⒌
⑴
辻本さんチームの順番。
マシュマロキャッチゲーム(+しなちゃんダンス)。
指定された位置からマシュマロを投げ、
他の座員さんが離れた場所でマシュマロを口でキャッチするゲーム。
アキ「ゲームが変わるん、おかしいやろー!(苦笑)」
信濃さんの考案したゲーム・MCぶりを、座員さんが定期的に酷評する。
マシュマロキャッチについて、
辻本「人が触ったんとか、無理やねん!」
信濃「今日は我慢してください。(苦笑)」
辻本「ワシ、コントロールがええから、投げる役やるわ」
何としても、他人の投げるマシュマロを口にしたくない様子の辻本さん。
するとアキさんが、
アキ「辻本さんが食べるところが見たいです!」
観客の同意の拍手が起こる
辻本「…(苦笑)」
マシュマロを投げる役は新名さんに決定。
⑵
すると、相手チームのアキさんが受ける側のカラーコーンを遠ざけ、ゲームの邪魔をする。
なぜか『進行役』の信濃さんも投げる位置のカラーコーンを遠ざけるボケを始め、
⑶
烏川さんが辻本さんに、
烏川「顎でキャッチできそう」
辻本「唇でマシュマロ吸えそう」
辻本「…久しぶりの絡み」
と、横に並び、頭をくっつけ合いながら客席を見る、二人。
大きな拍手が起こる
⑷
キャッチの一番手を務めるのは、辻本さん。
新名さんが右手にビニール手袋をし、右手でマシュマロの入った籠を持ち、
『素手』の左手にマシュマロを持ち、投げるふりをしながら、辻本さんに対し、
新名「こう投げたらいいんですか?」
辻本「おいっ!、手袋してない方で投げようとすな!(苦笑)」
辻本「誕生日ちゃうかったら、どついとるぞ!(苦笑)」
新名さんが左手にもビニール手袋をする。
⑸
辻本「よっしゃ!、楽しなってきた!」
辻本さんはチームメンバーを見て、
辻本「本気でやろう!」
と、舞台・客席、皆の気持ちにメリハリを付けていく。
辻本さんが新名さんに確認する。
辻本「…さっきの(素手で持ったマシュマロ)、ちゃうやろな?」
新名「どんだけ、潔癖症なんや!(苦笑)」
⑹
ゲームスタート。
運動神経が良いはずの辻本さんはなかなか上手く行かず、
新名さんがふわりと上空に投げたマシュマロを何度も顎に当てる。
後方にお尻をついて倒れ込んだり、必死にゲームする辻本さん。
舞台・客席とも、この日最大の大盛り上がりに
ダンスの時間になると、赤と黄色の照明に切り替わり、
辻本さんは舞台下手に小走りで移動し、懸命に踊る。
烏川さんだけは、
キューピーのポーズをしながら、天使のような顔で時計回りにクネクネと踊る。
(正式名称?『うかちゃんダンス』らしいですね)
⑺
辻本さんがなんとかマシュマロキャッチを成功させ、烏川さんの番に。
烏川さんも上手くいかず、後方にお尻をつき倒れこむ。
また、ダンスの時間になり、ここで終了。
成功者は辻本さんのみで、1ポイント獲得。
⑻
辻本さんが烏川さんに、
辻本「みんな、ワシのこと笑うてたけど、難しいやろ?」
新名「マシュマロが大きすぎる。(苦笑)」
烏川「俺、おちょぼ口やのに。…口のサイズを測ってからにしてほしいわ。(苦笑)」
信濃「辻本さんがこんなに頑張る姿を見られるとは…」
辻本「もう、限界」
信濃さんが辻本さんの額を見て、
信濃「汗だくですね。(苦笑)」
⒍
⑴
まだ時間があるため、次のゲームに。
信濃さんが、後方の巨大スクリーンに表示された文字を読む。
信濃『新喜劇体内時計チャレンジーッ!』
①アイマスクをしたAが「Bさん、可愛いですね」
②Bが「可愛いやなんて、もう、イヤやわぁ~」とバッグを振る
③Aがバッグを避けたら、成功
というゲーム。
⑵
信濃「何回もしてるから、体が時間を覚えていて、避けられるんじゃないかと」
烏川「俺、やったことないし」
信濃「なんで、そんなに否定的なんですか!(苦笑)」
⑶
辻本さんチームは、烏川さんがバッグを振る役、岡田直子さんが避ける役。
直子さんが前に出ると、客席の女性陣から「可愛い~!」の声が起こる。
辻本「…罪なこと、言うなあ。(苦笑)」
⑷
烏川「バッグを振る側はアイマスクせんでええの?」
信濃「避ける側だけで大丈夫です」
直子さんは、劇で経験したことのない叩く役をしたかったよう。
直子「私が叩かれる役?なんで?」
直子「叩く方、したい」
フルスイングで素振りする、烏川さん。
アイマスクをした直子さんが、スイングによる風に思わず怯える
信濃「避けたら問題無いんで」
烏川さんが相当手加減して振ったバッグを結局、喰らい、
直子「めちゃ痛い!!…鼻が取れたかと思った」
⑸
一の介さんチームは、ジャボリさんがバッグを振る役。
もりすけさんが避ける役。
ジャボリさんの振るタイミングが遅すぎ、
もりすけさんの避けるタイミングも早すぎ、
成功したもののゲームルールの穴が見え、コーナーがグタグタになってくる。
そして、ルールに対する批判が始まる。
アキ「同じチームの人がバッグを振ったら、タイミングを合わせたりできるやん!」
烏川「だから、振る側もアイマスクせんといかんのちゃうんかって聞いたんや」
アキ「それに、『イヤやわぁ~』言うてる時に叩くか、言うた後で叩くかでも、変わってくる」
アキ「どこで避け始めるかでも変わる」
アキ「なんや、このゲーム!」
すると、信濃さんがアキさんを睨みつける。
アキ「わっ!、キレた。(苦笑)」
信濃「………」
暫くして、信濃さんがニッコリとし、普段の様子に戻る。
⑹
信濃「今のはノーコンテストで」
信濃「もう一回、やりましょ?」
信濃「避けることができたチームが今日の優勝で」
アキ「ほな、最初のゲーム、なんやったん?」
信濃「最初のは、辻本さんチームのゲーム内容にハンデがあり過ぎたんで」
アキ「なんやねん!(苦笑)」
新名「MC、おかしいぞ!(苦笑)」
信濃さんが辻本さんに助けを求める。
信濃「辻本さん、それでいいですよね?」
辻本さんが即答で、
辻本「いいです」
皆がズッコケ、オチとして上手く収まる。
⑺
バッグを振る役を相手チームの座員さんが務め、
「イヤやわぁ~」を言い終えた後にバッグを振るルールにして、再ゲーム。
結局、一の介さんチームがバッグ避けに成功し、優勝決定。
信濃「優勝チームには金一封が出ます!」
座員「まじで!?」
信濃さんが舞台袖に確認するフリをする。
信濃「金一封、出るんですよね?」
信濃「…出ない?」
信濃「出ないそうです」
アキさんが信濃さんに尋ねる。
アキ「罰ゲームは?」
信濃「ありません」
烏川「ほな、何のためにゲームやってたん?(苦笑)」
烏川「グダグタなコーナー、二度とやらんとって!(苦笑)」
[エンディング]
信濃「新喜劇が70年、80年、100年と続けられるように頑張りますので、」
信濃「応援のほど、よろしくお願いします!」
信濃「本日はありがとうございましたー!」
[次回]
吉本新喜劇90(すっちー座長週)
7月11日(木)
18:30~(20:00終演予定)
[雑感]
⒈
信濃さんの初の新喜劇100ということで、時間配分が難しかったのでしょうか、
名目100分のところ、95分で終わりました。
ではありますが、凄く楽しい内容でした
⒉
新喜劇
⑴
昨年7月の西梅田公演『信濃の恩返し』を再考したような内容になっていました。
今回も驚きがあり、視覚的にも面白い内容でした。
辻本さんの劇でよく見られる場面も少し形を変え、上手く活かされていて、
そこでは、辻本さんの表情()が最高でした
辻本さんが無言の場面でも、表情が笑いの大きな原動力になっていました
⑵
信濃さんは、これまで観覧した限りでは、
強烈なスター性・キャラクターで自ら賑やかして劇を盛り上げるタイプではなさそうですが、
驚きと整合性を兼ね備えたストーリー、座員さんの魅力を引き出す起用等、
作品力に関しては、今、最も力のある作り手のひとりに挙げられるのではないでしょうか。
仮に出演者全員が新人さんであったとしても、信濃さんならきっと面白くしてくださる…
そんな安心感がありますね
⑶
と、ここで少し考えまして…
新喜劇は、『笑い』とともに『泣き』の側面もありますね。
信濃さんの作品には、泣きの要素はほとんど見られないように思います。
敢えて避けているのでしょうか?
⒊
ゲームコーナー
⑴
ゲーム内容については、あまり詰められていない印象を受けましたが、
烏川さん・辻本さんを中心に、ルールに不満を垂れつつ一所懸命にゲームすることで、
大きな笑いに変えていました。
⑵
前半は、座員さんに『しなちゃんダンス』をさせることに大きな意味がありましたね。
一方、後半のバッグ避けに関しては、試作段階の初期の初期といった印象でした。
ゲームを通して座員さんのトークを楽しむコーナーですので、
ゲーム内容に拘る必要はないのかもしれませんが、
次回の信濃さんの新喜劇100は、ゲーム自体も面白いものになると嬉しいですね。
2019/05/22
【吉本新喜劇100・信濃岳夫リーダー週】 完