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⑴
安世が誰かから逃げるように戻ってくる。
信「どうかしました!?」
安「別れた旦那が追いかけてきて!」
安世の夫、今別府(今別府直之)が現れる。
今「安世、何で逃げんねん!?」
安「帰って!」
今別府を見た諸太郎が
諸「バケモンや。(苦笑)」
今別府が一呼吸置いて、客席の方を向いて、
今「なんでやねーん!!」
信「ツッコミ、下手すぎる。(苦笑)」
⑵
安世が今別府に対し、
安「どうせ、お金が尽きたから、私に会いに来ただけでしょ?」
今「違う。お前の大切さに気付いたんや!」
今「お前は、俺が付き合った一万人の女の中で、上から三番目の女や!」
信「なんやねん、三番目って!(苦笑)」
信「それに、あんたみたいなおっさんが一万人と付き合えるわけがない!」
今「俺はモテるんや!」
⑶
今「安世、帰ろう!」
今別府が安世に迫ろうとして、諸太郎が間に入る。
諸「帰れよ!」
その際、諸太郎の手が今別府に触れてしまう。
今「ピュッ」
諸「…?」
諸太郎が4回触ると、今別府は『ピュッピュルッピュッ ドン』をする。
諸「何、今の?」
今「おじさんは、乳首を4回触られたら、ああなってしまうんです」
今「乳首を触ってください」
諸「変態やん!…小学生に『乳首触れ』って。(苦笑)」
諸「嫌でしゅ」
今「そんなこと言わずに」
今「これを乗り越えないと、次に進めないんですよ!」
諸「自分で触れば?」
今「自分じゃダメなんです!」
ここから、一連の乳首ネタのくだりに。
最後に諸太郎が4回触ると、今別府は『ピュッピュルッピュッ ドン』をする。
客席の微妙な反応に、今別府が諸太郎に対し、
今「あんたのせいや!」
⑷
今別府が物語のテンションに戻り、安世に対し、
今「さっ、帰ろう」
今度はUTKが今別府と安世の間に入り、今別府と安世の接触を阻止する。
裕「帰ってください!」
今「関係無い奴は引っ込んどけ!」
諸「関係有りましゅ!その人は安世さんの新しい旦那さんでしゅ!」
諸太郎が咄嗟に嘘をつく。
今「…ほんまか?」
安「…そうよ」
今「俺を帰らせるために嘘をついてるんじゃないだろうな?」
諸「ギクッ!」
今「…?」
今「怪しいな…」
⑸
今「旦那だったら、手を繋いでみろ!」
安「えっ?」
裕「…」
UTKが安世の手を握る。
が、力の入れ具合が分からず、安世の手を強く握りしめてしまう。
安「痛い、痛い!」
UTKが安世の手を離す。
裕「すみません!力を入れ過ぎてしまいました!」
今「怪しいな…」
⑹
今「旦那だったら、腕を組んでみろ!」
安世がUTKの腕に手を回す。
すると、『チン!』っと、電子レンジの音がする。
安「熱っ!」
思わず手を離す、安世。
信「電子レンジ機能が作動してるやん!」
今「怪しいな…」
⑺
今「旦那だったら、キスをしてみせろ!」
安世とUTKが向かい合う。
UTKが安世にキスを迫ろうとするが、興奮して自分の温度が上がり過ぎてしまう。
裕「熱っ!熱っ!熱っ!」
まりこが説明書を読む。
ま「オーバヒートすると、故障するって!」
ま「冷やさないと!」
慌てた諸太郎がUTKに水を飲ませる。
液体を流し込まれたUTKは『ギゴゴゴ…』と故障音をさせながら、仰向けに倒れこむ。
⑻
今「…何やこれ?」
信「あの、これは~…」
諸「駄目でしゅ!」
諸「しょれ以上言うたら、UTKが安世さんの旦那ということにして、」
諸「旦那を帰らしぇるために芝居してることがバレてしまう!」
今「芝居やとーっ!」
諸「ほら、バレたーっ!」
信「お前のせいや!」
暗転。
その6に続く