!、大阪の八坂神社と間違えてましたアセアセ
直子「周りには大阪の人がいっぱい居ますアセアセ

裕が、電話の先の佐藤に聞こえないように小声で指示を出す。
吉田「皆、雰囲気を出して!アセアセ

烏川は当たり屋の真似をする。
烏川「何、飛び出してきとんや!、おーっ!?ムキー

 

吉田「さっきの人ですよねー!?」 笑い泣き

安尾「わー、通天閣やー!」
めだ「あ~りがと、さ~ん!」
今別「仁鶴です」
新名「どうも、ダイヤモンドユカイですニヤリ笑い泣き

吉田「最後、全く関係ないぞ!(苦笑)」

佐藤『…ほんまに大阪にいるようやなえー

吉田「なんで、信じたんや!?キョロキョロアセアセ笑い泣き

直子が電話相手の佐藤に、
直子「だから、ボスが直接、お金を取りに行ってくださいアセアセ
佐藤『分かった。今から行くえー
なんとか、佐藤を騙せたようで、直子が電話を切る。


そこに、裕の婚約者・真希が戻ってくるが、
店内の様子に異変を感じたか、
玄関の前に隠れて、店内の様子を伺う。

裕は真希には気付いておらず、皆に話し掛ける。
吉田「相手から一千万を奪って、オレは真希ちゃんと結婚する!」
吉田「オレの演技で相手を騙してやる!ニヤリ
めだ「皆でやろ?ウインク
吉田「オレや、オレー!チュー」 
ボスを誘い出すところまで行き、得意げになっている様子の裕。


玄関に隠れて様子を伺っていた真希が小声で、
真希「裕さんがオレオレ詐欺をしていたなんて…!びっくりアセアセ笑い泣き

 

真希は勘違いし、去っていった。

 

 



裕がレジ裏に、
めだか・安尾・烏川・今別府・新名・直子がカウンターや上手端通路に隠れ、
詐欺師グループのボス・佐藤の到着を待つ。


佐藤が入店し、中央に立つ。

吉田「今や!」
全員で佐藤を攻撃する。
佐藤「痛っ!アセアセ
佐藤「どういうことですか!?アセアセ
一旦、皆が佐藤から離れる。

吉田「詐欺師やろ!プンプン
佐藤「何のことですか!?」
吉田「しらばっくれるな!お前の仲間が全部教えてくれたぞ!プンプン

佐藤「…仲間?」
佐藤は仲間と電話で連絡するだけの関係で、顔を知らず、全員の顔を見渡す。

新名と直子が『仲間』という意味合いで挙手パーすると、
佐藤「くそっ!えー


警官のヒロが現れる。
ヒロ「オレオレ詐欺の手配書、持ってきた」
手配書を広げると、佐藤の顔が現れる。

吉田「それやったら、こいつ(=佐藤)です!プンプン

ヒロが佐藤を逮捕しようとして、手錠を落とす。
ヒロは手錠を見ながら、
ヒロ「立てーっ!、立つんだ、手錠ーっ!(=ジョー)ニヤリ
と、『あしたのジョー』の名台詞と掛けたダジャレを披露する。 笑い泣き

吉田「ダジャレかいっ!(苦笑)」


そこに、裕がオレオレ詐欺をしていると誤解している真希が
母親のあき恵を連れて現れる。

真希が裕に対し、
真希「裕さん、酷い!オレオレ詐欺をしていたなんて!プンプン
吉田「…えっ!?、オレちゃう!アセアセ
真希「人を騙していいと思ってるの!?プンプン
真希「身内に騙された人がいたら、黙ってられへんはずよ!プンプン笑い泣き
真希「自分を見つめ直して!プンプン笑い泣き

吉田が直子に説教していた言葉をそっくりそのまま話す、真希。

吉田「さっき、俺が言うてたやつやん!」 笑い泣き

あき恵も裕を諭そうと、
浅香「アメリカにはこんな言葉が…ニヤリ笑い泣き
吉田「親父の真似、せんでええです!」 笑い泣き

 

吉田「…二人して、ずっと見てたんちゃうか?」 笑い泣き


吉田「真希ちゃん、誤解してる!アセアセ
吉田「オレオレ詐欺の犯人はこいつ(=佐藤)や!」

次の瞬間、佐藤がナイフを取り出し、真希を人質に取り、上手端に移動する。
吉田「真希ちゃん!アセアセ

裕たちが店入り口付近に移動し、佐藤と対峙する。

裕がヒロに、
吉田「おまわりさん、何とかしてください!アセアセ
ヒロ「おまわりさん、呼んできます!アセアセ
吉田「あんたや!アセアセ

ヒロが逃げ去っていった。

 
 



裕・めだか・安尾・烏川・今別府・新名・直子・あき恵が店入り口付近、
佐藤と人質の真希が上手端、
で向き合う状況。

裕が前に出て佐藤に、
吉田「真希ちゃんを放してくれ!アセアセ
佐藤「無理やな!」
佐藤「道を開けろ!さもないと、この女を殺っそ!ムキー

次の瞬間、客席に背を向けた安尾が、
安尾「待たんかいっ!ムキー
安尾がガラケーを耳に当てた姿を客席に見せ、
安尾「後で掛け直す~口笛笑い泣き

佐藤「この状態で、電話!?」
安尾「ブルブルってなったから…口笛笑い泣き
安尾「…スマホに替えたい~口笛笑い泣き
佐藤「知らん!」


烏川が佐藤に聞こえないよう小声で裕たちに対し、
烏川「最近、ダーツバーに通ってるニヤリ
烏川「俺がナイフを持つ手にダーツを当てるから、ナイフを落としたら皆で攻撃して」

烏川が佐藤と向き合い、
烏川「これでも喰らえ!」
と、ダーツを投げる。
…が、何本投げても、明後日の方向に飛び、全く当たらない。 笑い泣き

烏川「あかん…ガーン
酔っ払いのように、フラフラとテーブル周りの椅子に座り、
烏川「テキーラ、飲み過ぎた…。3時に起こして…zzz笑い泣き

吉田「バー来とんちゃうねん!アセアセ

 

酒を欲する妖怪ピューがたった一口飲んだだけで、「酔うた~zzz」と寝てしまう、

2014年末の公演『西遊喜』を思い起こさせる場面。


今度は、めだかが前に出る。
吉田「お父ちゃん、大丈夫か?キョロキョロ
めだ「大丈夫やニヤリ

めだかが佐藤と向かい合う。
佐藤「やるんか、ちっこいおっさんプンプン
めだ「フフッ…初めて言われたニヤリ
佐藤「毎日、言われてるやろ!」

めだ「お前もギョロ目、言われてるやろニヤリ
めだ「毎日、寝られんやろ?ニヤリ
佐藤「寝てる!アセアセ…たまに目ー開けて寝てるみたいやな。(苦笑)」 笑い泣き


めだかが、ナイフを向ける佐藤に対し、
めだ「小さい男を相手に凶器…それでも男か!?ニヤリ
佐藤「必要無いわ」
佐藤がナイフを投げ捨てる。

すると、めだかがナイフを拾い上げ、佐藤に向けて、ダーツのように投げる。 笑い泣き
佐藤「当たるやろっ!!ガーンアセアセ笑い泣き


めだかがネクタイを外す。
めだ「ワシが頭に血ー上って、ネクタイを外したらどうなるか…ニヤリ
佐藤「…どうなるんや?」
めだかがネクタイを縦に垂らし、
めだ「身長と一緒やニヤリ笑い泣き

佐藤がズッコケる。
吉田「今や!」

裕達がマキザッパで佐藤を叩き、無力化した。


そこに、警官ヒロが現れる。
ヒロ「そこまでや!プンプン

吉田「タイミング、ええなあ!タラー

ヒロが佐藤を連行しようとする。

すると、直子が、
直子「待ってください!」
直子「私も逮捕してください!」
直子「お爺さん(=今別府)を騙していました」
新名「僕も共犯者です!、罪を償います!」

ヒロ「こいつ(=佐藤)に全部罪を負わせようニヤリ
吉田「あかんでしょ!アセアセ
裕は改心した新名と直子を特別庇うことはしない。

ヒロが今別府に対し、
ヒロ「お爺さんも事情聴取に協力してください」
ヒロが佐藤・新名・直子を連行し、今別府も警察署に向かった。


その7に続く