隣の喫茶フラワームーンのマスター・安尾(安尾信乃助)が現れる。
安「おじゃましますか?
口笛
安「皆さん、お元気です…
口笛
等、『か?』の使い方がおかしい、安尾。
信濃が一つ一つ指摘していく。


安尾は用事があって、来店した様子。
安「うちに新人が入ったんで、紹介しておこうと思いまして
ニコニコ
信「それやったら、うちも新人が入ったんで、紹介しますね
ウインク

そこに、エプロンを着けたあき恵が上手袖通路から現れる。
あ「これでいいかしら?
おねがい

安尾はあき恵を見て、
安「ブッサイクやなーっ!
ニヤリ笑い泣き
あ「ブサイクじゃないわよ!アセアセ

安尾が平泉成のモノマネであき恵に自己紹介し、
あき恵も自己紹介する。


安尾が新人を紹介すると喫茶店の方に呼び掛けると、
喫茶店から珠代(島田珠代)が現れる。

 

指先を床につく、いつもの挨拶をする、珠代。
珠「どうも、どうも~…こんにちは~!
口笛

珠代は徐々に信濃に近づき、信濃な肩に横顔を寄せ、
珠「好き~
ラブラブ


珠「二人っきりね…
ラブラブ
信「どこがや!
アセアセ

珠代の合図を聞いた皆が舞台袖に捌ける。

ここから、一連の珠代ネタのコーナー。
今回はツッコミが優しい人のパターンで、信濃がツッコむたびに珠代がダメ出しする。
笑い泣き
珠「ツッコミが緩いー!ガーン(泣)
珠「優しさが出すぎだよー!
ガーン(泣)
珠「優しくされると、逆に辛いんだよー!
ガーン(泣)
珠「どっかで珠代のVTRを観てこいよ!
ガーン(泣)
珠「ストレスが溜まるー!
ガーン(泣)
珠「家に帰りたいよ!
ガーン(泣)

『壁ドン』だけはせず、
珠「このコーナーはもう終了だよ!
プンプン笑い泣き
珠「以上でした!えー
珠「以上でしたー!!
えー
珠代は言葉を繰り返すことで、不満な態度(の体)を示す。
笑い泣き


皆が舞台袖から現れる。
新「終わりました?
ウインク
信「早よ出てこいよ!
アセアセ

安「風呂に入る時間があった
ニヤリ笑い泣き




安尾はもう一人、新人を採用したよう。
(繁盛しているのか、従業員の入れ替わりの激しい劣悪な労働環境なのか…)

安尾が喫茶店に呼び掛けると、
安世(井上安世)が現れる。
安世は前髪をアップし、喫茶店の白い制服を着ている。
井「どうも、初めまして!
おねがい

信濃が安世を見た瞬間、
『♪ピロリロリ~ン
ラブラブ
と、一目惚れの効果音が流れ、信濃が目を輝かせ客席の方を見る。

信濃は、安世の美貌に一目惚れしてしまった様子。


補足。
安尾信乃助さんと井上安世さんのセリフについては、混同を避けるため、
安尾信乃助さんは『安』と、
井上安世さんは『井』と表記します。


あき恵は安世を見て、
あ「安世ー!
爆  笑
と、安世のもとに駆け寄る。
井「あき恵ー!
爆  笑

信「二人は知り合い?」
あ「小学校のクラスメイトだったの
ウインク

新「生徒と校長やん!(苦笑)」
笑い泣き
あ「クラスメイトよ!アセアセ

信「こんな偶然、あるんやね」

安世が信濃とテツに自己紹介する。


安尾が安世と珠代に、
安「食べていくから、二人は喫茶店の掃除しておいてくれる?」

安世と(レジ周りのものを盗んだ)珠代が喫茶店に入っていった。


信濃が入り口に立ち、喫茶店を見つめる。
信「可愛かったな…
照れ

安「大将、ラーメン作ってくれる?」
信濃には安尾の言葉は聞こえておらず、喫茶店をずっと見つめている。
安「大将!!」
信「えっ?あっ、はい。…何ですか?」

安「はは~ん
ニヤリ
安「好きになったんやな?…珠代ちゃんのこと
口笛
信「珠代ちゃん、違う!
アセアセ

あき恵が一歩前に出て、
あ「あき恵ちゃん?
口笛
信「あき恵ちゃんでもない!」

テツが一歩前に出て、
新「僕ですか!?…イヤッ
アセアセ笑い泣き
信「なんでや!…ほんで、『イヤッ』って言うたな!(苦笑)」

あき恵が信濃に対し、
あ「冗談よ!…安世ちゃんでしょ?
ウインク

信「全部、俺のタイプで…」
信「つぶらな瞳」
信「アップした前髪」
信「何より、白い服が似合う透明感のある姿」


あ「岳夫兄ちゃん、告白したら?」
信「告白なあ…。良い感じになったら、告白するわ」
あ「何、呑気なことを言ってるのよ」
あ「男と女の出会いは奇跡なのよ!その瞬間を逃しちゃダメ!
おねがい
あき恵は客席に体を向け、人差し指を左右に振りながら、
あ「良い感じになったら…ノン!
上差し、ノン!上差し、ノン!上差し
あ「今すぐ、告白よ!
おねがい
あ「誰かに取られる前に告白!
おねがい


信「でも、顔を見て告白するのは、緊張するなあ
タラー
あ「じゃあ、背中越しに告白すれば?
ウインク
信「…分かった」

信濃が舞台中央上手寄りで上手を見るように立ち、安尾が喫茶店に呼びかける。
安「珠代ちゃん!
口笛…じゃなくてアセアセ笑い泣き
信「やめて!アセアセ
安「安世ちゃーん!」

安尾・テツ・あき恵がカウンターに隠れる。


ほうきを持った安世が喫茶店から現れるが、何か思い出したようで喫茶店に消える。

そこに、師匠の帯谷(=リーゼント風の前髪・白のシェフ姿)が紙袋を持って現れる。
あき恵か信濃に渡す物があったのだろうか?

信濃は背中の向こうに居る帯谷を安世と思い込み、語りかける。
信「お伝えしたいことがあります!」

 

帯「…?」
帯谷が舞台中央で信濃の背中を見るように立ち止まる。


厨房に隠れて見ている安尾達が焦り、帯谷に気づかれないよう信濃にアピールするが、
信濃は気付かず語り掛ける。

(舞台中央で、帯谷→信濃↘という立ち位置で)
信「あなたのことが好きでした!」

信「つぶらな瞳」
笑い泣き
信「アップした前髪」 笑い泣き
信「何より、白い服が似合う透明感のある姿」 笑い泣き
全て、帯谷の特徴と合致している。

信「僕と付き合ってください!お願いします!」
信濃が下を見ながら振り向き、手を伸ばす。

帯「…!?」
帯「信濃…」
帯谷は信濃の手を取り、
帯「OKです!
照れ

信濃は帯谷の声で異変に気付き、顔を上げ、帯谷を見る。
信「えーっ!?
びっくりガーンアセアセ

暗転。

 

 

その5に続く