⒓
⑴
誰も居ないロビーに、真希と今別府が現れる。
藍五郎と烏川、またもや簡単に説得された由美が戻ってくる。
(芳伸は由美を追いかけ、別の場所に行ってしまったよう。)
三人はロビーの様子を怪しく感じ、
旅館の玄関先で気配を消して、中の様子をうかがう。
⑵
真希が今別府に、
真「直之さん、この旅館の土地の権利書はもう直ぐよ
」
今「社長令嬢と嘘をついて、土地の権利書を奪い取る…」
今「美味しい仕事やな
」
真希と今別府の会話は、社長令嬢と秘書の関係性ではなくなっており、
二人が安尾の言っていた詐欺師あることが分かる。
今「権利書が手に入ったら、美味しい肉でも食べようか
」
真「私は魚の方が好きー
」
今「じゃあ、高級寿司といこうか
」
真「楽しみ
」
二人が客室通路に消える。
⑶
烏川が藍五郎達に、
烏「今の聞いたか!?
」
藍「はい、聞きました!」
藍「まさか、肉より魚が好きやったとは!
」 ![]()
と、新喜劇的なボケ。
藍「そんなやつ、おるんですか!?…魚が肉に勝るって!
」 ![]()
烏「いっぱいおるわ!(苦笑)」
由「旅館を守らないと!
」
⑷
烏川が靖子と一の介を呼び、二人が現れる。
靖「何?」
藍「真希さん、肉より魚が好きらしいです!
」 ![]()
烏「そんなことちゃう!」
由「真希さんが旅館の土地の権利書を奪おうとしています
」
靖「何を言っているの!そんなことないわよ!」
⑸
真希と今別府が現れる。
真「そうよ、そんなことないわ!
」
今「あの女は、芳伸さんを真希さんに取られそうだから、嘘をついているんです!
」
烏「嘘つけ!全部、聞いたぞ!
」
藍「嘘つけ!お前ら、詐欺師やろ!
」
真「何を馬鹿なこと言ってるの!」
⑹
そこに、警察官の安尾が現れる。
安「おじゃまするかも
」
詐欺師の手配書ができたようで、
手配書を開くと、真希と今別府が写っている。
真・今「…っ!
」
⑺
今度は、由美を追いかけていた芳伸が帰ってくる。
芳伸が由美を見て、
芳「由美ちゃん戻って来とったんか
」
芳伸はロビーの空気感に気付き、
芳「何かあったんか?
」
次の瞬間、今別府がナイフを取り出し、由美を人質に取り、
真希とともに舞台上手袖に移動する。
今「逃走用の車と土地の権利書を用意せえ!
」
今「さもないと、この女がどうなっても知らんぞ!
」
⑻
今別府が凄んでいると、安尾が大声を上げる。
安「またんかい、こらーっ!
」
安「後で掛け直す~
」
と、電話に出るネタ。
今「電話かい!なんで今出るんや!
」
安「ブルブルって鳴ったから…
」
安「スマホに替えたい~
」
今「知らんわっ!」
烏川が安尾に、
烏「おまわりさん、何とかしてください!
」
安「分かりました!警察、呼んできます!
」
安尾が逃げるように去っていく。
烏「あんたや!
」
⑴
旅館の人間が舞台下手側(旅館入り口)、
今別府・真希・人質の由美が舞台上手袖、
という位置で対峙した状況が続く。
藍「俺が行きますわ!
藍五郎が前に出る。
藍五郎が今別府に対し、
藍「俺は、地元で喧嘩が強かったんや
藍「俺がキレたら、手付けられへんぞ!」
藍五郎が黒色のズボンの両裾を持つ。
藍「俺がズボンの裾を捲り上げたら、どうなるかわかるか!?
今「どうなるんや!?」
藍五郎がズボンの裾を足の付け根まで目一杯上げ、
藍「足、めっちゃ太い!
烏「…分かってるよ。(苦笑)」
烏「ほんで、見た目、『おしりたんてい』やな。(苦笑)」
藍五郎は素で、
藍「…えっ?おしり…?」
烏「『おしりたんてい』」
藍「…おしりたんてい?何すか?(苦笑)」
烏「知らんかったら、ええ。(苦笑)」
⑵
芳伸が前に出て、今別府に対し、
芳「待ってくれ!
芳「その人は俺の命より大事な人なんや!」
芳「人質やったら俺が代わるから!頼む!」
今「そんなに死にたいんやったら、お前から殺したらあ!
今別府が芳伸に襲いかかると、
芳伸はナイフをかわし、今別府を殴り倒す。
芳伸は真希に、
芳「お前もこっちに来いっ!!
芳伸が今別府と真希を床に座らせる。
烏川がマキザッパで今別府だけを叩く。
藍「観念せえよ!
⑶
警察官の安尾が都合良く現れる。
安「よーし、そこまでや
安「青色に変わったら、覚せい剤やからな!
烏「この人ら、詐欺師!
安「警察24時に憧れていまして、一度やってみたかったもんで
⑷
今別府と真希が安尾に連行されていく。
その時、靖子が
靖「待ってください!」
靖「真希さん、芳伸のことを騙してたの!?」
と、既に確定していることについて、何故か確認する。
真「…芳伸?タイプじゃないの
真「愛しているのは直之さんだけ
藍「あんな奴に俺、断られたんか?
藍「どう見ても、俺の方がましやないか
烏「どっちもどっちや!
藍「うるさい、おしりたんてい!
今別府と真希が連行された。
その8に続く