信濃と花子、二人。
信「何で、昨日、歌い出したの?
タラー
花子がスマホを見せ、
花「曲をかけたら、ついつい歌ってしもた」
信「あれ、花ちゃんがかけてたの?(苦笑)」
笑い泣き


烏川・小西・親泊、北高の三人が現れ、
烏川がベンチに腰掛ける。
親「烏川さん、あの話、聞かせてください!
おねがい
親「地元の高校生、10人と戦ったってやつ」
烏「10人ちゃう、100人や
ニヤリ笑い泣き


烏「俺は1秒に100発パンチを打つことが出来てなニヤリ笑い泣き
烏「地元では『音速パンチの烏川』と呼ばれていたニヤリ笑い泣き
烏川の話はどんどんエスカレートしているよう。

烏「こんな話をしたら、ウズウズして、また、喧嘩したなってきたな
ニヤリ

烏川の話を聞いていた信濃が
信「よう、言えたなあ
タラー

烏川に信濃の声が聞こえたようで、
ベンチから立ち上がり、
烏「何や、お前!
プンプン
といい、信濃に迫る。

しかし、信濃と近距離になると低姿勢になり、
小西と親泊に聞こえないよう、小声で、
烏「何でしょうか?
アセアセ笑い泣き

親泊が烏川に対し、
親「どうしました?
キョロキョロ
烏川がベンチに戻る。
烏「調子に乗ってたから、二発くらいシメたわ
ニヤリ笑い泣き


タバコを吸おうとする、烏川。

そこに、警官の亮が現れる。
亮は烏川に注意しようとするが、
烏川が亮を威嚇する。
烏「調子に乗っとったら、殺すぞ!
ニヤリ
亮「お前だけはーっ!
プンプン
亮は勢い良く、烏川に向かっていく
…と思いきや、ベンチの脇の道に逃げ去っていった。

烏川が小西と親泊に対し、
烏「中学時代は、お巡りを病院送りにしたもんや
ニヤリ笑い泣き

信濃は小声で、
信「あいつはほんまに…
タラー

 
 


そこに、帯谷ら、南高の不良が現れる。

帯谷は烏川に対し、
帯「北と南、どっちが上か、決めようやないか!
ニヤリ
帯「20分後、大将同士でタイマンや!」
帯「逃げんなよ!」
烏「お前こそな!」

帯谷達が去っていった。


烏「あんな奴、5分もかからんわ!
ニヤリ

小西と親泊が去る。
烏川は二人が居ないのを確認してから、
信濃に近寄り、
烏「どないしよう?
アセアセ
信「何で、威勢の良いこと、言うん?
タラー
烏「口だけは止まらないんです。口だけ番長なんで
口笛笑い泣き

花「ほな、相手にお願いしてみたら?『負けてください!お願い』って」
信「そんなん、聞いてくれるわけがない
タラー


そこに、南高の帯谷だけが現れる。

帯谷が烏川に頭を下げる。
帯「負けてください!
お願い
烏「えっ?
キョロキョロアセアセ

帯「実は僕、今まで喧嘩したことがなくて…」
帯「中学までいじめられてた、普通の学生やったんです
ショボーン
帯「高校デビューです」

帯「入学時、他県の高校で入学拒否された奴が噂になって」
帯「気付いたら、噂の奴が俺のことになってたんです
タラー

信「君も?
キョロキョロアセアセ
帯「えっ?
キョロキョロアセアセ

烏川が後ろを向いて、黒縁メガネを掛け、振り向く。
烏「実は、中学まで、こんな感じやったんです」
烏川が、オーバーに真面目そうな顔を作る。
信「笑うから、その顔、やめて。(苦笑)」

帯「僕もです」
帯谷が後ろを向いて、メガネを掛け、振り向く。
信「たかじんやん!(苦笑)」
信「じゃあ、二人とも、高校デビュー!?
びっくり


烏川も帯谷も、お互い、負けるわけにはいかない。

そこで、信濃が提案する。
信「こんなん、どうかな?」
烏「いいですね!
ウインク
信「まだ、言うてない。(苦笑)」
烏「気持ちが先走って
アセアセ

信「二人で壮絶な殴り合いをして、力尽きて倒れるんです」
信「引き分けで、握手する」
信「北と南で仲良くする、というは?」

帯「殴り合うんですか?」
烏「痛いのは嫌です。手も痛いし。絶対、嫌!
えー笑い泣き
信「そこは我慢してよ!タラー


花子が案を出す。
花「私、ストリートミュージシャンやから、音響の機械持ち歩いてて」

花子がボタンを押すと、
『バシッ!』
という、パンチの当たる音がする。
花「音に合わせて、殴る真似をするの
ウインク

烏川が帯谷を殴る真似をし、花子が音を付ける。
信「おお、殴られたように見える!」
烏「これやったら、やれます。痛くないんで」

信「ほな、お互いに倒れて、引き分けで握手ね」

帯谷と烏川が握手する。
信「南北会談みたいやな!(苦笑)」

そして、帯谷が左手を、烏川が右手を出し、
手を繋ぎ、二人で観客席の方に一方前にでる。
信「38度線、越えた!(苦笑)

烏川が北高方向(舞台上手袖)に、
帯谷が南高方向(舞台下手袖)に消える。


信濃と花子、二人に。
信「これで、両校が仲良くなって、屋台も安泰やな」

 

 


信濃と花子が両校の登場を待つ。

そこに、松元が現れる。
信「学校はどう?」
松「烏川君のお陰で、いじめられずに済んでます」


リーダー同士の対決の時間。

北高の小西・親泊が北高側(舞台上手袖)から、
南高の高関・大黒が南高側(舞台下手袖)から現れる。

信濃は、屋台の裏から見守る。
花子は、屋台の裏で効果音の機械を押す準備をする。
松元も、屋台の裏に隠れる。


烏川と帯谷が現れる。
烏「覚悟せえや!」

烏川がパンチを出していない段階で、花子がパンチの効果音を出す。
信「花ちゃん、早い!
アセアセ

小「全く、パンチが見えんかった!
びっくり笑い泣き
気付かれずに済んだよう。


烏川と帯谷の殴り合い(をするフリ)が始まる。

花子の効果音が次第におかしくなり、
オナラの音や、剣を振り回す音、ラッパの音、最後には川畑座長の『カー』の音が響く。
信「滅茶苦茶やないか!
タラー

親泊と小西が何かに気付く。
親「待て、さっきからこの喧嘩…」
信「…
キョロキョロアセアセ
小「滅茶苦茶、ハイレベルや!
びっくり笑い泣き
なんとか、バレずに済んだ。

烏川と帯谷は力尽きたフリをし、握手する。
その闘いに感動する、不良達。

 

 
その6に続く