⒌
⑴
小西・親泊はジュースを買うことなく、
舞台下手から焦って戻ってくる
二人を追うように、
南高の不良、高関(高関優)・大黒(大黒ケイイチ)が現れる。
南高は、今時のブレザーの学生服。
大「北高のダッサいニオイで充満しとるな」
大「公園から出て行けよ」
大黒はオールバックにしていて、
花「あいつ、おしりかじり虫やん。(苦笑)」
信「だいぶ、かじられてるな。(苦笑)」
※
補足。
今回、南高の不良は、舞台下手から登場します。
⑵
南高の不良のトップも来ているよう。
高関・大黒に呼ばれる形で、帯谷(帯谷孝史)が現れる。
信「また、オッサンやん。(苦笑)」
信「腹、弛んでるし。(苦笑)」
帯「誰がオッサンや!」
帯「ワシ、南高の一年、16歳や!」
花「どっかで会ったことない?」
信「知り合い?」
花子がポットを見て、
花「これや!」
ここから、ポット弄り。
⑶
烏川が帯谷に対し、
烏「遊びに来たなら、帰れや!」
帯「目障りや!お前こそ、帰れ!」
烏「なんや、お前!やったろうやないか!」
北と南で屋台付近で怒鳴り合い、次第に屋台を蹴り始める。
屋台を壊されては困る信濃が皆を止めようとすると、
花子も加わり、皆で信濃を蹴る。
信「痛たたっ!花ちゃん、俺やっ!」
花「分かっとるわい!」
⑷
烏「白けたわ」
烏「今度会うた時は、最期までやるぞ」
烏川が小西・親泊に対し、
烏「ミルミル、買いに行くぞ!」
と北高方向(舞台上手袖)に去っていった。
帯谷が高関・大黒に対し、
帯「みっくすジュース、買いに行くぞ!」
と南高方向(舞台下手袖)に去っていった。
⒍
⑴
信濃と花子、二人。
『出店場所を間違えた』、そんな後悔の表情をする信濃に、
花子が声を掛ける。
花「逆境を乗り越えて、頑張ろう!」
花「ZARDの『負けないで』って曲もあるでしょ?」
⑴
信濃と花子、二人。
『出店場所を間違えた』、そんな後悔の表情をする信濃に、
花子が声を掛ける。
花「逆境を乗り越えて、頑張ろう!」
花「ZARDの『負けないで』って曲もあるでしょ?」
信「…そやな」
花子が『負けないで』の歌詞を言い始める。
花「ふとした瞬間に 視線がぶつかる」
花「幸福のときめき 覚えているでしょ」
花「パステルカラーの 季節に恋した」
花「あの日のように輝いてる あなたでいてね」
花「…」
花「…この歌詞、どういう意味?」
信「…『負けないで』とあんまり関係ないように思うけど。(苦笑)」
⑵
信濃は、烏川がカバンを忘れていることに気付く。
信濃と花子がカバンを持ち、(舞台上手袖奥側の道から)烏川を探しに行く。
入れ違いで、烏川が(舞台上手袖手前側の道から)現れる。
烏「カバン、忘れた」
カバンが見当たらず、たこ焼き屋台の周りを探す。
⑶
そこに、チアリーディング部の綾子・幸恵・景子が現れる。
景「3回コールド負けとはね…」
綾子が烏川を見て、声を掛ける。
綾「ちょっと、烏川やん!」
烏「…是澤さん」
綾「チアリーディングで来てたの」
幸恵達が烏川のことを綾子に尋ねる。
幸「知り合い?」
景「ヤンキーなの?」
綾「そんな。滅茶苦茶弱くて、いじめられてたの」
綾「高校デビュー?せいぜい頑張ってね」
三人が去っていった。
⑷
そこに、カバンを持った信濃と花子が戻ってくる。
烏「俺のカバン!」
信「あっ、忘れてたみたいやったから、追いかけたんやけど…」
花子が『負けないで』の歌詞を言い始める。
花「ふとした瞬間に 視線がぶつかる」
花「幸福のときめき 覚えているでしょ」
花「パステルカラーの 季節に恋した」
花「あの日のように輝いてる あなたでいてね」
花「…」
花「…この歌詞、どういう意味?」
信「…『負けないで』とあんまり関係ないように思うけど。(苦笑)」
⑵
信濃は、烏川がカバンを忘れていることに気付く。
信濃と花子がカバンを持ち、(舞台上手袖奥側の道から)烏川を探しに行く。
入れ違いで、烏川が(舞台上手袖手前側の道から)現れる。
烏「カバン、忘れた」
カバンが見当たらず、たこ焼き屋台の周りを探す。
⑶
そこに、チアリーディング部の綾子・幸恵・景子が現れる。
景「3回コールド負けとはね…」
綾子が烏川を見て、声を掛ける。
綾「ちょっと、烏川やん!」
烏「…是澤さん」
綾「チアリーディングで来てたの」
幸恵達が烏川のことを綾子に尋ねる。
幸「知り合い?」
景「ヤンキーなの?」
綾「そんな。滅茶苦茶弱くて、いじめられてたの」
綾「高校デビュー?せいぜい頑張ってね」
三人が去っていった。
⑷
そこに、カバンを持った信濃と花子が戻ってくる。
烏「俺のカバン!」
信「あっ、忘れてたみたいやったから、追いかけたんやけど…」
烏「さっきの話、聞いてないですよね」
信「話?何のことかな?」
信濃が花子に対し、
信「でも、まさか、烏川君が高校デビューやったとはな!」
烏「聞いてるやん!」
信「ちょっとだけ…」
烏「どこから?」
花「ちょっと、烏川やん!」
烏「全部やん!」
⑸
烏川が後ろを向いて、何が動作し、振り向く。
すると、黒縁メガネを掛けた烏川になり、オーバーに真面目な学生の顔を作る。
烏「実は、中学まで、こんな感じやったんです」
信「最新の北のリーダーやん!(苦笑)」
⑹
烏川は親の仕事で、高校からこの県に引越してきたよう。
烏「その時、他県の高校で入学拒否された奴が噂になって」
烏「気付いたら、噂の奴が俺のことになってたんです」
信「喧嘩の時はどうしてたの?」
烏「二人が率先して喧嘩をするので…」
烏「喧嘩したことないんで、怖いんで」
信「さっき、南高と言い合いしてたやん」
烏「言うのは怖くない」
⑺
烏川が信濃達にお願いする。
烏「二人には秘密にしておいてくだい!」
烏「もういじめられたくないんです」
烏「それに、中学まで、僕には友達が居ませんでした」
烏「やっとできた仲間…この関係を崩したくないんです」
♪『負けないで』が流れ始める
信「それやったら、尚更、秘密にせん方がええんとちゃうかな?」
信「本当に大切にしている仲間やったら」
信「逃げたい気持ちに負けずに」
ちょうど曲がサビの部分になり、
花「♪負けないで もう少し」
信「お前が歌うんかい!」
暗転。
その5に続く