翌日。

親泊が旅館にやってくる。
親「おはようございます!
ニコニコ
親「…また、誰もおらん
タラー

親「おしみさん、ちゃんとやってんのかな?
キョロキョロ


おしみさんの声が舞台下手袖から聞こえてくる。
清「1・2、1・2
グラサン
サングラスを掛け、ピコピコハンマーを持った鬼教官風のおしみさんに続き、
勝徳、亜依、ライラが行進しながらやってくる。
清「ぜんたーい(=全体)、止まれ!
グラサン

まるで軍隊のよう。


おしみさんが子供三人に対し、
清「頑張んなさいよ!」

子供三人は挙手の敬礼しながら、
カ・亜・ラ「イェッサー!」

清「言うこと、聞きなさいよ!」
カ・亜・ラ「イェッサー!」

清「DA PUMPのボーカルは!?」
カ・亜・ラ「イッサー!」

清「坂本九の名曲は!?」
カ・亜・ラ「明日があるさー!」

清「恋人が一つの傘に入ることは!?」
カ・亜・ラ「相合傘ー!」

三人が前から、ライラ→亜依→カバの順にならび、
息ぴったりにラップを歌い出す。
カ・亜・ラ「♪仕事の意気込み やる気まんまん!」
亜・ラ「♪こいつの体は 肥っ満!」
『肥満』のタイミングでライラと亜依が体を左右に動かし、奥の勝徳を目立たせる。


旅館に電話が掛かってくる。

おしみさんが勝徳に対し、
清「ビリケン、電話に出なさい!
ニヤリ笑い泣き
親「名前で呼んであげて!タラー

勝徳が電話に出て、たどたどしく喋る。
カ「よやく、ですか?
アセアセ
カ「くうしつのかくにんを…
アセアセ

その様子を見ていた、おしみさんが、
清「鈍臭い!私に代わりなさい!
プンプンえー
清「ちゃんと見てなさいよ!
えー

おしみさんが電話に出る。
今までのおしみさんのトーンとは一変し、

電話に出る時によく見られる異様に高い(女性風)トーンで、
清「
右上矢印はい、もしもしー!口笛笑い泣き

清「料理の内容ですか?キョロキョロ
清「えー…
キョロキョロアセアセ
少し考える表情をする、おしみさん。
そのまま電話を勢いよく切ってしまう。

親泊がおしみさんに、
親「女将さんに怒られますよ!
アセアセ
清「料理のこと知らないから、どうして良いか分からなくて…
アセアセ


おしみさんは、料理の話から用事を思い出す。
清「料理長から買い出しを頼まれてたわ」

おしみさんは子供三人を指差し、
清「玉ねぎ三つ、買うてこい!
ニヤリ
カ・亜・ラ「イェッサー!」

子供三人が買い物に向かった。


親泊がおしみさんに対し、
親「子供達を良く仕込みましたね」

清「あんなの、チョロいもんです
ニヤリ

 
 


真希と忠志が現れる。

ロビーには子供達が見当たらず、
真「子供達は?」
清「買い物に行ってもらいました」
真「子供達だけで!?
びっくり
真「無責任じゃないですか!何かあったら…
アセアセ

忠志が真希に、
忠「言い過ぎじゃないか?」
真「あなたに何が分かるのよ!
プンプン
真「だいたい、父親が何も言わないから、娘が言うことを聞かないようになったのよ!」
忠「なんやとーっ!
ムキー
忠志が真希を平手打ちする。
真「…っ!


親「手、出したらあかん!
アセアセ
親泊が仲裁に入ると、忠志と真希に蹴られ、四つん這い状態になる。
更に、おしみさんも加わり、皆で親泊を蹴る。
親「ちょっと!僕です!
アセアセ
清「分かっとるわいっ!
えー


そこに、久美子と健二が現れる。

親泊が真希と忠志に、
親「秋田さん夫婦の仲の良さを見習ってください」

久「あの…、私達、実は夫婦じゃないんです」
親「えっ?」
久「勝徳の父親は2年前に交通事故で亡くなりました」
久「取引先の伊賀さんに話を聞いてもらううちに親しくなって…」

健二が久美子に対し、
健「勝徳君、僕に懐いていない
ショボーン
健「もう、会わない方が良いのでは…」


おしみさんが健二に話し掛ける。
清「お名前、のぞみさんとおっしゃいましたね?
ウインク笑い泣き
健「いえ」
清「ひかりさん?
ウインク笑い泣き
健「伊賀健二ですタラー

健二が一歩前に出ると、
清「ファーン
口笛笑い泣き
健「新幹線、ちゃいますタラー
清「良かれと思って…(苦笑)」
笑い泣き


清「とにかく、『もう会わない』とか言っちゃダメです!
ムキー
清「そのうち、懐きますって!
ムキー

ここから、健二を振り回し、引き摺り回す、いつものくだりに。
仰向けに倒れた伊賀に、電気アンマも喰らわせる。
笑い泣き

おしみさんは久美子を見て、
清「秋田さんも何とか言って!
アセアセ
久「別れた方が…」
清「何言ってんのっ!
ムキー
おしみさんはスカート姿の久美子を転がし、足を持ち、引き摺り回そうとする。
笑い泣き

清「すみません、更年期障害で…アセアセ笑い泣き
清「『命の母』が効いてきて、落ちつきましたアセアセ笑い泣き


旅館に電話が掛かってくる。

おしみさんが電話に出る。
清「
右上矢印はい、もしもしー」

この場面は、電話相手の男性(もりすけ)の声が観客に聞こえる。
男「子供達を誘拐した
プンプン
男「300万円、用意しろ!

男「金を用意せんかったら、子供達を殺…」
男が受け渡し場所等を言い切る前に、
『対応できない』といった表情のおしみさんが電話を勢いよく切ってしまう。 笑い泣き

親「なんで切んねん!アセアセ

暗転。



その5に続く