便・新名・記央・拓、四人。

便「今別府社長、怒って部屋に戻っていった
タラー
拓「どうしたら…」

拓の携帯に電話が掛かり、拓が話す。
拓「分かりました。待ってますね!」

便「電話の相…」
そこに、電車の大きな音が被さり、便の台詞が止まる。
便「なんの音ですか…(苦笑)」
笑い泣き
花月ホテル周辺の音に詳しい新名が説明する。
新「最初は皆、弄ってたけど、慣れたわ
タラー
便「…頑張ってるんやな
照れ


便が言い直す。
便「電話の相手は?」
拓「熊本県観光課で、くまモンが応援に来てくれるみたいです」

拓が入り口の方を見て、
拓「くまモンじゃないですか?」

現れたのは、黒スーツを着た、藍(酒井藍)。

便「嬉しい。久しぶりにくまモンに会った」
藍「そう、そう、そう…」
藍「熊本で鮭取ろう
口笛
一回後ろを向いて、客席を振り返り、
藍「くまもとサプライズ!
口笛
藍「…」
藍「私、人間ですねん」
と、便を突き飛ばす。

藍「なんなんですか!
プンプン
便「そんなに怒らんでもいいじゃないですか!」
と、藍の肩を軽く突く。

藍「何、突いてくれとんねん!
えー
藍は便の額をグーで突き飛ばす。

便「痛っ!久しぶりにグーで殴られた!

藍「久しぶりですね
照れ
と、リアルを交えた会話になる。


藍は熊本県観光課の職員のよう。

入り口に呼び掛けると、『本物の』くまモンが現れる。

くまモンが短時間だけ動き、少し喋ったよう。
新名が通訳を兼ねる藍に尋ねる。
新「何て喋ったんですか?」
藍『熊本県民が困っていたら、どこにでも飛んでいって応援する』
藍『安井まさじさんの凱旋公演なら、飛んで行かないわけにはいかない』
藍「…と喋りました
口笛
新「そんな、尺長ない!(苦笑)」

くまモンは、今度は長々と動き、かなり喋ったよう。
くまモンの話を聞いていた藍が「えーっ!!」と驚く。
新「何て喋ったんですか?」
藍「『頑張れ』って
口笛
新「それだけ?(苦笑)」


藍がくまモンに対し、
藍「じゃあ、そろそろ帰ろうか」
新「応援しにきてくれたんじゃ…」
藍「今、『頑張れ』言うたやん
ニヤリ

藍「くまモンは忙しいんで」
藍「これから、トランプ大統領とトランプするんです」
藍「ズコーッ!!
爆  笑
藍の声に合わせて、くまモンと藍が派手にコケる。
笑い泣き


くまモンと藍が立ち上がり、去っていく。
しかし、くまモンは入り口に引っかかり、帰ることが出来ない。

藍「ズコーッ!!
爆  笑
藍の声に合わせて、くまモンと藍が派手にコケる。
笑い泣き

新「いつまでやっとんねん!(苦笑)」

くまモンが入り口に対して横になり、なんとか帰っていった。

 
 


便・新名・記央・拓の四人。

便「何とか、今別府社長を説得しないと」

客室から、今別府と秘書・智が現れる。
便「今別府社長!」
智「社長はこれから奥様とお嬢様とお食事されます」
智「あなた達と話す時間はありません」

便「唇がプルプル震えていますけど、大丈夫ですか?(苦笑)」
笑い泣き
智「…(台詞)合ってますよね?キョロキョロアセアセ笑い泣き
便「『合ってますよね?』?(苦笑)」


智「あっ、奥様とお嬢様が来られました!」

入り口から、今別府の妻・珠代(島田珠代)と安世(井上安世)が現れる。
今「待っていたよ
照れ

便が今別府と珠代を見てから、安世に対し、
便「娘さんですか?」
安世が頷く。
便「よく、これとこれから産まれましたね
ニヤリ
珠「旦那に失礼よ!
プンプン
便「あなたも足を引っ張ってます
ニヤリ笑い泣き

珠「今、何て言った!?」
珠「可愛い、可愛い、パンダちゃんが怒っちゃうぞ
プンプン
便「ブサイクですねー。(苦笑)」

今別府が大笑いする
笑い泣き
珠「笑うとこじゃない!プンプン
と、珠代が今別府を平手打ちする。
今別府は神妙になり、
今「めちゃめちゃ可愛いです
アセアセ
今別府は珠代に頭が上がらないよう。

便「どう見ても、ブサイクじゃないですか!
口笛
珠代は便に近付きながら
珠「聞こえてるわよ、もう~…好きー!
おねがいラブラブ
と、夫の前で、便に寄りかかる。

珠「二人っきりね!」
便「どこがですか!
タラー
今別府も含めた、全員が舞台袖に捌ける。


ここから、珠代のショータイム。

珠「意外にカッコいいね」
と始まるものの、便のツッコミが緩く、
珠「ちゃんとしてよ!」
珠「ストレスが溜まるーっ!」
珠「(吉本新喜劇に)居たんだから、だいたい分かるでしょ!」
笑い泣き

しかし、ツッコミは弱いままで、 
珠「分かった。あなた、ボケの人でしょ?
ニヤリ笑い泣き

便「熊本から追いかけてきてくれた人もいるかから、カッコいいとこ見せないと!アセアセ笑い泣き
珠「あなたはできる人よ!口笛

しかし、ツッコミが冴えることはなく、
珠「この時間、やだよー!
アセアセ
珠「汗の量が怖いの!
アセアセ笑い泣き
珠「安定感をください!アセアセ笑い泣き


珠「もう、壁に当たります!
プンプン
と、金色の壁を呼ぶ。
便「今、こんなことになってんの!?
アセアセ笑い泣き
時の流れを感じる、便。

便が珠代を投げ、珠代が壁にぶつかり、
珠「男なんてシャボン玉~!」

ここで終わるかと、思いきや、
珠「あれ?あれ?あれれれ?」
と言い、仰向けに倒れこみ、気絶してしまう。


今別府を含めた、皆が現れる。

今別府は仰向けの珠代を見て、驚く。
今「珠代、大丈夫かーっ!
びっくり
便「気絶したみたいです!


新「氷とおしぼりが突き当たりの左の部屋にあります!
アセアセ
新「持ってきてもらえますか!」
記央・今別府・智が急いで奥に向かう。



その5に続く