まみが客室から戻ってくる。

まみ・新名・森田の三人に。

森「…しかし、心配やな、まみのこと」
森「まみの周りで、不審な事故が起こっている」
森「自転車のブレーキが効かなくなったり、車に轢かれそうになったり」
森「それもまみの親戚が来た時ばかり…」


ま「おばさん達を疑うのは良くないわショボーン


新名もまみのことを心配しており、
探偵を雇ったという。
新「内場さんは、元警視庁の敏腕刑事なんです」

森「その人は、いつ頃、来られるんですか?」

その時、探偵(内場勝則)の声がする。
内「私なら、もう来ていますよ!」

♪ドラマ『相棒』のテーマが流れ、
舞台の照明が全体としては薄暗くなり、部分部分に強い光が当たる。

しかし、探偵は登場することなく、テーマ曲が終わる。
新「出てけへえんのかい!
タラー
森「曲、聴いてただけやん!(苦笑)」


また、探偵(内場勝則)の声がする。
内「私なら、もう来ていますよ!
キラキラ

♪ドラマ『相棒』のテーマが流れ、
舞台の照明が薄暗くなる。

新「だから、どこにおんねん!
タラー

花道と舞台の境にある奈落がライトアップされ、
探偵姿の内場が奈落からせり上がってくる。

内場は、音楽の終わりで、アホボンのような決めポーズを取る。
笑い泣き


内場がロビーに足を進める。

新名が内場に対し、
新「うちは普通のホテルなんですけど、どこから出てくるんですか?
タラー
内「あまり装置を使ってないようで、」
内「『錆びたらいかんから使ってくれ』とスタッフに頼まれてね
ニヤリ笑い泣き


新「あなたが元警視庁の探偵さんですか?」
内「いかにも」
内「企業のデータ改ざん事件等、様々な『経理』を扱ってきました
ニヤリ
新「経理!?敏腕刑事ですよね?」
内「敏腕経理です。簿記1級、持ってます
ニヤリ笑い泣き

内場は誇らしそうに、
内「警視庁の経理を辞め、探偵事務所を開きました
ニヤリ
森「何、胸張って言うとんねん!
タラー
森「開くとしたら、会計事務所でしょ!?」
笑い泣き
森「こんなん、あかんわ」

内「大丈夫です
ニヤリ
内「私が解決した事件は、非常に範囲が広い
ニヤリ
内「幼稚園児の喧嘩から小学生の喧嘩まで
ニヤリ笑い泣き
森「範囲、狭すぎるやろ!(苦笑)」


内場は、皆を納得させるため、推理力を見せようとする。

内「まみさん、あなたの年齢は?」
ま「…28です」
内「後ろを向いてもらえますか?」
まみが内場に背中を見せる。


内「分かりましたニヤリ

 

まみが内場の方を見る。
内「まみさん。あなたは二年前…26歳でしたね
ニヤリ笑い泣き
得意げな表情を見せる、内場。
森「誰でも分かるし、後ろ向く必要ないやん!(苦笑)」


内場が再び、まみに尋ねる。
内「まみさん。箸はどちらの手で?」
ま「…右です」


内「右利きですねニヤリ
ま「えっ!
びっくり
『どうして知っているの!?』、とでも言いたげな表情のまみ。
森「なんで、驚いてんの!(苦笑)」

森「こんな人で大丈夫!?」
内「損はさせません!
ニヤリ笑い泣き


内「改めまして、探偵の内場勝則です」

まみ達も自己紹介する。
ま「オーナーのまみです」
新「主任の新名です」
森「まみのフィアンセで、来月結婚する、森田です」

 

 



内場の行動が犯人に怪しまれることがないよう、

まみの親族や他の従業員には探偵であることを隠し、
ホテル従業員として活動することを提案する、新名。

内場は、探偵服から従業員の服に着替えるため、

中央奥の通路の方に向かう。

森田の横を通った際に、
内「あなた、森田さんですね
ニヤリ
内「似てますね…」

そのまま、通路に消えていった。
森「誰に!?」

ホテルの電話が鳴る。
新名が受話器を取ると、内場の声が聞こえてくる。
内「フランシスコ・ザビエル
ニヤリ笑い泣き

森「電話で言わんでええ!タラー
森「ほんで、ザビエルちゃうから!」

今度は、『ピンポンパンポン』と館内放送のチャイムが鳴る。
内「はい、了解
ニヤリ笑い泣き

森「なんやねん、あの人!タラー


内場がホテルの制服に着替え、現れる。

内場が森田に対し、
内「これでいかがでしょうか、ミスタードーナツ!
ニヤリ笑い泣き
森「違うから!タラー
内「奈落?
ニヤリ笑い泣き
森「頭部が奈落って、どういうことや!(苦笑)」
内「あっ、その髪型、流行りですか?
口笛笑い泣き

新「ふざけるのは大概にしてくださいタラー

 

 

その4に続く