⒍
⑴
女子高生の幸恵(鮫島幸恵)が通りかかる。
幸「こんなところに屋台が…」
『ドンドンドン』という音を聞いたのか、
幸「祭り、やってたんですか?
」
圭「気にしないでください
」
幸「せっかくなので、たこ焼きをください」
圭吾がたこ焼きを渡し、幸恵が食べる。
幸「美味しい!『まじ卍』!」
キーワードのひとつをクリアする![]()
⑵
そこに、チノパンからマネキンの手が出た、
ヤングマンを抱えた幽霊が現れる。
星「彷徨い過ぎて、地獄に引き摺りこまれてる
」 ![]()
幸恵には、幽霊は見えていないよう。
圭吾がアキコに見えているか、確認すると、
ア「『ちょっと』見えます
」 ![]()
※
幽霊が見える見えないにルールは無く、
演者さん各人の判断です。
また、幽霊は、常にヤングマンを抱えています。
景子に押しつけられた犬を飼う辺り、優しい性格のようです。
⑶
圭吾が幽霊に尋ねる。
圭「公園の掃除をしている忠志さんから聞いたのですが…」
圭「もしかして、モノマネが得意ですか?」
幽霊は忠志を思い出したよう。
星「忠志さん!…元気なんですか?
」
星「僕より先に肺癌になったのに…」
幽霊が忠志の友人で間違いないよう。
⑷
圭吾が幸恵を見てから、幽霊に尋ねる。
圭「この人が彼女じゃないですよね?」
幽霊は幸恵のことを思い出したよう。
星「妹です
」
アキコが幸恵に確認する。
ア「お兄さんは?」
幸「…いました
」
圭「信じられないと思うけど、お兄さん、ここに居るんです」
幸「えっ!?どこに?」
圭「お兄さんのお気に入りの服は、白シャツにベージュのチノパン?」
幸「はい!」
圭「やっぱり!見えないかもしれませんが、幽霊になって、ここに居るんです」
幽霊と幸恵は兄妹だった。
⑸
幸恵が兄との思い出を語る。
幸「兄さんは、モノマネが得意でした」
幸「よく、桑田佳祐の真似をしていました
」
と、ぶっこむ、幸恵。 ![]()
星「…
」
幽霊は、仕方なく桑田佳祐の真似をするが、
クオリティーがあまりにも低く、全く似ていない。 ![]()
バケツを落とす、アキコ。 ![]()
⑹
圭吾が幽霊に伝える。
圭「成仏できない理由が分かりました」
圭「あなたは、彼女に『ピンクの財布』を渡したかったようなんです」
圭「中に何か入ってるみたいで」
圭「とにかく、渡せば成仏できます!」
圭「今、忠志さんが財布を持っています」
幽霊は財布のことを思い出せないよう。
⑺
幸恵も兄の彼女のことは詳しくないようだが、
伝え聞いた彼女の特徴を圭吾を通して、伝える。
幸「若い子で、最近、ストリートミュージシャンになったって聞きました」
圭「…ストリートミュージシャン?」
圭「もしかして、河原町の親子かな?
」
幽霊が、彼女を探しに(舞台上手方向の)街中に消えていった。
⑻
幸恵も去っていく。
去り際に、
幸「あっ、思い出したわ」
幸「兄とまた会ったら、伝えてもらえますか」
幸恵が一言セリフの箱から一枚引き、
幸『猫、知りません?』
幸「…」
幸「あの~、兄が飼ってたんですけど…
」
幸「兄が亡くなって、どこかに行ってしまって
」
⑴
巡回中の警官、桜井(桜井雅斗)が公園に現れる。
桜「変わったことはありませんか?」
圭「幽霊が恋人を探して彷徨ってます」
桜「…幽霊?」
⑵
そこに、まるで幽霊が彷徨うように、あき恵が現れる。
浅「『京都タワー』に行ったけど、彼、居なかったわ…
最後のキーワードをクリア
⑶
圭吾が、あき恵の彼氏の特徴について尋ねる。
浅「私、彼氏に捨てられたんです」
浅「でも、それには何か理由があるような気がして」
浅「彼はモノマネが好きでした」
圭吾はあき恵に聞こえないように、アキコに小声で話し掛ける。
圭「やっぱり、あの人なんかな?
圭吾があき恵自身について尋ねる。
浅「はい。私、ストリートミュージシャンをやってます」
圭吾があき恵に聞こえないよう、小声で、
圭「でも、妹さんが、彼女は『若い』って行ってたし、どうなんやろ?
ア「軽く、聴かせてもらえます?
浅「…いっ、いいですよ?
あき恵が覚悟を決め、歌う。
浅「♪バラバラ死体が 上がったわ~
桜井が歌詞を聞き、あき恵を不審者扱いしようとするが、
ア「歌の中の話なんで
⑷
圭吾とアキコが話す。
圭「もしかして、この人が彼女かな?」
ア「でも、『若い』って聞いたから…
二人があき恵に年齢を尋ねると、
浅「歳は二十歳過ぎ…」
ア「二十歳過ぎの割には、苦労が見えます
圭「60歳くらいに見える
浅「彼のことを考えたら、肌荒れしちゃって
⑸
圭吾があき恵に伝える。
圭「あき恵さんの彼氏か分かりませんが、」
圭「彼女を探して、彷徨っている幽霊がいるんです」
浅「どこに!?
圭「河原町の方に行きました」
浅「探してきます!」
あき恵が河原町に向かった。
⑴
舞台には、圭吾・アキコ・桜井、三人。
そこに、『常に何かに怯えている人』大須賀(セルライトスパ・大須賀)が現れる。
大「怖い、怖い、怖い、怖い」
大須賀は手に何かを持っている。
警官の桜井が声を掛ける。
桜「ちょっと、いいかな?」
大「家に居たら、音がして…『カチカチカチ』って
大「…」
大「まだ、します!
大須賀が自分の腕時計を見て、耳を当てる。
大「これの音でした。(苦笑)」
⑵
アキコが、大須賀が手に持つものを尋ねる。
大「エアコンのリモコンです…ね」
大「音に焦って、エアコンをつけっぱなしにして、リモコンを持ってきてしまいました」
大須賀がセットの壁に描かれたマンションの最上階に
リモコンを向ける。
大「エアコンを切らないと」
ア「えっ?あのマンションって、超高級マンションやけど…」
ア「どこかの社長の息子さん?」
大「靴下の会社なんです」
大「靴下、履いてます?」
ア「履いてるわよ
圭吾がアキコの足を確認し、
圭「履いてないやん!(苦笑)」
大「透明の靴下なんです
大須賀がアキコの足を確認し、
大「これ、一番高いやつです
⑶
大「エアコンの電気が勿体無いんで、帰ります」
大須賀が(舞台下手袖に)去って行った。
⑷
桜井も巡回に戻るよう。
桜「また、何かありましたら、お知らせください」
圭「あっ、ショバ代払えって奴が来て…」
圭「声が聞き取り難い奴なんです
桜「もしかして、バスルームで話しているような?
圭「そうです!」
桜「それやったら、有名な奴です」
桜「また来たら、電話をください」
圭吾と桜井が電話番号を交換し、
桜井が舞台上手袖に去っていった。